Graphic FacilitatorのMarieが来日
去年の9月に参加してきた、フランスで初めて開催されたFGday*(グラフィックファシリテーション大会) を紹介してくれたのがMarieでした。彼女は日本が大好きで、これまでに何回も日本を訪れています。エネルギッシュでチャーミングな彼女が日本に来るのであれば、何か企画したいなぁと、場をつくることにしました。
I have participated on FGDay* in Paris on September 8, 2017. Marie, I met in FGday which was held for the first time in France, came to Japan. She loves Japan, and has been visiting Japan! I am lucky to have met this energetic and charming woman, so I decided to held an event to spending time with her.
Marieが来日!
せっかくはるばる海を越えて日本まで来てくれるのなら、私だけで独り占めするよりも、いろんな多様な日本人と意見交換しながら気づきをシェアできたら楽しいんじゃないか💡と、思いつきと勢いで、企画をホストさせてもらうことに。
と言いつつも、海外からのゲストを招待したこともないし、そもそも通訳を呼ぶ資金もないので、どきどき。不安もいっばい。
でも、この機会を逃したら次いつになるかわからないよなぁ…。ということで、
Marieにも「トライ&エラーでいこうと思うけどいい?」と相談して、えいやっ!と進めることにしました。
そして、ゆるやかに…距離感の近い企画を楽しんでくれる人だけにきてもらおうと、ひっそりとFacebookイベントページをつくりました。
事前打ち合わせは、フランスは日中、わたしは夜中。
場所も、せっかくなのでこだわりました。
日本の歴史ある建物を改装した、おもちゃ映画ミュージアムさんをいつもお世話になってる井上あさこさんにお願いして、館長のご協力のもと使わせていただきました💡
Let's talk about・・・
当日は、20名近くの参加者がお越し下さりました。2人で考えていたプログラムは、何かあったら手放して、参加者を優先にみんなでつくる場にしようね。と。
話していた通り、予定していた通りにはいかず。笑
参加者の自己紹介をかねて、フランスでよく使われるアイスブレイクからスタートしました。
Visual Thinkingについて
今回、うれしかったのが、グラフィックファシリテーションやグラフィックレコーディングの上位概念にあたるビジュアルシンキングの話を聞けたこと。
Marieのプレゼンテーションより
日本では、グラフィック◯◯みたいに、流行りだすとそこだけがピンポイントで広がっているけれど、そもそもは、グラフィックファシリテーションもグラフィックレコーディングもグラフィックハーゼスティングもビジュアルシンキングという大きな考え方の中の一つの手段。そこにはコラージュとかも含まれているし、目的に合わせてテンプレートを使うときもあるし、みんなで描くときもある。コラージュとか、絵を描いたサイコロとかBullet journal - Journalingとかさっそく取り入れてます!
Marieのプレゼン、すごく熱がこもっていて、心に響きました。母国語はフランス語だけど、一生懸命に英語で話してくれて。(それをまた拙いわたしの日本語訳で話すのが申し訳なくてしかたなかったですが…)。今回の企画をきっかけに普段のおしゃべりでは話さないことも話せて豊かな気づきの時間になりました。
彼女のことを大好きになった理由は、想いを込めて一つ一つを大切にするところ。この取り繕わずに話をできるところです。
よくよく聞いてみると、彼女のグラフィックファシリテーションには感情や話し手の想いが描かれていました。グラフィックを描くときに大切にしていることを話すと、「描くだけでは意味がないのよ。描いたものをきっかけに対話を生み出したり、描く過程で対話を深めることが、描くことの目的なのよ」と私自身ふだんから考えていることを口にしているのを聞いて鳥肌がたちました。
この話には続きがあって、「でもね、そのことをクライアントに理解してもらうのが一番難しい」とも言っていました。そこも同じ。私自身は、最近クライアントの方に理解してもらい、プログラム設計から任せてもらえることが増えてきて、ほっとしている一方で、まちづくりや、グラフィックレコーディングをイメージして依頼くださる方の中にはやっぱりパフォーマンスと勘違いされている方もまだいるのは事実です。また、描き手の中にも、自分に矢印が向いたり、描くことを自分の自己肯定のための手段にしてしまっている人もいます。
Marieと話しながら、描き手側が「なんのために(この場に)グラフィックを取り入れるのか。グラフィックを描くことにより何が起きるのか。」をきちんと伝え続ける責任と、クライアントに寄り添いながら「場をいっしょにつくる」意識を育む必要性を改めて感じました。
はじまりから最後まで、質問が絶えずでてきていて、みなさんに助けてもらいながら、わいわいと話しながら進みました。
グラフィックレコーディングしてくれた祐亮(タオルマン)、ありがとう!
通訳を助けてくださったなおとさん、準備やカメラを撮影してくださったやすさんやみなさん、ありがとうございました!
Marieとのふりかえりの一部を紹介…
彼女自身このような試みは初めてで、来てくれた人が多様な方々(描く人、描かない人、描き始めた人…etc)で、どのように進めるか悩みながらその場にいてくれていました。2人とも来てくれた方にとって満足のいく心地よい時間となったのか心配していましたが、開催後にみなさんからもらったフィードバックを彼女に伝えたら「ほんとうに素敵な時間をありがとう!」と言っていました。
2時間はあっという間すぎですね!
次回は、わたし自身もこの空間を味わって楽しめるように、たっぷりと時間をとりたいと思います〜
温かい場をありがとうございました!
もう一回したーい