大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

官民協働フォーラム2019の記事が公開されました

最近、未来のビジョンや2050年を描くような場でよく出てくるのが、まちがスマートシティやコンパクトシティになっていく絵。まちごと考えていく仕組みづくり。その時に必ずでてくるのは官民協働の重要性。

 

1月に、タオルマンと場づくりに携わらせていただいたフォーラム。

 

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自治体・民間企業・地域の3つのチカラで地方創生を実現する「プラットフォームの進化」などについて書かれている記事です!

http://michikara.com/event/2019-report/

 

ブログはこちら
http://sayo-dem.hatenablog.com/entry/2019/02/01/174502

One day cafe.TOYAMA 〜凸凹の?について語るcafe 〜 開催実現!

3月2日(土)に富山県高岡市コワーキングプレイスCOMSYOKUでOne day cafe.toyama〜凸凹の?について語るcafe〜を開催しました。

 

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One day cafe.kyoto とは?

 

One day cafe.kyotoは、3年前に、発達凸凹(発達障害)当事者や関係者、支援者など、発達凸凹に関心のある数人でスタートした対話の場です。

 

前半はゲストの方からの話題提供、

後半は、参加者全員でつくる場で、話したいテーマを誰でも出すことでできるOST(オープンスペーステクノロジー)。

 

(ちなみに、イベントの開催方法がわかる人間がいるわけでもなく、鈴木家の自宅一階を住みびらきして会場にした形でスタート。当初の参加者は2名でした。)

 

昨年、団体名を凸凹フューチャーセンターとして、月に一回開催する対話の場・One day cafe.kyotoを中心に、他にも、成長し続けるコミュニティとして、必要な学びの場を自分たちでつくる研修や勉強会を開催するようになりました。そのあたりから、発達障害に関心のある方だけでなく、マイノリティであったり、「生きづらさ」や「多様性を生かす場」に関心を持っている方が来てくださるようになってきたんですね。

 

One day cafe.kyotoは、さまざまな凸凹さんが同じコンテナ(空間・時間)の中で、ごちゃまぜに集まることで生まれる気づきを紡ぐ対話の場になっていきました。月に一回、京都での開催を続けてきて、これまでに延べ1000人以上の方が参加してくださりました。

 

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発達障害者って何?

グラフィックファシリテーションって何?

という方はこちら

http://sayo-dem.hatenablog.com/entry/2018/03/27/172953

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「One day cafe.kyotoが全国に広がればいいのに」

 

きっかけは、昨年の6月にそうさんがファシリテーターとして関わってくださったOne day cafe.kyoto特別編〜プロアクションカフェ。

 

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老若男女問わずみんなから慕われているそうさん。「One day cafeでファシリテーターしましょうか?」と声をかけてくださりました!


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これまで試行錯誤で場づくり(運営)でいっぱいいっぱいだった凸凹フューチャーセンターのメンバーが、今後どんなことをしていきたいか、立ち止まることができた日。

 

私自身も参加者となってやりたいことをテーマとして出しました。ちなみに私がだしたのは「社会側にある障害をなくしたい」というなんともぼんやりした想い。


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そこにいた参加者のみなさんからたくさんのアイデアをもらいました。いろんな方からアイデアや励ましの言葉をもらうと不思議とこれまで行きつかなかった考えや、新たな価値観に触れられるんですね。

 

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最終的に次のアクション「One day cafeの対話の場を全国に!」に行きつきました。

 

そんな風にスタートしたOne day cafe全国への道のり。去年、メンバーや応援してくださるみなさんの力をかりて、日本発達障害学会に合わせての広島県福山市開催、ソーシャルスタンダードさんとのコラボ・東京での開催を経て、今回富山での開催に至りました!

 

京都を飛び出して富山県高岡市へ。そして、富山でご活躍されているPonteとやまのお二人をゲストをお招きしてコワーキングプレイスCOMSYOKUが協力する形で開催しました。

 

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当日の様子

 

当日は前半にゲストトーク、後半は参加者から話したいテーマを出してグループに分かれての対話の場でした。

 

一般社団法人Ponteとやま代表理事の水野カオル(みずのかおる)さんと理事の加藤愛理子(かとうえりこ)さんのお話からスタート。お二人の自己紹介や、Ponteとやまの活動、富山だからこその期待や活動の展開についてお話いただきました。

 

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ポイントとしては

●居場所とは自分以外を知るところ

●いっしょに生きよう、いっしょに悩もう

●ネットワークをつくっていくことの大切さ

●「支援している」というよりも、自分たちが好きな事をやっている延長上にみんなの役に立っている

 

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グラフィックファシリテーション by Ponteとやま 山口翔太さん

 

二組目のお話は、凸凹フューチャーセンターの共同代表みーにゃん(奥野美里)とトシヤさん(宮崎稔也)のクロストーク

 

昨年から発達凸凹の特性を活かして助け合う関係性でパートナーとして歩み始めた二人の話をオープンにしました。

 

私自身も二人のことをずっと見守らせてもらった1年だったので、グラフィックを描きつつもついついコメントさせてもらう場面も。

 

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ポイントとしては

●特性の異なる二人が2コ1でうまくいっている。

●閉じない関係性・ひらくことが大切

●価値観の違う二人だからこその擦り合わせの大切さ

-言葉にならない気持ちも大切にして対話する事

 

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グラフィックファシリテーション by  COMSYOKU鈴木さよ

 

 

ゲストトークの後は、参加者全員でギャラリーダイアローグ。ゲストトークを模造紙にかいたグラフィックの前で話をしながら、共感したところ、もっと話したいと思ったところ、もやもやしたところに書き込みをしていきました。

 

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後半はOST(オープンスペーステクノロジー)

 

後半の対話の場では、ギャラリーダイアローグで生まれて来た問いをもって、参加者のみなさんから話したいテーマを出してもらいました。



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同じテーマで話したい人が対話する時間。

 

参加者から出たテーマは以下の通り。

●働くために10代からできること

●子どものときに大人に気づいて欲しい・配慮してほしいと思った事

●就職活動・雇用形態

●寛容さとは?

●パートナーって?

●平均化・みんな一緒って?

●差別的な発言に対してどう対応すべき?

●今の生活をどう過ごすか

きのこの山派とたけのこの里派は解り合えるのか

 

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Ponteとやまのお二人がとても素敵なので、参加してくださったみなさんも素敵な方ばかりでした。

 

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不完全だから余白が生まれて、そこに繋がる可能性が生まれる場。話しても話さなくてもいい。描いても描かなくてもいい。答えのないテーマについて、そこに集まった人と対話することで生まれる気づきを大切にしてく。そんな場でした。

 

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ゲストとしてお話しくださったPonteとやまの水野カオルさんと加藤愛理子さん、本当にありがとうございました。

 

また、当日の話の見える化のために、グラフィックファシリテーターとして力添えくださった岸靖久さん、山口翔太さん、古木あやこさん、そして素敵な写真を撮影くださっただーかずさんこと上田和希さん、ありがとうございました!

 

 

あなたの「ふつう」とわたしの「ふつう」は違う。そんな当たり前を わたしたちの「ふつう」にしたい。

 

凸凹フューチャーセンターは誰の中にもある凸凹を大切に、見えない障害、見える障害…
発達障害LGBT、身体障害、聴覚障害など、ラベルを手放し、どうすればこの豊かな多様性を生かし、社会に取り戻しながら「一人ひとりが主役、一人ひとりが輝ける社会になるんだろう?」という問いを元に活動しています。

 

ゲストのお話を聴くだけでなく、参加者ひとり一人が聴いて感じた事、気づいた事、もやもやしたことを言葉にして時間を大切にしています。

 

年齢も職種も価値観も異なる人が、普段背負っている肩書きを手放して同じ目線に立って対話する場づくり。障害がある・ないに関係なく、こういう場って日本の中にもっと広がって良いんじゃないかなって感じてます。

 

One day cafe.kyotoは、京都で定期開催しつつ、対話の場を必要とする方のに届くように全国展開をしています!

 

8月には札幌の北星学園大学で開催される第54回日本発達障害学会のラウンドテーブルを持たせていただくことになりました。

 

もし、みなさんの周りに生きづらさを抱えた人や、この人の不器用さはちょっとしんどそう…という方がいたら、ぜひ、One day cafe.kyotoのこと伝えてあげてください。

 

必要な人に必要な情報が届きますように。

 

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 協力:Photo by だーかず(上田和希)

 

 

comsyoku.net

 

 

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グラフィックファシリテーション講座のご案内

 

3月30日(土)10:00-18:00@コワーキングプレイスCOMSYOKU 

Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編

https://www.kokuchpro.com/event/d82b912c37388814123fb83918a11c05/

 

3月31日(日)10:00-13:00 @コワーキングプレイスCOMSYOKU 

Visual Practice-話し合いの場での実践編 

https://www.kokuchpro.com/event/3fa2fdb34718beb6672b4fe9d0cc640d/

 

3月31日(日)14:00-17:00 @コワーキングプレイスCOMSYOKU 

Visual Practice-場づくり実践としてのファシリテーショングラフィック

https://www.kokuchpro.com/event/3fa2fdb34718beb6672b4fe9d0cc640d/

 

4月21日(日)10:00-18:00@大阪Biz粋

Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編

 https://www.kokuchpro.com/event/8c05a7d24c095bcacc70c9be4e0f6ba4/

 


6月30日(日)10:00-18:00@北海道札幌

Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編

https://www.kokuchpro.com/event/66938a4605c5f93af3da6e4097514c58/

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組織開発・風土改革の数年越しのプロジェクトスタート

今日から数年に及ぶ大手メーカーさんの風土改革のプロジェクトに入ります。

 

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関わらせていただく人数も、チームの規模も一年前の私では到底想像もできなかった規模感。

 

数値や実際といったものは目に見えるから成果も見えやすいし、評価しやすく、これまで社会の中でたくさん扱われてきた。

 

今回、プロジェクトを立ち上げられた方は、今の組織を変えるために、見えないけれど確かにある人間の関係性や、心理的安全の重要性、言いたいことを伝えられる環境や人のあり方、人を育成することが自分の成長につながることに気づき、実行しようとされておられる方です。

 

まず、トライアルフェーズで成功事例を示し、全社展開に移行する際に、そのプロセスがわかりやすく伝わるように、大切な話し合いをグラフィックに残し、数値分析やまとめ資料では伝わらないことも残していきます。

 

今回私はファシリテーターとして呼んでもらっていて、グラフィックを手放す場面が出てくるし、信頼できるグラフィッカーとチームを組む場面も出てきそう。これまで培ってきたことにさらに磨きをかけて実践していくフェーズになりました。さらにさらに、この規模感のプロジェクトに携わらせていただくと、凸凹さんや生きづらさを抱えている方のお仕事をつくる側としての可能性も生まれるんだと気づき、生きづらさを抱えた人と強みを生かすチームづくりにもチャレンジできそう。

 

学生の頃、働きたいと願っていた企業の方々の大切な場に一緒に伴走させてもらえることに感謝して、一回一回を大切にしていきたいです!

 

少しずつですが、3年前、職場を辞めて独立するときに自分のために自分で描いた未来図がパズルのピースのように叶ってきました。

 

まだまだ未熟で、周りに助けてもらうことがたくさんあります。だからこそ、その不完全さを生かせるくらいに強みを伸ばしながら伴走したいと思います。

 

どんな一年になるか楽しみです。

 

 

U35〜Hola!大浦に新しい芽がでる予感

Hola!大浦の部活〜

 

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U35の若手にまちを盛り上げるきっかけを。大浦に関連する地域資源、場所等を活用して、自分たちがほしい商品やサービスを提供する起業モデルが生まれるきっかけを。

 

地元の大浦振興協議会のみなさんの願いからスタートした3回のワークショップのホストをさせてもらいました。

 

毎回、大浦振興協議会、大浦町のみなさん、大阪府立大学の勝山先生や東垣さん、鈴木さんとチームとなって準備を進めていくところもこの場に惹かれていく理由の一つでした。

 

おもしろかったのは、大切な話合いを次に紡ぐことに特化したファシリテーター、タオルマン、みーにゃん、鈴木がコファシリをしたこと。自分が描かなくても誰かが大切な言葉を描いて残してくれる。わたしが描いている間は、誰かが場を見回しながらホストしてくれる。そんな風にグラフィック描きながら、3人でワークショップをホールドさせていただきました。

 

 

ワークショップ

 

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初めて会った同士、話すのが苦手な人、話すのが得意な人、普段家にいる人、アクティブな人、ワークショップは嫌いだけど、呼ばれてきた人、大浦に興味のある人ない人、いろんな人が来る中で、たった2時間の中でできることは限られてる。

 

だからこそ、参加方法にグラデーションのある場を目指しました。

 

参加しても参加しなくてもいい。

疲れたら見てるだけでもいい。

自分のペースで過ごせばいい。

話しても話さなくてもいい。

やりたいことがなければそれでいい。

そこに居るだけでも気づきが生まれるから。

 

例えば、そんな場を目指しました。

 

1日目のチェックインでは、「大浦」と書いた紙を床に置いて、自分の大浦との距離感を体で感じました。

 

立ってみて感じること。

 

おもしろいな、と思ったのは

何かしたくて集まったメンバーじゃないからこそ出てくる真実の言葉がいっぱい聞けたこと。

 

やる気がある人、、というと語弊があるかもしれないけれど、やりたいことがある人ばかり集まると、なんだか胡散臭いくらいポジティブなことばかり出てくることがある。それは、ちょっと世の中と乖離していたり、現実離れしていたりすると感じることもある。

 

今回は、そういう感覚はなくて、

「あぁ、これが大浦に対するU35の真実なんだな」ってわかって安心できた。

良いとか悪いとかはなくて、ただただ、これがスタート地点なんだな。と。

 

そして、無理して「良いこと言わなきゃ」という空気感がないからこそ言える言葉でした。


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途中、伊根町から来てくださった、伊根わくわくプロジェクトの池野さんに地域の中で活動さらている先行事例をお聞きして。

 

「やりたいこと言ってみると実現するよ」

というメッセージをもらいました。

 

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それを受けて、参加者全員で

「やってみたいこと」

「できること/得意なこと」

「好きなこと」

をお互いにインタビューしあって模造紙にかく↓

人が書いたところに、

「それならわたし応援できるよ!」

「これとコラボしたら楽しいんじゃない」

などなどを書き足していく。


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そんな風に1日目は

ちょっとだけ、なんかできそう?みたいはタネをたくさん撒く時間にしました。

 

2日目はタオルマンが大浦のみなさん、参加者のみなさんと一人で頑張ってくれました。

 

どんな風にしたらアイデアを発散できる?

どんな風にアイデアを深掘りできる?

 

さぁ、出して。

と言って出てくるものではないアイデアについてのワークをしました。

 

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そして、最終日。

 

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全員のお名前はここではあげられませんが、毎回、大浦振興協議会のみなさんや大浦町のみなさんと毎回開始2時間くらい前に集まり、チェックインからスタート。


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それぞれが今日はどんなにしたいか、参加者にどんな気持ちになってほしいか。毎回チューニングをしてからスタートしました。


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この日は、伊根わくわくプロジェクトのみなさんとオンラインでつないで、プロジェクトの様子を聞く時間をつくりました。


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そして、後半では

いよいよ大浦の資源を活用してできそうなこと、やってみたいことの妄想を膨らませながら、実際に計画を立ててみるということをテンプレートに書き込んでみました。

 

もりだくさんの時間となったし、やりたいことがないよ、という人には居心地の悪さを感じた人もいるかもしれない。

 

ただ、最近感じているのは、

「今、わたしはやりたいことがない。」ということがわかるのも大きな気づきだし、

「よくわからないけど、やってみたくなった。」ということが起きる可能性もある。

「やりたいことはある気がするけど一歩目の踏み出し方がわからない」

という人もいるかもしれない。

 

わたしたちがそれを判断する必要がないと思ったから、まずは本人が自分で気づける機会をたくさんつくってやってみた。

 

この3回のワークショップの直後に何か生まれるかもしれないし、何も生まれないかもしれない。

 

まいた種は今日明日で芽がでるわけじゃないし、芽を出しなさいと言って出るものでもない。

 

大切な想いを持ち続けていることで、いつがでてくる芽があるから、私にできることは、つついたり、こそばしたりしながら、芽がでるように土を耕したり、水をやったり、何かあった時にたすけられますよ、という空気感と、ゆるやかさと、想いを受け取る器をつくることに専念した時間でした。

 

 


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たくさん人が集まったから。

盛り上がったから。

楽しい場がひらかれたから。

「…それが、いい場なの?」

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最近感じていたこと。

 

今の社会。

やりたいことがある人や、使命感をもってやっている人が、動きすぎたり考えすぎたりして疲弊しちゃったり、心の余白がなくなってきたりし始めている感じがしてきていて。

 

一方で

やりたいことがないよ。と思っていたり、やり方がわからないよ。と言っている人に潜在的な可能性を感じる今日この頃。

 


そんな中、大浦でたくさんの気づきをもらいました。

 

ワークショップでは、

話しても話さなくてもいい。

無理に参加しなくてもいい。

やりたいことないなら、それでいい。

無理に盛り上げる必要はない。

そんな、ゆるりとした空気感を大切にしながら進めてきました。

 

と言いつつ、誰かのキラキラした種を見つけたら、ちょっと熱っぽくなったりして

「芽を出そうよ!」「わたし、手伝うよ」と声をかけちゃったりして。


ということで、次回、U35の集まりがゆるゆる始まることになりました。

 

大浦の大自然の山に登ったり、炊飯器をもって漁場に行って海鮮丼食べたり、干物作る。みたいなことも実現しそう!そのほかにも、ロードサイクルのイベントやビールづくり、レモネードづくりもはじまるのかな。

 

大浦を盛り上げていく芽が出てきそうです^^

 

 

今回のこの場、地域支援づくり課の河原さん、館長や、地域振興協議会の真下さん、吉田さん…、勝山先生、鈴木さん、東垣さん、本当にたくさんの方が一緒になって生まれてきました。微力ながら、この場に仲間に入れていただけたことがうれしいです!

 

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これから大浦に行くことが増えそう。

みなさん、まだ知られていない、大浦の大自然を一緒に開拓しませんか?

 

グラフィックファシリテーション体験会@札幌開催

母校のある札幌でのグラフィックファシリテーション体験会、無事に初開催できてうれしく感じています。

 

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後輩にあたる個性豊かな学生のみなさんも来てくれて、いつもより少し鼻息荒くなりつつ居心地の良い時間を過ごさせていただきました。

 

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学生の方からプロのファシリテーターの方まで、年齢も職業も価値観もさまざまな35名を超えるみなさんにお越しいただき刺激的な場だったな、と感じています。

 

年齢だけでなく、肩書きも超えて仲良くなってしまう「描くこと」と「ダイアローグ(対話)」の組み合わせのパワフルさには何度立ち会っても圧倒されます。

 

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一見「絵を描いている」ように見える技術の中に、自分自身がもっている価値観やフィルターへの気づきや、思考のクセだったり、聴く時の姿勢など、さまざまな気づきや視点があることを少しでも体験していただけていればうれしいです。

 

コミュニケーションの中に「描いてみる」を取り入れるとどうなるのかを体験した後の気づき。

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「自分の頭の中をA4用紙に描いてから、相手に伝えてみる。」をやってみた後の気づき。f:id:dem34:20190214000159j:image

 

最後の参加者の一言感想は、学生4人のみなさんが自分から手を挙げてチャレンジしてくれました。

 

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何が正しい、間違っているはそこにはなく、その先にある大切な話ができる場をつくるために、VisualThikingは世界共通言語だと感じています。

 

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今回は体験会ということで、お伝えしたいことの5%くらいしかご紹介できていません。

 

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もし、関心を持ってくださった方は、ぜひ1DAY講座にお越しください^^

札幌は6月、8月に予定しています。

 

開催にあたりコーディネートしてださった関口 郁恵さんやサポートしてくれた千種さん、学生さんへの呼びかけに特にご協力くださった池田さん、そして、ご参加くださったみなさん、ありがとうございました!

 

 

【ご案内】
■GraphicFacilitation×凸凹
→グラファシの実践を共有したり、描くチャレンジのできる場を共有するFacebookグループです。ぜひ、ご参加ください♪
https://m.facebook.com/groups/423617311401116

 

■3月30日(土) 富山開催
Visual Practice-1DAY
グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.facebook.com/events/328442051215273/

 

■3月31日(日)富山開催
Visual Practice 実践編AM/PM
https://www.kokuchpro.com/event/3fa2fdb34718beb6672b4fe9d0cc640d/

 

■4月21日(日)大阪開催
Visual Practice-1DAY
グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.kokuchpro.com/event/8c05a7d24c095bcacc70c9be4e0f6ba4/ 

 

■6月中旬予定-札幌開催
Visual Practice-1DAY
グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.facebook.com/events/1186074808208538/ 

 

■8月31日(土)札幌開催
Visual Practice-1DAY
グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.facebook.com/events/303629720292112/

 

■その他
8月25日(日)
日本発達障害学会@北星学園大学
グラファシを使った対話の場開催 

日本発達障害学会の中で、グラフィックを活用した対話の場のラウンドテーブルを持たせていただきます。

北海道札幌市にある、北星学園大学に打ち合わせに行ってきました。

 

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打ち合わせの内容は、2019年8月24,25日に開催される第54回日本発達障害学会の中で開催するOne day cafeの対話の場についてです。

 

肩書きも、こねもない、あるのは「自分たちで対話の場をつくるんだという想い」だけで、当事者や支援者、関係者が力を合わせて続けてきました。今年で3年目になります。

 

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3年前に学会に参加したとき「本人たちの声なしにすすめられていく支援や研究」に疑問を感じ、そのときの衝動が、毎月対話を重ねることへのエネルギーとなり、グラフィックファシリテーションの腕を磨く原点となり、対話の場を通じて様々な人の知恵や気づきを積み重ねてきました。


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障害をもった当事者が、自分でできることは何か、どこまでの合意的配慮があれば幸せか、あなたはどう思っているのか…。

 

一方的に決めつけるのではなく、それぞれが考えるきっかけとして。当事者や研究者、家族、支援者、教員、同僚が対等な立場の中で、自分の言葉で伝えたいことを話す対話の場が学会に取り入れられるのは、緊張もありますが、何か小さいかもしれないけれど、変化が起きる可能性を感じています。私自身にも変化が起きています。

 

凸凹ってグラデーション。

障害ってあいまい。

 

凸凹(得意不得意)が濃いせいで「発達障害」とラベルが貼られる人も、助けてもらっているうちにだんだんと、助け方も学んでいって助ける側になっていたりする。

 

助けてる側だと思っている支援者や家族の方が、本当はまっすぐな姿勢で頑張っている障害をもった当事者からたくさんのことを学んでいたりする。

 

年を取れば、目が見えにくくなったり、足が悪くなったり、手が自由に動かなったり、みーーんな障害者になるのに。

なんで、私たちは目の前の人に寄り添おうと思わないんだろう。

 

子供の頃から障害があるとかないとかで学校を分けたりして、私たちから学ぶ機会、友達になる機会を奪ったり、教育現場から多様性を失うことをしてきたんだろう。


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そんな、当たり前になっているようなことを問い直す場になるといいな。と、できることをじわじわとやっていくつもりです。

 

どうか、ここからの凸凹フューチャーセンターの応援も、よろしくお願いします!

グラフィックハーベスティング講座@関市

関市のグラフィックハーベスティング講座

去年の12月に2回、そして、2月と、3回が無事終了しました。

 

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今回、サステナビリティ・ダイアログのゆりさんにお声かけいただき、グラフィックをメインにしたハーベスティングの立場にいながら、そこで起きること、起こらないこと、場を見守る人としてそこに居させていただきました。

 

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 ゆりさんを中心にこの講座をいいものにしよう。という想いをもった関市方のまちのみなさん何時間もかけて事前に準備して、毎回の1日講座が創られていきました。

 

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関市でグラフィックハーベスターとして活躍しているつきちゃんや、カナさんが講座を教える側になったり、呼びかけがあちこちにあったり、描く以外の大切なことをたくさん吸収する時間。

 

とっても熱量が高くて、この場を見たら、色んな人が羨ましくなっちゃうような場だったんじゃないかか、と思います!

 


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まちのことをたくさん考えているからこそ出てくる言葉は、市の職員さんという枠を超えて、その人にしか伝えられないメッセージになっていました。


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1回目、2回目も文章に残したくて何度かパソコンをあけたのですが

 

この時間でおきたことをどんな言葉に残せばいいのかわからなくて結局書きかけのままとなっていました。

 

20代の方から、60歳を超える方まで。

同じテーブルで対話することの可能性。

 

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例えば言葉にすると

「若い人が歩み寄ってくれない」

「地域の代表が話を聴いてくれない」

となるかもしれないけれど

伝えたいメッセージは別。

 

一緒に話しているうちに、気持ちや目指している方向性は近いんだという事に気づいたりふる。

 

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学んだ!

とうよりも、

学んだ?

という言葉がしっくりくる感じ。

 

私たちは伝えたい!行動にしたい!

というよりも、

まず

私は何を伝えたい?どんな行動にしたい?

をひとり一人が考える時間だったように感じました。

 

うまく言葉にできないけれど、

知識の詰め込みや即効性のあるスキルよりも

さらにスケールの大きな、

一歩踏み出す勇気や、対話の

受け取った時間な気がしています。

 

不思議な時間でした。


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自分自身の気づき

ここからは自分の話。

自分が結構な食い込み具合で地域の課題解決に向けて行動している一人だったということに気づきました。結果として。

 

"結果として"というのは、頭の中が多動だったり、人よりも会話を覚えておける時間が短いことで「対話ができない」「話がとぶ」「否定されても覚えていないので答えられない」「傷ついても傷ついたことにその瞬間に気づけない」そんな日々を生きてきて、ただただ「安心して話せる場がほしい。」それが自分のエネルギーのコアです。  

 

そのコアを応援してくれたやまえもんさんや奥野さん、宮崎さん、上田さんをはじめ、活動を応援してくれる人がいたことで、自然とまちづくりに発展してきたんだな、という当たり前のことに気づきました。

 

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どんな人も安心して自分の言葉で話せる場が必要だと感じて毎月開催してきた対話の場は、障害を持った人や、学校に行けない子、休職中の方、器用ではないけれど一生懸命生きている人の居場所になってきています。

 

必要がなくなれば、この対話の場はなくなればいいし、ほかのやり方があれば、そのやり方も考えていきたい。

 

キラキラした名前のついたプロジェクトではないかもしれないけど、毎月、課題をもった人が自然とそれを口に出して、対話を通じて解決したり、行動が起きたりする場。

 

言うのは簡単だけど実行するのは簡単じゃないから。これからも、地味だけど少しずつできることから続けていきたいな、と改めて感じました。

 

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つきちゃん、カナさん、

関市の幸子さん、えびちゃん・・・

 

この場に繋いでくださったゆりさん

ありがとうございます。

 

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最終日、富山や山口から駆けつけてくださった応援してくれる人がいることの存在も、とっても尊いな、と感じて感謝しています!