大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

奈良県広陵町で『中小企業・小規模企業振興基本条例に基づく委員会』

奈良県広陵町で『中小企業・小規模企業振興基本条例に基づく全体委員会』が開催されました。

 

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地元の奈良県広陵町

広陵町は奈良の町の中でも人口の多い町で、靴下の町としても有名です。国内トップクラスの生産量で、実は全国生産量の約4割を担っています。

 

今回、50名以上の地元の経営者の方が集まり、3時間に及ぶワークショップを実施しました。

 

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北陸で出会ったベテランファシリテーターの谷内 博史さんと、一緒にホストさせていただけることになり、その1回目。


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山村町長がとても柔らかい雰囲気の方で、最初から最後まで見守ってくださりました。

 

そして、役場のみなさんのチームワークが素敵で、各テーブルにファシリテーターとして入られたり…と、心地良い場でした。

 

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せっかくなので、参加者の目線で色々お話をしたいと思い、グラフィックの各必要のないプログラムでは、一緒に座らせてもらって議論に入りました。


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まずは発散フェーズ

しっかりと様々なアイデアをだしながら、アクションの種を集めます。

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ハーベストバック

今回、グラフィックファシリテーションの後に、参加者のみなさんにハーベストバック(気づいたことを声に出して伝える)の時間をたくさんいただき、描くことで感じたこともお伝えしました。

 

課題に感じていることはたくさん出てきましたが、その中でも「知らないからできない」「知ってるけどできない」「やり方を知らない」「やり方はわかるけど一歩目が踏み出せない」「1人ではできない」「みんなでやるやり方がわからない」色々なグラデーションの課題が出てきました。

 

そして、「情報があれば解決する」ものもたくさんあったので、解決できるものはこの会議を通じて伴走させていただきながら解決して、「みんなで力を合わせないと解決できない」共創の部分に注力していけるように、次からの場をどのようにホストしていけるか、とても楽しみです^^

 

 

人材不足は多様性を受け入れるチャンス?! 


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テーブルの一つ「若手の人材が足りない」という課題を持ったみなさんのお話。

 

最近どこにいっても「人材不足」という声が聞こえてくる。今回も50人のうち3分の1くらいの方がこの課題を声に出していた気がします。

 

100歳まで生きる時代。

「人材が足りない」のではなく、「多様な人を受け入れる工夫をするチャンス」なのかも。

 

「活躍できるのに働く場所がない。受け入れてもらえていない」みたいな障がい者や60歳を超えた人を受け入れる器づくりをいち早くしている組織に多様性が生まれ始めている。

 

「働きにきてね!」と発信するよりも、「働きにきたくなる現場側の工夫」が求められはじめてるんじゃないかな。

 

この前のオムロン太陽さんの見学をした時にも感じたことが繋がってきています。

 

次回もよろしくお願いします!

 

『コミュニティの可能性』@ラジオ日本 spark-ignitionの収録

今回のお話は関心のど真ん中。

 

イグニション・ポイントのコンサルタント、渋谷区100人カイギにもゲストスピーカーで話されたことのある太田千晶さんの呼びかけで今回のテーマが選ばれました^^

 

ちなみに、太田さんのコメントが毎回すごく素敵でした。

なんとなく、色んなものを実際に見て感じてきた人のコメントな気がして、最後にはすっかりファンになっていました。

 

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コミュニティの可能性

ラジオ日本 spark-ignition

今回のテーマは「コミュニティの可能性」。

 

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パーソナリティは、いつもいい声と力強い目力

で話をまとめていかれる鈴木衆議院議員と、いつもの黒田さんがおやすみのため、ミステリーハンター尾花貴絵さん。

 

ちなみに、ラジオなのにグラフィックファシリテーション?と思われる方もいると思うのですが

 

●話した内容がリアルタイムで可視化されることで、対話の活性化につながる

●話した量が見える化されるので、話し手の目安になる

●話した直後、グラフィックを通じてどのように聴き手に受け取られたかの目安になる

●ゲストの方が三人いる中で、お一人目、お二人目…と話が進む中、前の話を踏まえてまだ出ていない話だったり、「この話を提供した方が話の展開によりドライブがかかるよね」という話を意図的に提供するのに活用してくださっている方もいる

(パーソナリティの方は、グラフィックの色づかいや絵の大きさから、話の雰囲気を「明るい」「もやもや」等、読み取ってくださるという高度な活用をする領域に達しておられる)

トークに耳を傾けていると、一つ一つはおいしい粒。さらにグラフィックを眺めると、話のプロセスがみえるので俯瞰して全体の流れが見えてくる

 

あとは、

●個人的には、初めてラジオ出演される方もいる中で、安心して話せる場づくりに貢献できていたらいいな、と思って、大きく、そしてリアルタイムに描くようにしています。

 

などなど。

ラジオ番組での活用にも可能性を感じている次第で。新しい手法を取り入れながらテクノロジーの可能性を毎回発信しているSPARK IGNITIONの視点。じわじわと社会現象になる気がしています。

 

また、参加者に書き込んでもらったり、webにアップしてこれまでの話の流れを掴んだり。他にも活用法もありそうだと今後の展開にも期待していたりします。

 

 

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以下、あくまでも鈴木が感じた感想です^^

グラフィックも、細心の気遣いを心がけながら、場で響いていた声や、自分の共感でなく透明な共感で丁寧に描くように心がけていますが、鈴木のフィルターが通った感想ですので、ぜひ実際のラジオ(本文一番下)を聴いてください^^もしくは、ゲストの方のブログもおすすめです^^

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ゲストの吉田さんのブログ

www.notion.so

 

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豪華ゲストスピーカー♪


渋谷区100人カイギ Co-Founder金川 暢宏さん

技術者のコミュニティを運営されてる吉田 勇太さん

peatix Japanのコミュニティマネージャーの滝沢 光さん

 

今回は、地域で活躍されている3人がゲストスピーカーとして来てくださりました。

 

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ラジオトークの中で印象的だったポイント

 

コミュニティの活用からはじまり、コミュニティの課題、今後の可能性と、話を進めるにつれてもっと聞きたくなる内容になっていきました。

 

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話を描きながら、はじめに思ったのは、「コミュニティ」って、形のあやふやなものだなぁ。ということ。どんな絵を描いたらいいのか、誰を描いたらいいのか、どんな規模感で描いたらいいのか、何色なのか。

 

一言でコミュニティって言っても、なんだかイメージすることは人それぞれ。

バラバラなんだろうなぁということ。

 

あと、コミュニティの運営で難しいと感じていること…というテーマでは、「常連」と「新規」のバランス。「続けること」と「終わりがあること」どちらも大切。など、二つの極の話が何度も出てきて。

 

どちらが正しいとかではなく、どちらも大切で、バランスが難しい。というメッセージを描いていて受け取りました。  

 

テクノロジーの進歩の速さの影響を受けて、コミュニティのあり方もスピード感を持って変わってきている。そんなことを最後には感じて。

 

 

いいなぁと思ったメッセージ

 

●やりたい人の想いを中心にコミュニティが広がる

 

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●技術者…社内では機密事項も多いから孤独だったり話せないことも。社外で勉強会をする事で横のつながりをつくる。

 

最近では社内でも、旬な方をよんでざっくばらんに話せる場をつくっているというお話(素敵だなぁ!情報システム部にいたことがあるので、吉田さんみたいな人と出会いたかったなぁ。)

 

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●コミュニティが大きくなっていくと、色々な人が入ってくる。そうするとコンセプトも変わってく。

 

尖ったものが刺さっていたはずが、コンテンツが薄まっていったり…

 

一方で、軋轢があることで、コミュニティからコミュニティがスピンアウトするきっかけになったり。

 

ゆるやかさも大事だよね。

 

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SNSでのつながりが増えているけど、リアルにつながるおもしろさもあるよね


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●peatix さんでは、場所や時間とかね合わせて生まれるものを大切にしている


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●歴史を重ねて存続している大切さと、終わりのある大切さ。


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●常連さんと新規の参加者のバランスを考えてます。


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特に、コミュニティの今後の可能性の部分は、いろんな人と話をしたくなりました。

 

●今まで、生まれた場所や所属する組織ど、選べなかったコミュニティが、選べるようになってきた。

→コミュニティを自分で選ばなければならない時代

→自分で選ぶ時代


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●人は色んな顔を持つから、色々なコミュニティに所属する

→会社のコミュニティが薄まってきているのも一つの要因 


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●コミュニティ自体が自分のアイデンティティに関わる時代

SNSで所属するコミュニティをオープンに記載する  


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●ビジネスでもコミュニティを意識するものが増えている。

→コミュニティは本質的はつながりだけど、

必要以上に干渉されるのは…

→だからこそ信頼感も大切


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どの話も掘り下げていきたくなくなる内容で、今日はパーソナリティからの質問の数も減らしていたりと、話の一粒一粒がギュッと味わい深いものでした。

 

もっとこの話がしたい!!

 

 

余談。ミステリーハンター尾花さんと


憧れてTVにかぶりついていた時に、TVの向こうの世界にいた人が目の前に…。

 

芸能人やメディアに疎いわたしですが、今日はにやにやしてました^^

 

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【ラジオ日本 spark-ignition】
今回のテーマ: コミュニティの可能性

 

6/17,24,7/1 の月曜深夜放送
*番組の最後に鈴木もコメントさせてもらってたりします…

www.jorf.co.jp

 

過去のラジオはradicoで聴けます。
http://www.spark-ignition.media/

2025年の未来のその先の未来の話!みせるばんぱくが八尾で?!

2025年の未来のその先の未来の話!

八尾市のみせるばやおで「学ぶばやお」に参加してきました。

 

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テーマは万博。

AI、IoTの活用、推進が加速的に進む時代に、今、自分たちが何ができるかを話し合いました。


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そして、ついに二瓶さんの笑顔が八尾を占領!

グラフィックレコーディングしてくださりました!

 

にへースタイル♪

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最後は悩殺スマイル。


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平日の夜だけど、わくわくするところにはおもしろい大人たちが集まる。

 

私も今回iPadグラフィックレコーディングにチャレンジしたので、よければ率直なフィードバックお願いします👍🏻


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大人の本気の「こうしてみたら?」「やってみたら?」が、あふれる場所。八尾では、ものづくりのパワフルさを肌で感じれます!

 

みせるばやおでは、みせるばんばくの実現を企画中・・・ワクワク

 

この場に八尾市職員の方がこの人数駆けつけているのも、また来たくなる理由の一つです。


#やおやお #やおやおしてる
#みせるばんぱく
#みせるばやお
#働く人改革
#ものづくり

Visual practice! グラフィックファシリテーション実践編@富山

3/31にグラフィックファシリテーション実践編を開催しました。

 

 

 

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初の試み

今回、初の試みで、ファシリテーターとして活躍されている谷口彩さんにゲスト講師として高岡まで来ていただき、午前中はCOMSYOKUスタッフの鈴木、午後からは谷口さんに講師をしていただき、参加者のみなさんと一緒につくりあげていく場となりました^^

 

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ポイントとしては下記の4点。

 

●フレームを使ったVisualizationの活用を体験する

●「何のために描くのか」を意識していく

●どんな時にVisualizationを活用する有効性が高まるのか、各々の活用場面に沿って考える

●インプロの手法によって、Visualizationを活用する場の役割を演じることから気づきを得る

 

 

自分自身が学びたいことは何かを自分で確認する

 

午前中は、まずはじめに、4Fold PracticeというArt of Hosting and Harvestingのフレームワークをつかって、今、自分自身が学びたいことは何かを確認しました。

 

そして、フレームワークをつかったVisualizationの活用。

模造紙に大きな円を描いて、4等分に。4人一組で「話す人」「聴く人」「描く人」に分かれて、話をフレームの中に描き合うことで起きることを体験しました。

 

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このフレームワークをつかって、2回対話を実施しました。

①どのようなことをVIsualizationに期待しているか

②会議や現場で感じている課題について

 

4人で同じ模造紙に描いて行くとおこる現象として、4人の話が「無意識レベルで繋がっていく」「話を見える化してもらうだけで、それを眺めているうちに、話し手自ら解決策や気づきを生み出していく」「ただ話しているだけだと流れていってしまう言葉が、見える化されることで議論がしやすくなり、共通点が見えてくる」「心理的な距離感が縮まる」こういったことは、毎回このフロームを使うと共通して起きることのように感じます。

 

さらに、今回の参加者のみなさんから出て来た気づきとして、VIsualizationを活用することで、深い議論に入る前段で、「距離」や「対場」、「向かう方向性」等の差を埋めることが可能になっていくのではないかという話がされました。

 

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言い換えると、相手と議論する上で、まずは「自分自身がどのような感じ方をする人間なのか」、「自分の感じ方を知る」ことをグラフィックが手助けしてくれる。

 

このような深い気づきを経て、午後のワークへと進みます。

 

 

グラフィックを活用する上で必要となってくる全体を俯瞰するための視点

 

午後からは、プロジェクトマネジメントをしている谷口さんならではの、グラフィックを描くだけではなく、グラフィックを活用する上で必要となってくる全体を俯瞰する視点。

 

会議やプロジェクト内でグラフィックを活用する際に、「どのような目的で活用するのか」「参加者にはどのような人がいるのか」「誰と目的を握っておけば良いのか」など、考え得る役割と一緒に、当日までの準備から活用後のことまでお話いただきました。

 

そして、後半では、実際に「ファシリテーター」「グラフィックファシリテーター」「参加者」「観察者」にわかれて、実際にグラフィックファシリテーションを活用した場においてどのようなことが起きているのかを体感しました。

 

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最後に・・・

 

今回のVisual Practice実践編を通じて、この場自体が「話の見える化」を活用して、様々なバックグラウンドの人たちがお互いを否定し合うことなく、安心して話せる空間の中で課題解決していくプロセスそのものだと感じました。

 

ご参加くださったり、一緒にこの場をつくってくださったみなさまありがとうございました!

 

 

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基礎編のレポートはこちら

sayo-dem.hatenablog.com

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京都精華大学の授業がはじまりました。

昨年度、グラフィックファシリテーション講座にうかがった「ことば演習」

 

sayo-dem.hatenablog.com

 

 

今年度は、講師側で半年間2クラスを担当させていただく事になりました。

 

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教科書はこの授業のそうまとめをしている西本先生の執筆で、その中で、昨年の様子やグラフィックファシリテーションについても記載してくださっています。

 

国語ではなく、自分の作品を世の中に生み出していくときに、まだ世の中にない価値をどのように伝えていくのか。どのようにメッセージを伝えればよいのか。そんなことを学んでいく授業です。(すごい大事な授業)

 

コミュニケーションに苦手意識をもつ学生さんが絵を描く事もコミュニケーションになるんだ!と、少しでも自己肯定感を少しでもあげることができるのであれば、と嬉しい気持ちです。

 

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入学してまだ間もないので、授業の初回は対話を多めに。

 

3人一組のストーリーテリングトリオやワールドカフェ形式でコミュニケーションって何だろう。あとは、何のために自分は表現したいのか。

について考えました。


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体験から学ぶ。

実践から振り返って学びを収穫していく形式でいこうと思います。


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余談ですが、「コミュニケーション」って言葉、実はくせ者だと思っていて。

企業の会議でファシリテーションする際に、「コミュニケーション大事だよね」って言いながら、みんな頭の中で違う絵をイメージして描いていることが多い。

 

お互い「コミュニケーションとっているのに!なんでわかってくれないんだ!」

と思っているときは要注意。

 

相手のイメージしているコミュニケーションで寄り添えているか。

相手が受け取れる形でコミュニケーションがとれているか。


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今回も、クラスみんなでコミュニケーションについて考えると全然違うイメージがたくさん出てきました。

 

これから世の中にない作品や漫画、音楽、イラスト、芸術を生み出していくみんなが、自分の表現したものを世の中に伝えていけるように。

 

6人に一人発達障害の特性をもっている人がいると言われています。芸術の世界には特に多いと感じています。突き抜けたらそれは才能になるけれど、コミュニケーションの苦手さや細かいことができないことへの自己肯定感の下げ方は、生きづらさに拍車をかけるし、才能の開花を妨げる事もある。

 

生きづらさを抱えた学生が「ここに居ていいんだ」と思える授業にできたらいいなぁ。

自信はないけれど・・・^^;

 

考えながら、実践しながら生きていくための、伝えるための武器を色々な角度から共有できたらいいなと思います^^

同志社大学のプロジェクト科目スタートしました。

同志社大学のプロジェクト科目、スタートしました。

 

3月に学生向けにプロジェクト紹介をして、

「多様性が拓く未来について考える」プロジェクトに関心を持ってくれた2年生から4年生の学生さんたちが集まってくれました。

 

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説明会は1分間スピーチだったので、みーにゃんがこんな素敵なグラフィックを描いてくれました。


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「多様性が拓く未来について考える」プロジェクト

〜公開フォーラム開催を通じて多様な個性が生きるチームづくりと対話型リーダーシップを学ぶ

 

貧富の差、能力の差、生まれ持った能力の差、

生まれの違い、容姿の違い

障害が有る、ない…

 

世の中は平等じゃない、と私は感じるけれど

でも、対等に話せる話し合いの場(対話の場)を創る力は努力次第で身につけられる。

 

対話の力を信じる凸凹フューチャーセンターとして、この授業の初年度、学生さんたちと一緒に実践を積んでいきたいと思います!

 

sayo-dem.hatenablog.com

Visual practice! グラフィックファシリテーション基礎編@富山

Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編開催!

 

富山県高岡市にあるコワーキングプレイスCOMSYOKUでは今回が2回目の基礎講座でした。

 

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はじまりは、発達障害と向き合おうとしたこと

「話の見える化」が、発達障害の当事者や、支援者向けにグラフィックファシリテーションが役立つんじゃないかという仮説の元、試行錯誤で講座を本格的に始めてから、何十回と講座を重ねさせてもらって、私自身が学びをたくさんもらってきました。

 

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グラフィックファシリテーションby肥後ゆうすけさん

 

今では、「企画するよ!」と声をかけてくださる方のおかげで、企業や行政、学校、一般の方向けには北海道から富山まで、「話の見える化」に関心を持ってくださった方向けにその土地、風土に合わせてプログラムを変えながら開催するようになりました。

 

グラフィックファシリテーションはただのツールだから、どんな風に活用したいのか、自分はどうありたいのかが大切になってくること。


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問いを自分に問い続けた結果

だんだんと「一人ひとり違って当たり前ということを言葉にせずとも感じられること」

「一人ひとりが気づいていない内側の多様性を引きだすこと」

「話の見える化を活用することで、対等に話せる。本音を話せる場をつくる手段と一つとなること」

「周りに対して自分から行動することができるかもという可能性を感じる」

そんなことを持って帰ってもらえる講座にしたいな、と思うようになってきました。

 

毎回さまざまな方がお越しくださる場で、1日が終わる頃には来てくださったみなさんが昔からの知り合いみたいに話せるような関係性になっているのがわくわくして、この講座を続けています。


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言葉にならないけど、確かにあるもの

対話を通じて新しい価値観が生まれたり、言葉にしてしまうとなんだか違うものになってしまうんだけど…と言いながら、言葉にならない「こんな感じ」を一生懸命みんなで表現していく。

 

今回は、実際の対話を鈴木が描くデモンストレーションで「幸せ」について対話しました。


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話すのが苦手な人も「苦手だなぁ」という気持ちを味わいながら対話してもらう。

 

たった20〜30分の時間なんだけど、グラフィックがあることで、その場にいる人の考えが繋がったり整理されたり、モヤモヤに気づいたり。


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そもそも、幸せについて考えたこと初めて!

 

という人もいれば

 

私ってどうなったら幸せと感じるのか自分でわかってなかったかも。

 

という人も。



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今回、最後になんだか生まれてきた絵はこんな感じ。


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初めは、その場にいる人の声をそのまま拾って紙の上に載せていく。

 

次に、書き込んだり、繋がりを見つけていく。

その中で、関係性がさらに構築されながら、その場にいる人たちで一緒に概念が上っていく。

 

最終的に、言葉の一つ一つの意味よりも大きな視点でメタファーや視座の高いイメージが生まれてくる瞬間などは、「新しい価値観」「これまで名前がつかずにそこにあったイメージ」が産まれる瞬間で、鳥肌が立ちます。

 

 

グラフィックファシリテーション実践

そんな風にグラフィックがあることで起きることを体感した後は、実際に一人ひとりがグラフィックファシリテーションにチャレンジ。

 

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描くときに大切にすることを体感してからのチャレンジだから、みなさん描くだけでなく、聴く姿勢もすごく真剣。


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描いた後には、描きっぱなしではなくて、話してくれた本人へ「私はこう受け取ったよ」のフィードバック。

 

普段の生活で人の話に真剣にフィードバックすることもあまりなければ、自分の話を描いてもらうこともないので、話した人にも描き手にもいろんな気づきが生まれます。


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100人いたら100人違う表現があるから

これが正しいという描き方はないのだけれど、より対話を促進したり、話しての気持ちを受け止めるグラフィックになるように、一人ひとり私からもフィードバックをさせてもらいます。


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話をしっかり聴いて描いていると、話されていないんだけど、話し手が大切にしているメッセージが聞こえてくることがあります。

 

例えばこんな感じ。


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自分の伝えたいことを伝えるスキルとして

 

自分を表現したい。

今回、伝えるスキルとしてグラフィックファシリテーションを活用したい。という方が多かったので、プログラムを少し変更して、KP法と組み合わせてグラフィックファシリテーションを活用しました。


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事前に言いたいことを1メッセージ1枚に絵として描いておくことで、頭が整理されて、ブレないプレゼンになります。

 

さらにそこに絵があることで、思考よりも心に訴えるものになる。


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発表した後も、そのグラフィックをきっかけに対話が始まる。


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KelvyBirdのGenelativeScriving

最近、時間があれば紹介するようにしているのがKelvyのGenelativeScriving。

 

私が得意とするグラフィックファシリテーションは、描く言葉の粒が小さくて、言い換えると、話された事実を出来るだけたくさん紙の上に残していきます。その後に、その場の声として聴こえてきたことや気づきを新しく描いていきます。

 

一方でKelvyのスタイルは、初めから概念をあげていて、その場で話されていないんだけど、聴こえてきた声やエッセンスを紙の上でまとめていくスタイル。

 

どちらが正しいとか良いとか悪いじゃなくて、どっちも大切だし、どちらも知っていることで可能性が広がる。

 

初めてGrdphic Facilitationに触れた方にはマニアックな内容に違いないんだけど、これから探求していく上で武器の一つとして知っておいたらいいのかな、という思いで。

 

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最後に…

参加したみなさんからいただいたうれしいメッセージです。

 

"移動は大変でしたが、それを超えるくらいの「参加して良かった!!」というキラキラした気持ちが胸に広がっています"(鳥取、女性)

 

"沢山の気づきがあり大変有意義な1日でした。目標に向かって頑張ろうと思います"(富山、女性)


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広報もあまりせずきかなりマイペースに続けている講座なので、こうして見つけて来てくださる方のアンテナの高さ、想いの熱さに感謝です。

 

叶えたい夢への一歩や、ぐるぐる悩んでいた課題を解決するための一歩として、この講座が少しでも役立つようなことがあればうれしいです。

 

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■Visual Practice-

グラフィックファシリテーション体験会


5月16日(木) 19:00〜21:30 @大阪Biz粋

https://www.kokuchpro.com/event/7129594e92f2b08e66f9de0978d60ce6/


5月18日(土) 14:00〜16:30 @大阪Biz粋

https://www.kokuchpro.com/event/fbf5278785d79f2345057a2aa8f370e0/

 

 

■Visual Practice-

グラフィックファシリテーション基礎編


4月21日(日)10:00-18:00@大阪Biz粋

 https://www.kokuchpro.com/event/8c05a7d24c095bcacc70c9be4e0f6ba4/


6月23日(日) 10:00-18:00@大阪Biz粋

https://www.kokuchpro.com/event/d7fe1b4f2be5cebb6722c439fb185f5f/


6月30日(日)10:00-18:00@北海道札幌

https://www.kokuchpro.com/event/66938a4605c5f93af3da6e4097514c58/