神戸学院大学でグラファシ講座
今日は神戸学院大学で、大学生向けにグラフィックファシリテーションの講座を実施する機会をいただきました。
初めてポートアイランドにあるキャンパスにおじゃましましたが、建物がお城みたいでした。
太田敏一先生が指導されている防災実習の授業の1日目。私が受けたいくらい盛りだくさんの充実した内容の実習!
その中で、「話の見える化」について伝える時間をいただきました。アクティブラーニングや実習の中で、自分の言葉で話して、対話を深められるように。そして、少しでもワークショップの中で「ペンを持って描く」ことのハードルが下がるように。
短い時間なので、描けるようになるところまでは難しく、いろいろとワークを手放しながら、「コミュニケーションフィルター」の話や、「描くことで発揮できるリーダーシップ」、「対話を促すためにかく」という部分が伝わっていたらいいなぁ…という内容に。
はじめのうち、みんな「絵を描くのは嫌い!」と言っていてドキドキしましたが、最後のワークでは、新学期が始まった今の不安な気持ちや焦りを声にだせる関係性を自分たちでつくりながら、お互いに描いてホッとしました。
対話を深める難しさや、本音で語ることのできる場が貴重であること、もやもやに居とどまることで生まれる気づきなど…
まだピン!とこない人の方が多いんだろうなぁと思いつつ、何年か経ったときに必要な場面の中で思い出してくれたら。と思います。
海もあって、南国っぽい木もあって、めっちゃいいキャンパス!!
第15回情報コミュニケーション学会に15人のグラフィックファシリテーション実践者!
桜も散ってしまいましたが…
第15回全国大会 情報コミュニケーション学会 を終えてようやく心身ともに振り返れる状態になってきました!
写真:西尾 信大様
1ヶ月経ってもなお、心にも体にも影響を与え続ける、時間。
私には背伸びしすぎで、たくさんの人に支えてもらってようやくやり遂げられた出来事でした。
色んな想いがありますが、一番は、グラフィックチームとして最後まで走りきった仲間に大きな感謝の気持ちを伝えたい!!
という執念でパソコンに向かっています。
そして、凸凹フューチャーセンターのメンバー。
グラファシチームで手一杯の私に文句ひとつ言わずに研究発表の準備をしてくれて、助けてくれてありがとうございました。
今回、何のために学会にグラファシを入れるのか、四六時中考えました。
「対話を生み出すきっかけをつくるために」
準備を進めていくうちに、明治大学の阪井教授が、対話を深めたいのであれば…と、ご自身の講演時間をけずってOST(オープンスペーステクノロジー)を導入することにしてくださったり、グラフィックファシリテーション協会代表の夏子さんがお忙しい中、NHKの収録後に日帰りで駆けつけてくださることになったり…本当にたくさんの方に支えられて当日を迎えられました。
研究発表のグラフィックしか見ていない方には、「なぜ」「なんのために」を感じられず伝わりにくい部分もあったと思います。グラフィックは万能薬ではないし、手段の一つでしかないから副作用だってある。その副作用を覚悟してでも、挑戦してよかったのかな、と思える時間でした。
論文誌本文より
第15回情報コミュニケーション学会
2018年3月10日と11日に大手前大学で開催された情報コミュニケーション学会。
テーマは「地域共創とコミュニケーション」でした。
15名のメンバーがグラフィックチームを結成し、情報の一方通行で終わらない「双方向コミュニケーションが生まれる場」「研究発表者同士の共創が生まれる」きっかけ/対話の場づくりに挑戦しました。その世話人としてとりまとめの役割をしました。
その他にも、私自身は、凸凹フューチャーセンターの研究発表「発達障害者を含む対話の場におけるグラフィックファシリテーションの活用事例」をこれまで一緒に力を合わせてきたメンバーと共に研究発表したことと
自分がグラフィックファシリテーションをはじめたきっかけとなった国立明石工業高等専門学校での発達障害の学生との出会いの話を含め、太田先生の、松野先生の防災リテラシー科目のアクティブラーニングとして活用したグラフィックファシリテーションの事例紹介を発表しました。
もりもりもりだくさんの2日間、出会いも、感じることも、感謝することもたくさんありすぎて。
今回の想いとしてはこの3つ
① 学会にグラフィックファシリテーションを導入
学会を「双方向コミュニケーションが生まれる場」「研究発表者同士の共創が生まれる」場にすることで、学術のあり方が変わり、見えない未来を共に創る社会にしていけたら。対話が生まれるきっかけとしてグラフィックファシリテーションを活用することで、これまでになり恊働が生まれる場になれば、という想い
② グラフィックファシリテーションチーム結成
ほぼ初めて会う方もいるような15名でグラフィックファシリテーションチームを組むことで、お互いに学び合い、助け合い、1人では実現できないような学びや気づき、よりよい学会となるように力を発揮できたら、という想い
③ グラフィックファシリテーションの活用事例を研究発表する。世界的にも今あらゆる分野から爆発的に広がっている手法だからこそ、文献として残していくのは大切なんじゃないか。残すのは怖いけれど・・・という独り言
おまけ: 研究の魅力を専門家以外の人にも伝わるようにその場で描くこと。 これだーーー!と思いました。科学技術コミュニケーターとして北海道大学で勤務していたときの知識や考え方が生きている気がして、ここはもっと掘り下げたい…
学会にグラフィックファシリテーションを導入することに
はじまりは、昨年の秋。グラフィックのエネルギーを感じた大手前大学の畑教授が、グラフィックを描いているあるちゃんに声をかけたことがきっかけでした。あるちゃんが鈴木に繋げてくれて、畑先生と出会うことになりました。
この二人の出会いがなければ、今回の学会にはなりませんでした。
初めて会った畑教授はうわさ通りとっても人の良さそうな優しい雰囲気の先生で、丁寧にグラフィックについて聞いてくださりました。3時間近い間、グラフィックの発祥や今の日本の現状、話の見える化の上位概念や活動しているみなさんのお話を、うんうんと聞いてくださりました。
このとき、私には学会にグラフィックチームとして関わるのは大役すぎると感じました。過去にグラレコチームとして参加したことがあったけれど、とりまとめの方によっては、とても空虚な気持ちになって帰ったこともあったし、メンバーのチームビルディングがなくて、グラフィッカー同士の学び合いがなく、結局、1人で描いて、みんなでその場にいたような日もありました。グラフィック導入の目的が会場に伝わっていなくて、パフォーマーみたいに扱われたり、登壇者の方と事前打ち合わせなしが当たり前のプログラムとなっていてびっくりしたこともありました。
もし学会へのグラフィック導入を引き受けるとしたら、わたしにはこだわりがありすぎて、楽しくできなくて、迷惑をかけると思いました。
そんな中で、とってもむじゃきな笑顔で、「やりましょう!でむさん!」とキラキラした瞳であるちゃんが背中を推してくれました。
いつもまわりのモチベーションをグンッとあげちゃう魔法使いのようなあるちゃん
考えてみると、関西には私よりも前からグラフィックを描いている場や人の気持ちを大切にするありちゃんもいるし、不安を声にだせるタオルマンもいて。そもそも一人でできるものじゃないし、頼らせてくれる仲間がいることに感謝しよう。頼ろう。そして、私ができることを私はしよう。そう気づきました。
職場や活動現場でよりよい場のために、目の前の人のためにグラフィックを描きたいと思っているグラフィッカーと一緒にチームを組めるのであれば、すごく豊かな学びの場になるんじゃないか。普通のイベントでは感じられない想いを育めるんじゃないかと、ふと思い、とりまとめ役を引き受けることにしました。
学会にグラフィックファシリテーションを導入する目的
対話が生まれ深まるきっかけ、双方向のコミュニケーションが生まれるきっかけをつくる目的で、グラフィックファシリテーションを導入しました。
研究発表でのグラフィックは、記録ではなく、発表後に対話するきっかけとなるように研究者の想いや大切な言葉をくみ取って描くことに注力しました。すべての情報を描くのではなく、研究者が大切にしていることを感じ取って描くことで、対話が活性化に繋がるからです。
研究発表のあとに、グラフィックをきっかけに生まれていったコミュニケーション
あくまでも対話のきっかけに。本当はすべての研究発表ごとにグラフィックを活用した対話ができれば理想ですが、学会にグラフィックを導入するだけでも奇跡。今回は、すべての研究発表のセッションの後に、研究発表者に内容を確認してもらいながら、参加者と立ち話をして対話を深める時間をいただきました。
描くという行為の中には、聞き手である描く人間の主観が入ってきます。だから、できるだけ話し手や参加者に寄り添って、寄り添った結果、場が共感した話、話し手が熱を込めて話している瞬間を熱量を込めて描き残せるように。そこを目指します。
グラフィック担当者と研究発表者が「大切にしていること」について確認しているところ
研究発表って一方的に話して終わる印象が強く、質疑応答の時間も短くて。今回グラフィックが入ることで、「客観的にご自分の発表を見られた」、「研究発表直後に、名刺交換だけでなく、参加者から付箋紙や口頭でフィードバックをもらえてよかった」といったコメントをいただくことができました。小さな変化ですが、これまでになかったシーンなのではないかな、と思います。
研究発表の後にはすべて廊下に並べて聴講できなかった研究についても対話するきっかけづくりとした
学会のみなさんの応援
学会実行委員の方も参加者の方も「グラフィックファシリテーションというものが何なのか」まだ知らない方がほとんどの中で、学長や学会長のご挨拶でもお話いただき、また、論文誌にも2ページにわたりグラファシの説明と、なぜ学会に導入しているのかについてとても丁寧に描かせていただく機会をいただきました。
今回、学会を変えるきっかけをつくられた畑教授 の冒頭あいさつ
学会の情報交換会(懇親会)でも、「対話が生まれているね」と声をかけてくださる方もいて、「学会における双方向的なコミュニケーションや対話を深めるために描いている」ということを理解してくださっている方もいると感じました。「何のために描いているのか」を分かろうとしてくださり、実行委員や多くの参加者のみなさんがグラファシチームのことをとても大切にしてくださっているのが伝わってきました。
「何のために描いているのか」「私たち(グラファシチーム)は何のためにここにいるのか」「どのような学会をめざしているのか」が、そこにいる学会を一緒につくっているみなさんに伝わっている。ということを感じられる瞬間がうれしくて、そして、ほっとしました。
グラフィックファシリテーションチーム結成
学会でグラフィックチームを組みませんか、という声かけに、年齢は16歳から1.5世代はなれた人生の先輩まで、仕事も性別も出身もバラバラ。「人に寄り添いたい。場をより良くしたい」と関西を中心に活動しているメンバーが手を挙げてくれました。誰一人欠けても、こんなに豊かなグラファシチームになり得ませんでした。
論文誌本文より
15人のグラファシメンバー
今回、西日本を中心に15名ものメンバーが集まることになり、思い描いたのは、ひとり一人が学びたいことが違う中で、それぞれが学びたいことを学び、助け合い、スキルや知識を伝え合う場にしたいという想いでした。
学びたいと思っていないし、という人もいるかもしれないけれど、15人で最後まで走りきるのに、どうしたら全員のモチベーションをあげていけるか。グラフィックは、1回描くだけでもフルマラソン並みに疲れるので、2日間描ききるのは簡単なことではないです。矢印を自分に向けるのではなく、学会のために、目的のために描くことに集中できるか。もしできなかったとしても助け合える関係にできるかを何日も考えました。
当日の控え室。お弁当を食べながらも午前中の振返りを生かすために真剣に次の準備
後ろの装飾は、気持ちを盛り上げるためにあるちゃんがしてくれました^^
メンバーの中に16歳の学生もいてほしいと思ったし、YASUさんのような会社では部下をたくさん率いておられるような人生の先輩にもいてほしいと思ったのは、世代を越えた仲間でいることが学びを豊かにすると感じたからです。
はい、描いてね。で当日を迎えるのはあり得ないと思いました。だからといって、どんなチームビルディングをすればよいかも皆目不明でした。年齢もバラバラ、仕事も住まいも、みんな違う。研究発表の内容を知りたいという人もいれば、細かいことはいいから、全体像を知りたい人もいる。不安でいっぱいの人もいれば、ワクワクしている人もいる。学会に興味がある人もいれば、描きたい!という想いの人もいるし、チームでやってみたいという人もいて、15人には15人の学びがそれぞれあると思いました。
学会に参加したことのないメンバーからしたら、何が起きるのか、どんな人が来るのかもわからないし、きっと不安も大きいはず。では、どうしたら、心地よく、のびのび過ごせるだろう?だからといって、学会から浮いてしまって、グラフィッカーが乖離してしまうのはさけたい。
一つだけ確かのは、描くことを通じて、人や場を大切にしたいといういう想いのあるメンバーが集まっているというでした。だから、チームのみんなに聞いて、何を決めたいかもみんなで決めることにしました。
事前ミーティングではそれぞれが大切にしていることをお互いに描き合いました
事前に3回のミーティングする機会をもち、来れないメンバーには個別に話す時間をとり、ひとり一人が何に重きを置いているのか、メンバー同士の人間関係をよくするためにどうしたらいいのか、チームのみんなに相談してグランドルールを決めました。 学会なので、内容もかなり専門的。事前に論文誌をいただいて3チームにわかれて事前に勉強会もしました。
みんなで決めたグランドルール
1人では無理だと思ったし、実際無理なので、自分にないものを持っているメンバーの力をかたくさん借りることにして、この2日間ができました。
2日目の朝、チェックインではみんなもう無理疲れた、あかん。と正直な声を出して、力を振り絞って2日目を乗切りました!
いつだって周りのことを考えているムードメーカーのあるちゃん。
人の気持ちを大切にして寄り添うことができるファシリテーターのありちゃん
急遽参加することになったにも関わらず、人前でのグラフィックの連続に挑戦してくださったくみっきー
色使いがやさしいグラフィックがいつも心を癒してくれるみーにゃん
福祉をもっと身近に。むす部を結成された真剣そのもののトーカツさん
最年少、でも、だれよりもかわいくて度胸のある16歳のみゆちゃん
グラフィックだけでなく、でむの心の支えでもあったすずさん
笑顔でみんなを巻き込んでくれるぱおぱお
落ち着き払った立ち姿で明石高専勤務時代から一緒に描いてくれている多田君
名古屋から駆けつけてくれた存在だけで癒される里子さん
和歌山から来てくれた、そして、ずっと励まし続けてくれたさーり
出会った頃からすごいエネルギーでグラフィックを描き続けておられるやましのさん
不安なことも不満なこともまっすぐに言ってくれる、さりげなくみんなをサポートしてくれたタオルマン
そして、「僕は文鎮だからね。」と言いながら、みんなを温かくホールドしながらも自分自身のハードルを越えてグラフィックに挑戦してくださったYASUさん(かっこよくて感激のあまり涙)。
そうそう!グラファシメンバー並みに手伝ってくださり、急遽メンバーに参加してくださったにへーさーん
グラフィックファシリテーションを通じてNHKや大手企業の中で日本の未来を描いていかれるグラフィックファシリテーション協会代表の夏子さん!
まずは参加者と受付でコミュニケーションとれるようにと、あるちゃん発案でおこなったグラフィックログイン!
はじめて見る方がびっくりしないように、グラフィックファシリテーションの導入目的を知ってもらう機会を多くつくりました。
受付においたグラフィックファシリテーションの説明
当日は一人ひとりの判断に任せて、いつのまにか、「しんどいなぁ。助けてほしい。」とメンバーに言える関係になっていました。
何のために描くのか、なぜグラフィックを活用するのか
グラフィックは、見た目が華やかに仕上がることで、つい完成に目がいきがちです。
そして、グラフィックを導入したことでおきた変化を数値ではかれません。それでも私たちはグラフィックが起こす力を信じて、たくさんの準備をして、事前の勉強をして、等身大の姿で場に寄り添います。
何のために描くのか、なぜグラフィックを活用するのか、目的を主催者側と一緒ににぎり、参加者に伝えることの重要性を認識して説明するところまでが、グラフィックを描く人間の責任だと感じています。
私自身は「なぜ、この場で描くのか」「グラフィックを活用してどのような場をつくりたいのか」という問いに主催者自身が向き合うきかっけをつくる点にも価値があると感じています。
だから、企画がはじまる何ヶ月も前から、主催者側への問いを投げ続けて、何度も確認して、どのような場にしたいのか、何を大切にしているのかをとことん寄り添うことが必要になります。
今回事務局長をしてくださった畑教授は、初めてお会いしたときから、グラフィックファシリテーションとは何なのか、どんなことが可能になるのか、学会に導入することでどんな可能性があるのか。とても丁寧に向き合い続けてくださりました。
学会において、すべての研究発表にこのような新しい手法ーグラフィックファシリテーションーが、その目的をきちんと理解された上で導入されること自体が奇跡に近いと感じていて、さらに、このように、参加者のみなさんから「きれいな絵だね」「すごいね」ではなくて、「対話が深まった」「このようなコミュニケーションの方法があることを初めて知った」「研究の魅力がこんな形で伝わるのか」と、感想をもらえたことが何よりもほっとしました。
そして、それは、今回集まったグラフィックファシリテーションチームのメンバーがそのことを理解して発信し続けたから実現したと感じています。15人のメンバーと支えてくださった先生方に心の底から感謝しています。
学会に変化が起きることで、学術の世界にも少し変化が起きて、それが、日本の社会を変えて行くきっかけの「k」くらいになればいいなぁ
みんなと一緒に最後まで走りきて良かった。
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●学会の大きな盛り上がりの一つOST(オープンスペーステクノロジー)、自分の描いたグラフィック、研究発表については、ゆるゆると・・・別の記事にまとめたいと思います。
●特別講演をされた冨田先生の講演をグラフィックに描かせていただきました。
詳しくは富田先生のブログで紹介してくださっています
「可視カフェ」せきこさんのブログ
【人生初の学会へ】けじめと気付きと展望と。 | アラワス│せきこの可視化グラフィック
凸凹フューチャーセンター
研究発表【発達障害者を含む対話の場におけるグラフィックファシリテーションの活用事例】 - 大切なものをたいせつに
目には見えない「願い」や「想い」を描く。東京タワーで世界発達障害啓発デーのお手伝い
東京タワーで世界発達障害啓発デーのお手伝いにおじゃましてきました!
1月に大阪で開催した発達障害当事者会フォーラムのパネルディスカッションを展示してくださりました。思いの外たくさんの方が見てくださり、関西の話を切り口に、発達凸凹やその支援についての地域性も話すきっかけになりました。
また、屋外で来場者や出演者の言葉をグラフィックファシリテーションしました。
実行委員長や副委員長、議員の方々のコメントもその場で見える化していきました。
ルービックキューブを一瞬見ただけで手元を見ずに数十秒で完成したり5カ国語を話せる一方で、言葉のニュアンスを汲み取るのが苦手で社会の中で生きづらさがあったり、
吃音のために人前に出るのが苦手だった自分を克服するためにバナナの叩き売りの弟子入りしました!という魅力的な方まで。
見えない生きづらさは一人ひとり違うけれど、凸凹の方には一生懸命な方が多い気がします。
社会には、レッテルを貼りたがる人もいるけれど、忙しさの中で多くの人が忘れていってしまう大切なことを、失わないまま大人になっていく当事者は、生きづらさと共に魅力的な部分がたくさんあるなーと思うのです。
ドキドキしながら関東のみなさんの所におじゃましましたが、とっても温かくて。
東京タワー会場に来てくださったハヤトさんをはじめ、当事者や支援者のみなさまありがとうございました。そして、今回の企画を取りまとめてくださった嘉津山さんをはじめ温かい場をつくってくださった当事者のみなさま、ありがとうございました!
目には見えない「願い」や「想い」を、グラファシの見える化を通じて少しでもたくさんの人に伝わっていればいいな。
研究発表【発達障害者を含む対話の場におけるグラフィックファシリテーションの活用事例】
研究発表
【発達障害者を含む対話の場におけるグラフィックファシリテーションの活用事例】
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発表スライドはこちら
https://www.slideshare.net/mobile/decobocofuturecenter/ss-90684886
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第15回情報コミュニケーション学会で奨励賞をいただきました!
どうせやるならとことんしたい!
と、大学の仕事を辞めたのが去年。
きっかけは、16歳の学生に、「ぼくは発達障がいなんです。何か支援してくれるんですか?」と聞かれたとき、大学側には何も支援の仕組みがなかった。
でも、自分自身凸凹で生きづらさを抱えてきたから、何かしたくて、何か私にできることはないかと必死で探して見つけて来たうちの一つがグラフィックファシリテーションでした。
話すのが得意な子だけが活躍できる授業ではなくて、話すのが苦手な子、対話についていけない子も参加できる場をつくれないのかな。
そんな風にもやもやしている中で、グラファシを取り入れてみると、発達凸凹(発達障害)の学生を含むアクティブラーニングにおいて、場面寡黙になったり、板書ができなかったりする子供たちの対話の場に役立つことに確信を得ました。それは、話しても話さなくてもいい。ペンを持ってリーダーシップを発揮してもいいし、しなくてもいい。自分自身で選べる選択肢を用意しておけるということが、大切なことの一つに感じて、まずは私自身も描いてみると何が起きるのか実験を始めました。
一方で、しばらく経って感じたのは、大学の中でそれを証明しながら、正式に教育現場に持ち込むには、実証する時間もかかりすぎるし、スピード感もなさすぎる。。ということ。
悩んだ結果、一度学校の外から社会を変えていく道を選びました。
と書くと大層に聞こえますが、そんなやり方しかできない不器用な人間です。
発達凸凹だけでなく、いろんな会議や対話、まちづくり、役員会議、少人数から800人くらい集まるシンポジウムまで、300を越えるいろんな現場の中でグラフィックファシリテーションを描いてきました。自分で経験して、感じて、難しさも感じながらグラフィックファシリテーションのプロフェッショナルまで極めて、ようやく見えてきたこと。感じてきたこと。
凸凹フューチャーセンター(旧One day cafe.kyoto)のメンバーと力を合わせて研究発表としてまとめました。
学会発表の内容は、グラフィックファシリテーションにも描いてもらいました!自分たちの研究をこんな風に大切に描いてもらえてうれしいです。
by 肥後祐亮 (タオルマン)
当日の研究発表のスライドを公開しています。
↓↓
「発達障害者を含む対話の場におけるグラフィックファシリテーションの活用事例」
https://www.slideshare.net/mobile/decobocofuturecenter/ss-90684886
愛のこもったスライドはみーにゃんこと奥野さん。当日の想いのこもった発表はやまえもんこと細田さん。そして、丁寧な添削と全てのマネージメントはトシヤさんこと宮崎先輩、そして、ドラえもんさん&すずさん、応援してくださるみなさんのサポートがあって、一つの研究発表にたどりつきました(*ˊᵕˋ*)
継続の苦手な凸凹人間が、地味に地道に継続してきました。このように光を当てていただけて本当に本当にありがたいです。
第15回情報コミュニケーション学会についてまとめたものはこちら
http://sayo-dem.hatenablog.com/entry/2018/04/07/211417
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凸凹フューチャーセンター
(旧One day cafe.kyoto)は、凸凹を生かしあえる社会にしたくて地道に続けています。
生きづらさの原因がわからずに悩んでいる人、発達凸凹の本人だけでなく、周りも悩んでいます。だから、当事者だけでなく、保護者や家族、研究者、支援者、先生、心理士…いろんな人が立場を越えて一緒に対話することで気づけることが本当にたくさんあると感じていて。
立場を越えて話すとき、大切な価値観や言葉だけだとすれ違いが生まれたり、誤解が生まれたりするので、そこにグラフィックファシリテーションを活用してきました。話したければはなせばいいし、話したくなれば、それでもいい。ただただそこにいるだけでいいんだよ。という場をホールドしたい。
もし、ご興味を持たれた方は、気軽にご参加ください!発達凸凹について何も知らなくても大丈夫です♪
*対話の場でグラフィックを描いてくださる方、募集しています!*
必要な人に届きますように。
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◆発達凸凹の?について語るcafe
【3/31 満席御礼】
https://www.facebook.com/events/1526403004145457/
【4/15】
https://www.facebook.com/events/1737785116288536/
5月は26日を予定。
◆勉強会
【4/14】話の見える化を活用した場づくり実践 -キャンセル待ち
https://www.facebook.com/events/1974838802778318/
【4/15】視点が変われば言葉がかわる〜目標を達成するコミュニケーション〜
https://www.facebook.com/events/428060074296192/
【5/27】発達障がい/支援者向け
話の見える化を活用したサポート
近日公開予定
明石でグラフィックファシリテーション講座
明石でグラフィックファシリテーション講座でした!
初めて出会った頃から変わらぬ川原さんの熱さ。熱い人と日本酒に弱いわたし(笑)は、介護福祉センター長の川原さんに声をかけていただきほいほいと明石へ。
悩んで時間をかけて考えてくださった「ソ・エ・ル〜気持ちを描こう」というタイトルがほんっとに素敵で。
2月25日と今日と2日間通じて、きてくださったみなさんと感情を大切にする話、人に寄りそう話をたくさんしました^ ^
また、今日は、講座2回目の人もバリバリ描いている人も、初めての人もいて、それぞれに学びたいことが違っていたので、特に、自分らしさを大切にするワークや、一人ひとりの学びたいことを確認する時間をとりました。
絵を描くこと、グラフィックファシリテーションはただのツール。
なんのために描くか、どうありたいか。
それによって、100人いたら100人違う活用法があるから。
わたし自身が特に感じていることは、
話を見える化していくと、話の確認ができたり、話を忘れてしまっても確認できたら、自分の思い込みに気づけたりすることで、安心安全の場ができていくなぁと思っていて。もちろんチェックインなどの場のデザインも大切なのですが。
そうすると、そこにいる人同士の関係の質が短時間でぐっとよくなる。毎回講座をして思うのが、初めて会ったどうしと思えないほどに参加者の関係性が良くなっていく。全ての企業研修に入れた方がいいんじゃないかというほど。
関係の質が良くなると話しやすくなって、話しやすくなると、行動しやすくなる。行動しやすくなると、何度もトライ&エラーがしやすくなるから、結果として、結果の質もあがっていく。
一方でよくあるのが、結果重視の世の中。このサイクルの「結果の質」からスタートしてしまうと、一度失敗すると、思考の質問落ちて話しにくくなり、話しにくくなると行動の質も下がる。そうすると体がガチガチになって、結果もでなくなる…
おおげさかもしれないけれど、完璧なものしか世の中にだせないと感じてしまう日本人だからこそ、グラフィック、お絵かきみたいな柔らかいところから入って、「まずやってみようか!」と、トライ&エラーできる人の関係性が大事なんじゃないだろうかー
ということで…
今日は、医療関係者の方が多いからか、すっと寄り添うグラフィックになっていてすごいなぁ、すごいなぁと勉強させてもらいました。
ありがとうございます!
また明石におじゃまします〜。
川原さんの企画!
3月24日(土)グラフィックはみんなをむす部〜床で描いちゃえ〜
https://www.facebook.com/events/1831663453534767
「話の見える化」の与える影響についての研究会@東京大学 (前編)
「ビジュアルコミュニケーションが議論にどのような影響を与えているのか?」。
東京大学で、安斎さんと淳子ちゃんを中心に、ミミクリデザインのみなさん、グラフィックレコーダーのみなさんと探求する機会をいただきましたー。
話の見える化は万能薬じゃないし、副作用があって当然!毎回現場に入るたびに、描く人間が独りよがりにならず、場の声や、話し手が描かれたグラフィックを見てどう感じるのか、違和感はないか、気持ちにより添えているかが大切だと感じます。今回、チャレンジングな場が設定されることに、わくわくと、少しの胸のざわめきも感じながら当日を迎えました。
ミミクリデザインのリサーチャー青木翔子さんのブログがこの手法についてわかりやすくまとめてくださったのでシェアさせてもらいます^ ^
http://mimicrydesign.co.jp/blog/802
ということで、こちらでは、わたしの徒然なる独り言を自分の覚え書きとしてゆるゆると書かせていただきますー。
研究会
テーマは2020年のオリンピックに向けて「食×スポーツ」でおもしろい料理店を考える。
ワークショップの島を5つつくり、そこに参加者が4名ずつ座りました。そのファシリテーターとしてグラフィック担当がそれぞれに1名ずつ入ります。(この段階で、ん?これはファシリテーションをすることになるので、ファシリテーションの基礎を学んでいないグラフィッカーには大変なことなんじゃないかな?と感じつつ…まずはやってみようと思う)
それぞれの島に、参加者の中から一人ずつ「観察者」が選出されました。どこで誰がどんな話をしたか。行動をしたか。模造紙を貼り替えたのはいつか。色を塗ったタイミングで、参加者にはどのような変化があったか。など、事細かに観察をしてくださりました。
「話の見える化」の探求の試み
ビジュアルコミュニケーター(今回はグラフィックレコーダー4名やグラフィックファシリテーション1名(でむ))のグラフィックが、場にどのように影響するのかを観察して研究するというもの。
前々から、「話の見える化」は「薬にも毒にもなる可能性があるなぁ」と感じていました。
それは、普段のグラフィックファシリテーションの仕事のときにもだし、特にOne day cafe.kyotoで発達凸凹の人を含む対話の場で特に感じていました。このあたりの気づきは、後ほど書きたいと思います。
ほとんどの場合、「いいね」と言いにきてくださる人はグラフィックによい印象を持った人。「しんどいな」「もやもやするな」と思っている方はわざわざ伝えに来ない。
というわけで、もやもやしたり、しんどいなと思うような方の意見は大切だと感じつつも、仕事として限られた時間の中で描いているとゆっくりと聞く時間もとれないし、クライアントの方を通じてそこにいる場合、参加者にあえてじっくり聞くこともできない。そんなこんなで、今回の研究会をとっても楽しみにしていました。
鈴木のワークショップのプロセス
わたし自身は、今回のテーマに対して「ここに偶然あつまったこのメンバーだからこそ生み出せるアイデアを形にしたい。できれば、これまで日本で聞いたことのないアイデアのコンセプトの軸と、そのアイデアを深めるところまでいきたい」と感じました。つまり、参加者が主体的に話し合い、3人の良さを活かすアイデアを引き出すことを自分自身の目標設定にしました。
そこで以下の3つを意識しました。
1.場の鏡となって盛り上がり、もやもやを模造紙に反映させる
2.ここにいる参加者だからこそのアイデアを引き出す(グラフィックにアイデアが引っ張られないように細心の注意を払う)
3. 2のために、ぎりぎりまで構造化して描かない
顔を上げて話し合いをしてもらいたいので、紙はホワイトボードに。今回の会場では、壁に模造紙を貼れなかったので、ホワイトボードに、模造紙を二重に貼りました。模造紙を張り替えるタイミングを利用して構造化を促したり、「あと何分ですね」とタイムキープをしました。
①チェックイン
まず、1時間しかないということ。そして、初めて会う3人の方をホールドするとうことで、最低限のチェックインをしました。クイックなチェックインであっても、「いまどんな気持ちなのか、不安はないか、この場に対してまず言っておきたいことはないか」を声に出しても出さなくてもいい時間を取りたいという意図です。
今の気持ちと、どんな仕事をしていて、今回のワークショップでどのようなことを貢献できそうか。紙にかいて話してもらう。
→どんな人がそこにいて、何をできるのか、何を不安に感じているのかを把握した。
紙にかかれた文字やイラストから、その方の人柄や関心を知る。
→チェックインを行うことで、今回のメンバーは、ファシリテーションを普段からされている方、アイデア出しが得意そうな方、取材を仕事にされている引き出し上手な方、も役割分担ができそうだということがわかったので、わたし自身は模造紙の余白を利用してのタイムキープと、構造化しないことで、アイデアをギリギリまで引き出すことに専念できるように見立てました。
②フェーズ1
参加者のお一人が提案してくださり、今回のレストランのターゲットをペルソナで考えました。こんな人?あんな人?いやいや、こんな困りごとがある人がいいんじゃない?というあちこちに広がる話し合いを、そのまま紙に書きました。
→3人が盛り上がった部分、話の共通点にのみリアルタイムで色をつけていくスタイルで残りの絵には色をつけず話の構造化をさりげなく行いました。
→模造紙の余白があと少しになったところで、「そろそろ模造紙を張り替えたいのですが、なんとなくペルソナ固まってきましたね?」と声をかけて、参加者の3人にこれまでの対話を眺めてもらいました。
そこで出てきたのが「おじさん」
→どんなおじさん?「いけてないおじさん」「意識を変えて、行動が変わるような場にしたい」と、イメージが具体的になったところで、A3の紙に描き起こして、決定事項として貼りました。
③フェーズ2
レストランの内容を考える。おじさんに来てもらうには?お金がまわる仕組みは?おじさんが生き生きするには?
ゴールは「食×スポーツ」でおもしろい料理店を考えること。
→グラフィックを描く側としては、早く料理店の絵を描いて安心したい気持ちもあるのですが、先に絵で描くとそのイメージにつられて、斬新なアイデアやその他のアイデアが出なくなる可能性がある。時間ギリギリまでレストランの絵は描きませんでした。
→最後の最後、どんなレストランがいいか具体的なアイデアが出揃って来たところ(残り10分ぐらい)で、レストランの絵を描いた…とたんに、急き立てるように、参加者のみなさんから、これまででたアイデアが統合されたり、選別されたりして、わっ!と、描けるような形で出て来ました。
ワークショップの振り返り
安斎さんの言葉をお借りすると、キャンプファイア話のようにわっとエネルギーが高くなった状態で続いた1時間。グラフィックを描いていると、参加者の熱量がはじめから上がることが常日頃なので、とても新鮮なキーワードをいただきました^ ^
ということで、ワークショップを事細かに観察してくださった観察者の方の観察シートを見ながら、1時間の振り返りを行いました。
ガラスのハートが砕けそうな(?)フィードバックもたくさんいただいたので、詳しくは次に書きたいと思います。
第10回つなぐ人フォーラムに参加してきました
第10回つなぐ人フォーラムに参加してきました!
おいしい空気、おいしいご飯、一面の雪…
実行委員の林さんにツナギスト(活動を紹介する人)として声をかけていただいて、何が何だかわからず参加したのが2年前。
その時は、林さん以外知ってる人はいなくて、何をする場所なのかもよくわからなくて、最終日にはヘロヘロで疲れきって帰った思い出が今では懐かしい…
今回は、友人のツナギストを応援したいなーと思って参加しました^ ^
ちなみに、実行委員長の高橋真理子さん(北海道大学の大先輩)のあいさつでもあったように、「つなぐ人フォーラムは参加してみないと何なのかわからないフォーラム」なので、ブログでは、好き勝手にでむが感じたままを書きたいと思います。笑
約160名が清里に集まる
参加者、ツナギスト、スタッフの方々を合わせると160名近く。全国から「つなぐ」をキーワードに集まりました。初めて参加される方が半数以上を占めていました。
10分プレゼンテーション
1日目は10分プレゼンテーション。
全部で28人のツナギストが集結!4つの会場で、同時にプレゼンが行われました。
やりたいことと地域を繋ぐ話や、僧侶の方のお話、ニューヨークのこども博物館のお話、小野寺さんのほめ介護のお話、女性サメ専門家シャークジャーナリストの沼田さんや、現役通訳ガイドの古屋さんのお話など、どこに話を聞きにいくか、毎回悩んでしまうラインナップでした。
トップバッターは鈴木耕平の 「やりたいことと地域を繋ぐ キミツナプロジェクト」について。
絵も描いたことのなかった私が、たった2年でグラフィックファシリテーションを仕事にできるようになったのは、松岡修造並みの熱さもつ(笑)彼のコーチングのおかげたったりします。
そのお礼?に、今回のプレゼンで何を話したいか…頭の整理をお手伝いしました♪その時のグラフィック。
KP法で、想いのこもった熱いプレゼンに、わたしもがんばろう!と思いました。
そして、海洋学専攻としては、とっても気になっていたサメ専門家、シャークジャーナリスト沼口さんのお話。サメへの愛が溢れていました!
発達凸凹の話
実は…自分から手を挙げて、凸凹フューチャーセンターについての話、話の見える化を活用した発達凸凹と社会をつなぐ場づくりについて紹介させていただく機会をもらいました。
参加者一人から試行錯誤で進めてきた対話の場なので、これからも試行錯誤を続けていきたい!今回、話を聴いてくれた方からアドバイスやコメント、元気をもらって、次の一年もまたがんばれそうな気がしてきました^ ^
プレゼンの写真は手元にないのですが、、、
人生初、模造紙に自分の話を事前に描いておいて、話ながら色ぬりををする。というプレゼンに挑戦しました!
理想としては、3分間クッキング的に、ある程度まで描き終えた模造紙に、色を塗りながら話すつもりだったのですが、、、
結果、話すことにいっぱいいっぱいで、まっっったく色を塗るための手が動きませんでした。笑
でも、プレゼンをしてよかったなぁと思ったのが、この場にいた方の中に、発達凸凹に関心のある方がたくさんいるんだということを知れたこと。そして、グラフィックファシリテーションを活用することが関係性の質を良くして、安心安全の場づくりになると感じていることについても、いろんなフィードバックをいただきました。
たくさんのコメントをくださる方や、真剣にアドバイスをくださる方、やさしい言葉をかけてくださる方・・・初めてあった人に対して、こんなに温かくなれる方が集まるこの場が、とても居心地よいと感じました。そして、1日目の夜から感謝の気持ちで満たされました。ありがとうございました!
2日目の45分ワークショップ
なんと、たった1日で35個のワークショップが開催されました。
それも魅力的で、選べない・・・
今回のテーマは「ご縁に身を任せてみる(笑)」
ということで、これまで出会ってきた方をはじめ、たまたま隣に座った方、たまたま立ち話した方との時間を大切にして、その方々のワークショップにおじゃましてきました。
◯持続可能な開発目標(SDGs)を自分たち事にする
林浩二さんと小寺さんがファシリテーションをしてくださりました。Think grobal, act localy. をキーワードに、自分の課題は?など、自分たち事として考えました。
◯ダイアログ ライク ア チャイルド
ペコちゃん こと黒井良子さん
子どもの視界はこんなに狭い!という体験や、自分のこどもの頃を思い出すワークやダイアローグが、短時間で一気に深い話へと引き込まれました。
◯つみきのそのさんとあそぼう!つながろう!
とーーーーーっても楽しかったです!
小さなステップを無心で積み重ねていくと、気づくととなりの人と繋がっていて、とにかくわくわくしながら、自然と会場の参加者の一体感・エネルギーが高くなっていきました。
おわりんしりとりもおもしろかったー!
みんなでいっしょにつくると早い!ドミノ倒し。
事前にこのようなドミノをつくっておいてくださる細やかな優しさ
最近、これまでに携わらせていただいた現場数が200を超えました。こねこねと細かい狙いをつくったワークショップに少し疲れていたこともあるからか、「シンプル」で「遊びながら隣の人と心が通う」「つながる」時間にものすごく感動してしまいました。
楽し過ぎたので、何かコラボしたいとそのさんにお願いしてきました!今年、奈良や京都にも、つみきのそのさんが来てもらえることになりそうです^ ^
◯つながりに疲れた人へ 落書きにできること
肥後祐亮
まず、タイトルがめっちゃいい。
参加する人たちもいい感じに力が抜けていて、リラックスできる時間でしたー
京都でグラフィックといえば肥後祐亮・タオルマン!そして、まちづくりだけだなく、重要な役員会会議やあちこちの現場でひっぱりだこ。人の似顔絵を描きながら世界を旅したこともあるおもしろい人なのに、それを一切外に出さない。。。
今回も、参加者全員の前でワークショップを紹介するときに「落書きしまーっす」とだけ言って、自分のアピールはなし😱
そんな彼だから、みんなが好きなのかも。。
ということで、ワークショップ、楽しかったなぁ。
3日目の2.5時間-肩書きのないオトナノハソビバ
つなぐ人フォーラムの山場とも言える、2.5時間ワークショップ!
これは、簡単に言うと、今回参加した人たちが即興コラボをしてワークショップを開催する時間。
今回、立山クラフトのむらかみさんの声かけで、東京で我楽田工房を運営されているBono lnc.代表の横山さん、ホンジュラスに10回以上行っている五木田さんによるホンジュラスのボードゲーム、つみきのそのさん、そして、笑顔のかわいい福岡から参加の学生洋菜ちゃんとコラボしました!
「あそぶ」って、お互いの名前を知らなくても、その人の存在感とか、人柄を感じられる。
知らず知らずのうちに打ち解けて、距離感が近くなっていって、もう一回会いたいなと思える間柄ができていく。
いろんなあそびを終えたあと、グラフィックファシリテーションで、「『あそび』って何だろう?」と対話しました。
この対話が深くて。笑
あそびって、日常化離れた場所で発揮される人の本能。あそびが文化をつくってきた。
特に印象的だったのは、ルールが決まっていないホンジュラスのボードゲームの話。一応ルールはあったのだけれど、わいわいしながら自ずとルールが変わっていきました。そのことで、「一体感」や「共感」が生まれながらも、「まずはやってみよう」「やっていいんだ」という雰囲気が生まれて、自然とみんなで変えていく流れが生まれました。
子どもの頃、自己紹介しなくても遊びの中で仲良くなってたよね。今回も、人生を語るでもなく、自己紹介をするでもなく、自然とお互いの存在を感じ、記憶に残る間柄になっていたということに気づきました。
世の中、古いルールがたくさんある。そこにあるモヤモヤたち…あそびを通じて変えていければいいのに!という話もありました。
初めて会った同志の中とは思えない安心感が生まれた「肩書きのないオトナノハソビバ」でした!またしたいなー
さいごに
わたしは、「あなたは◯◯だから」というような決めつけるレッテルが嫌いです。
人の価値観は変わり続けるし、昨日と今日でも、細胞レベルでみればいくつもの細胞が死んでは新しく生成されて違う素材で成り立っています。
だから、変わりたいと思ったら、いつだって変わっていいし、それがその人自身、自分自身だと思う。
「あなたはは◯◯だから」
あなたはまじめだから、あなたは優しいから、あなたは自分に自信がないから
あなたままじめで優しいから大手企業があってるわよ。
子供の頃から、何気ない大人たちのレッテルにおさまって生きていました。今も、周りには人のことを決めつけることで安心感を得る方はたくさんいます。
レッテルを貼ってしまう人は、レッテルを貼らずにはいられない人だったり、自分の知識の中で物事を捉えないと安心できない人だったり。悪気はない。と今なら分かるけど、とても息苦しかったなぁ。
だから、わたしは誰かを決めつけたくないし、昨日と今日で、全く違うことをしていても「めっちゃいいやん」って言い合いたい。
そんなことを共有できる仲間に出会えた3日間でした。
凸凹フューチャーセンター、今年は、コミュニティカフェを設立します!当事者も支援者も保護者も先生も学生も研究者も。みんな対等に話せるコミュニティスペース。イベントをしてみたい人は協力したいし、誰かが何かしたいときに気軽に使えるスペースにしたいです。
3日間で出会ってくださったみなさん、発達凸凹についてのプレゼンにコメントくださったみなさんの温かさ、本当にありがとうございました!
参加してよかったー!
One day cafe.kyoto ---
(新名称:凸凹フューチャーセンター)のfacebookページはこちらです^ ^
https://www.facebook.com/onedaycafe.kyoto/
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