大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

Visual thinking Book #02

教師が変わる!授業が変わる!「ファシリテーション・グラフィック」入門

https://www.amazon.co.jp/dp/4180199254/ref=cm_sw_r_cp_api_HrWnBbBXPYQ1K

 

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藤原友和先生著者の本です。

 

読みやすい厚さで、ご本人が教育現場で実践されたことをベースに書かれているので、教育現場の方にはとてもわかりやすい内容だと感じました。

 

本の中で紹介されているグラフィックは絵をあまり使われないスタイルです。すごくいいなと思って読んでいたのが、毎回「何のために描くのか」を明確にしながら、事例を挙げてくださっていること。また、ファシリテーショングラフィックにおいての効果や事例を丁寧に言語化してくださっています。

 

ファシリテーショングラフィックの効果としては3つを取り上げておられます。

 

⑴議論の活性化

思考促進・分類整理・構造把握

⑵議論への参画を促す

対立緩衝・論点明示・視点転換・比較検討

⑶議論を残して活用する

保持記録・再現分析・系時俯瞰

 

個人的には、発達凸凹の?について語る対話の場を続けていて感じている効果として「安心安全の場の確保」「人間な関係性の質の向上」「自己肯定感向上」などもここに入ってくるんじゃないかな、などと考えています。

 

また、実践ベースに基づいて本を描かれているので、読ませていただきながら、良いとこばかりでなく「いいところもあれば、副作用もあるよなぁ」と読み手にも気づきを与えてくださる一冊なのかな、と思いました^ ^