第2回のと未来会議〜能登町役場のみなさんが熱い。
思わず写真を撮りたくなる能登町役場からの景色
思わず写真を撮りたくなる能登町の美味しい海の幸
去年いただいたご縁から、今年も石川県の能登町におじゃましてきました^^
第2回のと未来会議
今回は、IT・AIをテーマにした未来会議でした。
11月に開催した第1回未来会議の時に、「子どもの主体性が育まれるために、まずは主体的に行動する大人が増えることが大切なんじゃないか」という問いが生まれました。
その問いを元に、今回は主体的な大人を考えるきっかけとして、AI・IT、働くといったテーマに、福島さんを講演者にお招きしての対話の場。「今さら聞けない!AI・ITってなに?から考える能登の未来」がテーマでした。
はじまりは、能登町役場の灰谷さんと木村さんの緩やかで楽しいコンビファシリ。町役場の中で開催されることもあって、少しかたい雰囲気のある会場を、二人の軽やかなトークが空気を和らげてくださって私は大好きです♪
能登の未来を対話を通じて考えながら… 楽しいなぁ 何か始めたいなぁ という気持ちで2時間後を迎えるように。モデレーターのお二人からの呼びかけからスタートしました。
前半はアイパブリッシング(株)代表取締役/(社)コード・フォー・カナザワの福島健一郎さんの講演会でした。
福島さんのお話をグラフィックファシリテーションさせていただき、その後、"小さな対話"。50名近くの参加者に2,3人組になってもらい、印象的だったところや、もっと話を聞きたかったところ、もやもやしたところ等、自分の価値観が触れたところに描き込みをしてもらいました。
同じ話を聞いても一人ひとり響くところも違うし感じることも違う。だから、お話を受け身で聴いて終わり。ではなく、各々の考えをペンを持って主体的に書き込んでいくこの瞬間が、わたしが好きな時間の一つです。参加者全員で絵巻物を仕上げていく。
特に描き込みが多かったところに参加者の関心が集まっていることがわかります。
福島さんが最後の方で言葉にされた「なくなる仕事は本来人間がやらなくてよかった仕事なのかも。人間がやるべき仕事に注力できる時代」には、たくさんの人が想いを馳せて書き込みをしていました。
そして、後半は、テーマに分かれて対話の場。限られた時間の中ですがみなさんじわじわと熱量が高くなっていくのがわかりました。
ITが創る未来 新しい働き方と地域社会の作り方
前半の福島さんの講演会の内容を少しだけグラフィックをつかってご紹介。
難しそう?冷たい?他人事?
でも、みなさんスマホ使っている人はたくさんいますよね。
距離を置いてしまうのはもったいない!
「シビックテック」を知っていますか?
シビックテックとは、市民全体で自ら望む社会を創り上げる活動と、そのためのテクノロジーのこと。
行政は、メニューが決まっている自動販売機型から、メニューのないサービスプラットフォームへと変化しています。市民みんなで創りたい人がメニューをつくります。
それを、市民参画型で、集まった市民みんなで考えます。
コード・フォーを日本で初めてはじめたのは石川県だそうです!Code for Kanazawaから始まり、日本全国に広がっていきました。
DIY化する市民。
オープンマインドの方が増えてきた今、「自分ごと」「人のために」と、お金が第一判断基準ではなく、元々自分の持っている課題と重ねて取り組むのです。
今、データは昔の石油に代わるくらい価値が出てきました。
私たちのこれからを大きく変えていく可能性のあるAIは、エラー率としては人間の目を越えました。そこに、「エラーが発見につながることもある」と書き込みをしている方も。おもしろい。。
ちなみに…社長がAIになれば間違えることはなくなるけれど、AIはリスクを取らないので起業家にはなれない。というお話では、会場から反応がありました。
「なくなる仕事は本来人間がやらなくてよかった仕事なのかも。人間がやるべき仕事に注力できる時代」たくさんの描き込みがされました。
人間がやるべき仕事に注力できるようになったとき。
そのときあなたは何をしたい?
対話の場
後半の対話の場は、50名近い様々な参加者での時間となりました。高校生から教員、議員の方もいたり、豊かな視点から能登の未来について、AI・ITに結びつけて考えました。
いいなと感じたのは、能登町の良いところを、みなさんが次々に話されるところ。「AI・ITに結びつけるのは難しいなぁ」と言いながらも対話を通じて考えておられました。
能登町の団結できる規模感や徹底した農業のAI活用など、地元の良さ・課題ありきでの発想を世代を越えて対話できるのはおもしろい。IT・AI の活用を考えるのは簡単ではないですが、想いや願いのないツールは人々に愛されにくいから。難しい部分には専門家の方に入っていただきながら、想いと技術の間を橋渡ししつつ、これをきっかけに対話が活性化するのもいいな。実現していけたら素敵だなと思いつつ、来年度のスタートに期待が膨らみます。
ふふふ
かわいい高校生の二人がグラフィックに色を塗ってくれました^^
自分では思いつかないような表現豊かな感性でキラキラしながら塗ってくれる姿に、こちらもなんだか元気をもらう。高校生が場で一生懸命に動いてくれる姿は大人も励まされるし、第3回は、さりげなく機会をつくって描いてもらいたいなーと策を練っております。笑
最後に。
この場をつくるのに、何日も前から準備をしてこられた能登町役場のみなさんのチームワークが大好きです。ポスターをつくったり、参加者の顔を思い浮かべながら机を並べたり、飲み物のコーナーをつくったり。丁寧なプロセス・オーガナイズがあってこそのこの時間。グラフィックに専念できるのも、場を整えてくださるみなさんの温かい空気感と心地よい場づくりのおかげです。ありがとうございます!
Special Thanks
今回、関西から能登町の取り組みの視察に来てくださった大手前大学の畑教授の存在が、とても安心感に繋がりました。ここで起きていることを見守ってくださる方がいることのパワフルさ。心から感謝しています。また来てください。笑
次回第3回のと未来会議はは3月3日(日)13:00-17:00
これまで能登町に携わってきた様々な大学の学生さんの発表とともに、町の方を巻き込んでダイナミックな対話の場になる予感です。関西からワークショップデザイナーのみーにゃんこと奥野美里さんも駆けつけてくれるという豪華な場です。
ぜひ、この機会に能登町へ来ませんか^^
おいしい海鮮ときれいな景色ももれなくついてきます!