【受講者向け】VisualPractice-グラフィックファシリテーション基礎編@富山
---
こちらのページは、2月2日に開催したVIsualPracticeの受講生のみなさんが、学びを振返れるよう、ハーベスト(学びの収穫)バックをできるよう作成しています。
---
『VisualPractice-グラフィックファシリテーション基礎編@富山』、ご参加くださりありがとうございました!個性豊かなみなさんに囲まれて、あっという間の1日講座でした。
鈴木の実施するVIsualPracticeの講座は、毎回、開催地域、参加者の属性、その時の場によってプログラム内容を変えています。また、同じ事を聴いたり、実践したとしても、そのタイミングや、順番によって、定着度や浸透度が変わってくるので、実際に講座を進めさせていただきながら、よりスキルや知識が浸透すると感じたように順番を変更したり、追加したり手放したりと変更しながら進めています。
今回の講座では、絵が苦手な方も、話すのが苦手な方も、聴くのが苦手な方も様々な方がおられたと思います。最後にはほとんどの方が、自分の内側にあるフィルターを意識しながら構造化を手放して絵を描けていました。サポートとして入ってくださったきっしー☆さんからは、はじめに行った自己紹介ペアワークの際と、最後にストーリーテリングで描いた際では、「みなさんの雰囲気もグラフィックも大きく変わっていた!」とコメントいただきました^^自分自身がどのように変化したか、自分では気づきにくいものですが、ぜひ、1日の講座での学びを振返りながら、自分自身が何を感じて、どのように変化したか、4Fold Practiceを思い出しながら、1日の学びを味わっていただければと思います。
下記よりスライドを閲覧できます。
Goal(目標)とグランドルール
きっしー☆さん、ゆうたろうさんが描いてくださったランドスケープ
その時の気持ちが思い起こされる素敵なランドスケープありがとうございます。
1.チェックイン
-今の気持ちをかいて話す
自分を整えるワーク
-フリップ自己紹介
①呼ばれたい名前 ②2018年の気持ちグラフ ③お仕事/活動 ④最近気になっている事
2.4Fold Practice
自分自身が、
今、どの位置にいて、
次に、何を学びたいのかを一人ひとりが確認しました。
-自分の得意なところ
-自分の苦手なところ、学びたいところ
どの場所が一番良いとかではなく、ぐるぐると4つのフィルターを移動しながら学びを続けていきます。みなさんはどこに立っていましたか?
3.ペアワーク
「描く」ことで起きる事を体験しました。
描き始めると、描いてもらうヒトの気持ちを知る機会が減るので、
「描いてもらう事で起きる事」についてもフォーカスしました。
※気づきはグラフィックを参照
4.描く道場
描く基礎練習をしました
※スライド参照
5.1人で描く
自分の頭の中を書き出して、相手に伝えるワークをしました。
6.デモンストレーションとホスティングチャンス(チャレンジチャンス)
①目の前でグラフィックファシリテーションを活用した対話の体験をする人
②グラフィックハーベストにチャレンジする人
③2つに分かれて体験しました。
「目の前で描くグラフィックファシリテーション」と
「横/後ろでかくグラフィックハーベスト」では目的が異なります。
目の前で描くグラフィックファシリテーションでは、その場の話し手の表情や気持ちにフォーカスし、「あなたはこんな気持ち?」と問いかけるように表情を添えて描いて行きました。描き手は絵でファシリテーションをするのであまり場に介入せず、その場にいる人の熱量が高いときに反応して大きくかいたり、何度も出てくるキーワードを大きく表現したりしました。
グラフィックハーベストでは、描き終えた後に、描いてみて感じたことをフィードバックする形で、描き手の自己開示を行い、話し手への気づきを促しました。
共通する大切な点としては、「描く」行為自体がパワフルなので、問いを立てるときも、フィードバックするときも、決めつけて伝えるのでなく、「こうですか?」という姿勢が基本になることをお伝えしました。最終的にその問いかけやフィードバックを受け取るか受け取らないかは、その場の主役である対話をしている人たちです。
7.ミニレクチャー
Kalvy birdのGenerative Scrivingを紹介しました。
8.相手の話を描く
3人一組で、話す、描く、聴くの練習をしました。
描く事で起きる事、描いてもらう事で気づく事、こちらから多くを言わなくでも、
話し手が自らsmall stepを見いだしていくことの気づきを得ました。
また、描き手の存在はパワフルなので、恣意的にもできてしまう点もあり、
ハーベストバックをする際には注意する事も共有しました。
9.ミニレクチャー
発散と収束、目的による描き方の違い
実際に大阪府八尾市で使用しているスライドを使ってご紹介しました。
※スライド参照
9.複数人でかく
1日の感想を3,4人でお互いに描き合うワークをしました。
Fecabook グループでグラフィックファシリテーションの情報共有をしています。
ご興味ある方はこちらからご申請ください^^
今後のVIsualPracticeの講座ご案内
2月11日(祝月)13:00-16:00@札幌
3月3日(日)10:00-12:00@能登町(予定)
グラフィックファシリテーション体験会
3月30日(土)10:00-18:00@コワーキングプレイスCOMSYOKU
Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.kokuchpro.com/event/d82b912c37388814123fb83918a11c05/
3月31日(日)10:00-13:00 @コワーキングプレイスCOMSYOKU
Visual Practice-話し合いの場での実践編
https://www.kokuchpro.com/event/3fa2fdb34718beb6672b4fe9d0cc640d/
3月31日(日)14:00-17:00 @コワーキングプレイスCOMSYOKU
Visual Practice-場づくり実践としてのファシリテーショングラフィック
https://www.kokuchpro.com/event/3fa2fdb34718beb6672b4fe9d0cc640d/
4月20日(土)10:00-18:00@大阪Biz粋
Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.kokuchpro.com/event/8c05a7d24c095bcacc70c9be4e0f6ba4/
4月20日(土)10:00-18:00@北海道札幌
Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.kokuchpro.com/event/66938a4605c5f93af3da6e4097514c58/
Visual Practice実践のお誘い
以下のイベントで、グラフィックを描いてくださる方を多数募集しています^^
3月2日(土)10:00-13:00@コワーキングプレイスCOMSYOKU
イベント内でのグループワークでのグラフィック
3月3日(日)13:00-16:00@能登町役場
第3回のと未来会議の対話の場でのグラフィック
Tokyo Graphic Recorder- 淳子ちゃんの修了作品展
Graphic Recorderの淳子ちゃんと話がしたくて、東京へ。
東京藝術大学の卒業・修了作品展におじゃましてきました。
8年間の大作がとても丁寧にまとめられていて、興味津々でかぶりついて見せてもらってきました。
デザインについて全くの素人ですが、作品展では表現する力強さや探求へのこだわりを感じて圧倒されました。
私自身、もっともっと自分と向き合って、表現する力、磨きたいです。
ジャズセッションのようなライブ感〜MICHIKARA官民協働FORUM@東京
MICHIKARA官民協働フォーラム
(全てのグラフィックレコーディングは一番下に掲載しています。)
ジャズセッションのようなパネルディスカッションのオンパレード。ファシリテーターは、コクリプロジェクトを見てずっとお会いしたかった方の一人、一人ひとりの存在を大切にされている空気感が素敵な三田愛さん、大きな器でまるっと参加者をホールドされる大きな海のようなファシリテーションの野村恭彦さん、変革を確実に起こす変革屋として存在感のある問いを投げかけられる男前な雰囲気の佐々木裕子さん、たくさんの人・場を巻き込んでおられる方なんだなと感じる勢いのあるファシリテーションが軽快だと感じた山田崇さんという個性的なみなさん。そして、豪華なゲストの方々と、先見の目をもった尖った官民のみなさん。今回は、そこにグラフィックレコーダーとしてスタッフ側に入れていただいてきました。
わたし自身、八尾市、能登町、京都市で会議に伴走させていただいているので、ライブ感を味わいながら、ふむふむと学びながら描かせてもらいながらのグラフィックレコーディングとなりました^^
各地でご活躍されている方々がゲストとして話されました。
(全てのグラフィックレコーディングは一番下に掲載しています。)
後半のOST的な対話は、会場から話したいテーマをスマホから募り、「いいね」の数の上位から決定していく形式でした。どれどれ、どんな仕組みなのかなと試しにテーマを入力してみたところ、選出してもらったので。思い切ってテーマオーナーになって「繋がる余白の創造」について話しました。
来てくださったメンバーに恵まれて、官民両方のリアルな声を存分にお聞きしながらテーマ代表としてファシリさせてもらうのは本当に楽しかった。
最近、ファシリテーター側にいると見えなくなることがあるなと感じていて。「チャンスがあれば、意識的に"参加者になる"」ことの気づきの豊かさを改めて感じました。全体のグラフィックレコーディングを引き受けてくれて、ぶつくさ言う私の背中を押してくれたタオルマン、ありがとう。
対話の場での出来事
ここからは、会場で生まれた21テーマ→21グループできたうちの1グループ「余白からうまれる繋がりの可能性」を参加者の視点でご紹介します。
面白かったのは
「くせものとか異端児とか、かみ合わせの悪いものから新しい価値が生まれるよね」
「そもそも官民のかみ合わせ悪いよね」・・・
「目的は協働じゃない。うまく協働しようとするからうまくいかないんじゃない?」
「お互いナナメから見る関係で協働すればいいんじゃない笑」
このくだりが、今日一番のハートわしづかみポイントでした。
私たちのグループが最終の90秒間の発表で話したのはこんな感じ↓
大きく分けて2つの余白があるとする。
自分の内側の余白の話と、
自分の外側・環境にある余白の話。
活動的な頑張る人たちはあちこちで頑張っていて、疲れちゃう問題。自分の内側に余白をつくってもまたすぐに埋まって疲れちゃう。
だから、内側にある疲弊感とか愚痴とか課題を出し切れるようなゴミバコ(仮)??(個人的にいろんな人の課題感をごちゃ混ぜに出せる安心安全の対話の手法があればいいなと思った)があったらいいんじゃない?定期的に外に出してしまえば、自分自身の中に余白がうまれる。そして、自分にとっては"疲労感の源"だったり"課題"だったりするんだけれど、それは、他の誰かにとっては宝物かもしれないし。
その時に大事な2つの視点。
1つ目は、
官民共に、普段の自分たちの山(ニーズ/方向性)よりもさらに上の山を見ることで、一見お互い違う山だと思っていた課題が、大きな視点で見ると同じ大きな山を見ているのだということに気づくこと。視座の高い視点が必要だね。という話。このゴミバコ(仮)を使えるのは、この大きな山を登りたいと思っている人であるという条件。
目標が決まると、比較的まっすぐに目標の山を登っていける民に比べ、官は、山を登るためには地域のことやさまざまな内部の倫理観がじゃまをしたりする。一緒に山を登るためには、その負荷を分け合う精神が必要になってくるのかも。
2つ目は
ゴミバコ(仮)に色々なものを捨てるためには、大前提として「完璧じゃなきゃ」という考えは手放さないとダメだよね。「完璧じゃなきゃ!」って思ってるうちは人にも頼れないし、自分でなんでもやろうとして抱えてしまう。
「ゆるやかな使命感」がキーワードになりそうだよね!「ゆるかんだね!笑」というような話をしました。
まずは内側に余白をつくる。
そして、環境にも余白をつくって、繋がる可能性や、新しい価値観を生み出す可能性を育てていく。
そんな話をしていました。
1年やそこらで何か起きるものではないのかもしれないけれど、正しいとか間違ってるとかじゃなく、その先の話があちこちで生まれていてワクワクしました。
並々ならぬ行動力で、今回のご縁をくれたタオルマン(肥後 祐亮)ありがとう!相変わらずタオルマンのグラフィックはわかりやすいし、何よりみなさんから愛されていました。笑
それにしても、今回は珍しくヘロヘロ度が98%です^^;
スタッフのみなさん、運営メンバーのみなさん、このような場をひらいてくださり本当にありがとうございました。
(写真はFuki suzukiさんからいただきました)
今回のグラフィック一覧
一括ダウンロードされたい方はこちら↓↓↓
*参加された方が、来れなかった人にその日な感じたことを伝える際に役立つように。という視点で、当日のジャズセッション、ライブ感や熱量を閉じ込めたグラフィックを意識しています。
オープニング
セッション1
セッション2
セッション3
後半への問いかけ
プラットフォームの設計図をつくるための対話
プラットフォームセッションの発表
(21チームが90秒ずつ発表)
クロージング
まちの企業と共に10年後の未来を真剣に描く。大阪府八尾市の産業振興会議の対話の場が熱い。
八尾市がものすごく熱い。
去年の7月にキックオフした2年間に及ぶ平成30年度の八尾市産業振興会議も半分まできました。
いろんな行政のみなさんに会うようになって、さらに八尾市の突き抜け感を実感するようになってきて、ますますワクワクしています。
自分が取れる責任内のことはどんどんやっていけばいい。
進めながら見えてくる事もある。
進めながら色んな人を巻き込んでいく。
必要ならまちにすぐに出て行く。
会議をオーガナイズする事務局側にこんな風に場を支えてくださる人がいる心強さ。
この会議では誰よりも主体的に動く八尾市の松尾さんを筆頭に、会議を重ねる毎に自分ごと化していく人が増えて、気づけばファシリテーターになっていきます。
さらにその下に期待の若手(お肌がきれい)の2人もいるので、熱い!
と、文字にすると簡単にかけてしまいますが、
行政内の会議を、フューチャーセッションの対話形式でプロセスデザインしつつも、その場の必要な対話を優先して即興で進めていくことができるのは、大きな器をもった職員のみなさんと、忽那座長、滝本副座長、その器を一緒に支える委員のみなさんが、意図をもってそこに参加し、カオスな場を受け入れて自分の考えを大切にしながらそこにいるからだと感じています。
2017年の冬にご縁をいただいて、その後、私には大役すぎるファシリテーターという役割をいただきました。頭の固い私は日本や世界の10年後の未来についてこれでもかとインプットしてプログラムや対話の手法も勉強して半年前の7月に第1回目の会議を迎えました。
でも、気づいてきたのは、ファシリテーターだったり、専門家が、未来についての価値のある情報をインプットしたり講演をしても、結局誰も未来の事なんで確信が持てない。もちろんインプットは大切で、必要なんだけど、それよりも、そこに集まった全員で納得しながら進んでいく事の方が大切だし難しいことなんだということでした。
事前に落とし所を決めたり、だれか一人がまとめてしまう方がきっと楽。その時は安心。でも、持続可能じゃない。だって、必要な話がされずに決まったことは、どこかみんな人ごとだから。
だから、
「起こるべきことが起きるように」「必要な話がされる場になるように」願い、
「事前に落とし所を決めること」と「だれか一人がまとめること」「コントロールしたくなる気持ち」の3つを手放しました。
自分の知識に振り回されて「こうあらねば」を持つよりも、大きなゴール感を持ちながらも、ここにいる個性豊かな委員の方や八尾市の方々を信じて、観て、次に必要な話し合いの場を一緒に進めていくこと。それが、時間はかかるけれど、その過程がまるまる結局自分たちごとになって、誰か1人が決めた未来よりも、みんなが自分から関わっていく豊かな可能性が、余白が、生まれるんじゃないか。
これまでたくさん発散してひろげてきた話し合いの中間の収束の日。
落としどころを決めずに、コントロールを手放して毎回の会議を進めていくのは、勇気がいることです。これから必要なアクションを起こしませんか、と呼びかけるグラフィックを描くのも勇気のいることです。形だけの対話が増えてきていると感じる今、そんな風にこの場もならないか不安もありました。
落とし所を決めて進める方法ではないやり方を選んで、毎回対話を紡いできた結果、この場に生まれた関係性や、無意識のうちに使うようになった共通言語があるし、無意識の信頼があるように感じます。
多様性という概念自体がそもそも必要?
という意見がこういった場で声に出せるということ。
年齢も職業も性別も価値観もバラバラな人々で話し合いを進めるのは、正直、効率的じゃないし、めんどうだと思います。一方で、多様な人々の意見を紡ぎながらそこに留まることで、正しいとか間違っているとかそういった議論の先に進める瞬間があります。そのときに、見えないところでそこにいる人が繋がる「ねっこの部分」、そこに一瞬でもその場にいる人と一緒に触れられた瞬間は鳥肌が立ちます。
いつからか、そこで生まれる「新しい言葉」や「新しい価値観」があると感じるようになりました。だから、起きるべきことが起きるまで待つようになりました。
企業を支えるみなさんが八尾市と一緒にまちの未来を本気で考える。
今回の会議に向けて、ワークの進め方の模索に事前におつきあいくださった山田さん(声も笑顔もすてき)。当日もファシリテーターとしてさりげなく場を促してくださりました。本当にありがとうございました。
最後に
グラフィックファシリテーションを通じてこの場を一緒にホールドしてくださった、和やかな雰囲気で対話を引き出すやすさん、筆ペンが似合うイケメングラフィッカーにへーさん、公務委員グラフィッカーかよちゃん。本当に心強くて、3人が来てくれたことで、より場のファシリテーションやホストに専念できました。
次回はいよいよ2年間の中間地点。
今年度最後の全体会議です。
八尾市産業振興会議
八尾市の10年後を描く提言書をつくる会議
一般傍聴席あります↓八尾市HP
次回2019年2月18日(月)15:00-17:00
https://www.city.yao.osaka.jp/0000044402.html
第2回のと未来会議〜能登町役場のみなさんが熱い。
思わず写真を撮りたくなる能登町役場からの景色
思わず写真を撮りたくなる能登町の美味しい海の幸
去年いただいたご縁から、今年も石川県の能登町におじゃましてきました^^
第2回のと未来会議
今回は、IT・AIをテーマにした未来会議でした。
11月に開催した第1回未来会議の時に、「子どもの主体性が育まれるために、まずは主体的に行動する大人が増えることが大切なんじゃないか」という問いが生まれました。
その問いを元に、今回は主体的な大人を考えるきっかけとして、AI・IT、働くといったテーマに、福島さんを講演者にお招きしての対話の場。「今さら聞けない!AI・ITってなに?から考える能登の未来」がテーマでした。
はじまりは、能登町役場の灰谷さんと木村さんの緩やかで楽しいコンビファシリ。町役場の中で開催されることもあって、少しかたい雰囲気のある会場を、二人の軽やかなトークが空気を和らげてくださって私は大好きです♪
能登の未来を対話を通じて考えながら… 楽しいなぁ 何か始めたいなぁ という気持ちで2時間後を迎えるように。モデレーターのお二人からの呼びかけからスタートしました。
前半はアイパブリッシング(株)代表取締役/(社)コード・フォー・カナザワの福島健一郎さんの講演会でした。
福島さんのお話をグラフィックファシリテーションさせていただき、その後、"小さな対話"。50名近くの参加者に2,3人組になってもらい、印象的だったところや、もっと話を聞きたかったところ、もやもやしたところ等、自分の価値観が触れたところに描き込みをしてもらいました。
同じ話を聞いても一人ひとり響くところも違うし感じることも違う。だから、お話を受け身で聴いて終わり。ではなく、各々の考えをペンを持って主体的に書き込んでいくこの瞬間が、わたしが好きな時間の一つです。参加者全員で絵巻物を仕上げていく。
特に描き込みが多かったところに参加者の関心が集まっていることがわかります。
福島さんが最後の方で言葉にされた「なくなる仕事は本来人間がやらなくてよかった仕事なのかも。人間がやるべき仕事に注力できる時代」には、たくさんの人が想いを馳せて書き込みをしていました。
そして、後半は、テーマに分かれて対話の場。限られた時間の中ですがみなさんじわじわと熱量が高くなっていくのがわかりました。
ITが創る未来 新しい働き方と地域社会の作り方
前半の福島さんの講演会の内容を少しだけグラフィックをつかってご紹介。
難しそう?冷たい?他人事?
でも、みなさんスマホ使っている人はたくさんいますよね。
距離を置いてしまうのはもったいない!
「シビックテック」を知っていますか?
シビックテックとは、市民全体で自ら望む社会を創り上げる活動と、そのためのテクノロジーのこと。
行政は、メニューが決まっている自動販売機型から、メニューのないサービスプラットフォームへと変化しています。市民みんなで創りたい人がメニューをつくります。
それを、市民参画型で、集まった市民みんなで考えます。
コード・フォーを日本で初めてはじめたのは石川県だそうです!Code for Kanazawaから始まり、日本全国に広がっていきました。
DIY化する市民。
オープンマインドの方が増えてきた今、「自分ごと」「人のために」と、お金が第一判断基準ではなく、元々自分の持っている課題と重ねて取り組むのです。
今、データは昔の石油に代わるくらい価値が出てきました。
私たちのこれからを大きく変えていく可能性のあるAIは、エラー率としては人間の目を越えました。そこに、「エラーが発見につながることもある」と書き込みをしている方も。おもしろい。。
ちなみに…社長がAIになれば間違えることはなくなるけれど、AIはリスクを取らないので起業家にはなれない。というお話では、会場から反応がありました。
「なくなる仕事は本来人間がやらなくてよかった仕事なのかも。人間がやるべき仕事に注力できる時代」たくさんの描き込みがされました。
人間がやるべき仕事に注力できるようになったとき。
そのときあなたは何をしたい?
対話の場
後半の対話の場は、50名近い様々な参加者での時間となりました。高校生から教員、議員の方もいたり、豊かな視点から能登の未来について、AI・ITに結びつけて考えました。
いいなと感じたのは、能登町の良いところを、みなさんが次々に話されるところ。「AI・ITに結びつけるのは難しいなぁ」と言いながらも対話を通じて考えておられました。
能登町の団結できる規模感や徹底した農業のAI活用など、地元の良さ・課題ありきでの発想を世代を越えて対話できるのはおもしろい。IT・AI の活用を考えるのは簡単ではないですが、想いや願いのないツールは人々に愛されにくいから。難しい部分には専門家の方に入っていただきながら、想いと技術の間を橋渡ししつつ、これをきっかけに対話が活性化するのもいいな。実現していけたら素敵だなと思いつつ、来年度のスタートに期待が膨らみます。
ふふふ
かわいい高校生の二人がグラフィックに色を塗ってくれました^^
自分では思いつかないような表現豊かな感性でキラキラしながら塗ってくれる姿に、こちらもなんだか元気をもらう。高校生が場で一生懸命に動いてくれる姿は大人も励まされるし、第3回は、さりげなく機会をつくって描いてもらいたいなーと策を練っております。笑
最後に。
この場をつくるのに、何日も前から準備をしてこられた能登町役場のみなさんのチームワークが大好きです。ポスターをつくったり、参加者の顔を思い浮かべながら机を並べたり、飲み物のコーナーをつくったり。丁寧なプロセス・オーガナイズがあってこそのこの時間。グラフィックに専念できるのも、場を整えてくださるみなさんの温かい空気感と心地よい場づくりのおかげです。ありがとうございます!
Special Thanks
今回、関西から能登町の取り組みの視察に来てくださった大手前大学の畑教授の存在が、とても安心感に繋がりました。ここで起きていることを見守ってくださる方がいることのパワフルさ。心から感謝しています。また来てください。笑
次回第3回のと未来会議はは3月3日(日)13:00-17:00
これまで能登町に携わってきた様々な大学の学生さんの発表とともに、町の方を巻き込んでダイナミックな対話の場になる予感です。関西からワークショップデザイナーのみーにゃんこと奥野美里さんも駆けつけてくれるという豪華な場です。
ぜひ、この機会に能登町へ来ませんか^^
おいしい海鮮ときれいな景色ももれなくついてきます!
子育て講座、素っぴん母ちゃん@大阪におじゃましてきました。
素っぴん母ちゃんにおじゃましてきました!
あおぞら湯さんの居場所づくり事業の思いの詰まった「素っぴん母ちゃん子育て講座」。去年に引き続きお声かけいただきました^^
~その思い~
・子育て世代の不安感を全力で承認していくこと
・障害を理由とした孤立感を解消していくこと・多様な思いを受け止めて、承認していくこと
すべての思いの詰まった居場所として存在することで参加された皆さんが、子どもたちにとつて大切な大人が「素っぴんの心で子育てに向き合える」自信を得てほしい。
そんな思いが詰まっています。
(一般社団法人あおぞら湯 さんのブログより)
今日は全4回講座の最終日。20名近くの受講生のみなさんが「自立」について考えて価値観を共有するフェーズでした。
1時間半と限られた時間の中で、それぞれの想いを共有しておられて、この場で生まれてくる気づきや想いを残せるように。この一瞬にわたし自身もギュッと想いを込めて描かせていただきました。
大切なお子さんたちが大人になっていく中で、悩んだ時、しんどくなった時、迷った時に、今日のグラフィックを見返して、勇気になるようなことがあればいいな。
最後の共感シールを貼るところで、絵を眺めることを通じて、一人ひとりが自分の心の中に耳を傾けながら想いを巡らす顔が好きです。
子育てをしながら、自分自身も磨く女性の姿がかっこいい。
ステキな場に招いてくださった一般社団法人あおぞら湯 代表理事のあゆみさん、コトモットの有美さん、素マイルコミュニケーションの智枝さん、そして中津&豊崎つどいの広場ぐぅぐぅのみなさん、ありがとうございました^^
清水智枝さん
池田有美さん
まとめるのは難しい。でも、醍醐味でもある
八尾市の10年後の産業を変えていく会議。
八尾市中から、産・学・官・商…etc、様々な分野で活躍されている方が集まり、2年間に及び濃密な会議をしながら進めていく会議。
今日は、次回会議のプロセスデザインについての意見をいただきに、委員のお一人の山田委員にご協力いただき、八尾市の松尾さん、吉田さんとおじゃましてきました。
もっとこうしたらいいんじゃない?それはどうだろう。と、率直な意見をくださり、本当に有難い時間でした!!
マイクをまわして話す会議から、対話の場へ
八尾市がとても熱いです。これまでとは違う未来を手にいれるために、違う試みを取り入れる。従来の会議のやり方から、これまでにやったことのない方法に挑戦されようと本気で行動している方々がいます。「初めて」は、誰だって心地よいとは言い難いし、批判はつきもの。不安もつきまとう中で、腹を据えて進んでいます。
マイクをまわして意見を伝えていく会議から、ワークショップや話の見える化を取り入れたフューチャーセッション形式の対話の場にする。そのために声をかけていただき、全体のファシリテーションとプロセスデザインの部分について、去年の春から伴走させていただいています。
第1回八尾市産業振興会議の様子
八尾市ウェブサイトより
https://www.city.yao.osaka.jp/0000044402.html
すでに一人ひとりは、素晴らしい価値観を持っておられるので、それをどう「私たち」として集合知にしたり、「新しい価値」にしていけるか。そのときに、面白さや自分らしさを失わないように。
普段、顔を合わせない業界の方々も一緒の場にいる中で、遠慮したり、否定したり、誰かに任せるのではなくて、自分ごととして自分の言葉で話していく会議。
これまで、発散と収束を意識しながら対話を下繰り返し、とことん発散させつつ、お互いの価値観の先に、正解不正解はない未来を描くための共通言語をグラフィックで紡ぎながら蓄えてきました。
いよいよ来週。
これまでの話をまとめていきます!
まとめるのは、どこの会議におじゃましてもみんな悩むし、楽しい作業というイメージを持つ方は少ないです。私もはじめはそうでした。
でも、最近は少し違います。
発散もしていないのにはじめから収束する会議だったり、情報の一方通行や、報告会みたいな会議は、声を出しづらくて、時間が長く感じられたり、新しい価値も生まれづらくて、予定調和だったりする。私が新入社員の時はこちらの会議が多いと感じて息苦しく感じました。
今は、「発散フェーズ」と「収束フェーズ」を回ごとに意図的に意識して繰り返すことで、目には見えないけれど、生まれてくること、言葉になってくることの豊かさが違うと感じるので、収束する時も何が生まれるかワクワクします。
自分の伝えたいことを丁寧に言葉にして、相手が伝えたいこと真剣に受け止めて、その結果、そこにいるみんなで「うん!そうだね!」と言えるものが生まれてきたときの醍醐味は…
誰もが100%納得いくものなんてないし、正解もない。ただ、「そうだね!」と言える納得できるコアが見えてくると、コアを中心に、「私はここを考えたい。」「いや、ここはもっとこうじゃない」と見えてくる粒度が一気に変わる瞬間がある。
そんな場を目指して、来週は、関西から3人ものグラフィッカーに参戦してもらいます。
(よろしくお願いします!)
当日の前に、意気込みを言語化するのは初めてですが、そう、今回はそんな場にしたい。というよりも、その場にいるみなさんとしていくんだろうな。と感じているので、書き残してみます。
次回の会議は非公開ですが、今年度末の全体会議は、一般傍聴席がありますので、ぜひ気軽にお越しください!
八尾市の本気の取り組み、委員の方の対話、真似したいところがたくさんあると思います。
全体会議 2月18日@八尾市
---
八尾市サイト
https://www.city.yao.osaka.jp/0000044402.html
八尾市産業振興会の概要(サイトより)
https://www.city.yao.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000044/44402/shiryou4.pdf
---
ここまでの過程をほとんど書き残してこれなかったので、今年度が落ち着いたら、10年後を描くために協力してくださったシナリオプランニング協会のお二人のストーリーや、悶々と悩んでいた点、今度はこんな風にしてみたい。という点もまとめていきたいです。