みんなの居場所づくりはじめました
京都伏見区で、みんなの家みたいな居場所づくり、スタートしました!
5月4日の「はじまりの日」に、40名近くの方と一緒に壁に寄せがきをしたり、ペンキを塗ったり、対話を楽しむ温かい時間を過ごしました!これも、「一緒につくろう!」と力を貸してくださる方がいるから。
実は「居場所」という言葉はしっくりきていなくて。何か違う呼び名があるといいな。
たまたま出会えた京阪淀駅徒歩5分の場所。
上を見上げるとすでに先住人が・・・^^
トライ&エラーを何度でもできる場。安心して人との関係性を築ける場。もう少し具体的に言うと、この2年、One day cafe.kyotoという名前で対話の場を毎月開催してきて蓄積されてきた「安心安全の場づくり」のノウハウを総動員して、トライ&エラーを何度でもできる関係性を築き続けられる仕組みをつくりたいと感じました。なので、「場」はおまけだと感じています。
私たちはつい結果に目がいきがちだけれど、相手との関係性がしっかりと築けていたら、何度も挑戦できるし、挑戦し続けている間は失敗も学びの一部、成長する糧になる。
今回の場は、発達凸凹に関心のない人も含めて地域の人、教育関係者、支援者、いろんな人と紡いでいけたらな、と感じていて。
発達凸凹も地域住人の一人で、社会にとって大切な市民。
能力がある凸凹さんがたくさんいるのに、発達凸凹であることを理由に「支援される側」になってしまったり、能力が発揮できない環境で我慢することが当たり前になっていること自体が社会の損失だと思うのです。
でも、失敗も許されないような環境じゃ、自分の得意なんで見つかりっこないし、思ったことを軽やかに声に出してもいいんだと思えないような安心安全でない場では、声も出せない。
だから、これまであちこちで学んできた安心安全の場づくりのスキルを総動員していくつもりで、グラフィックファシリテーションもつかって、失敗しても立ち帰れる安心感と、立場の違う人と恊働できることで実現できることの可能性を最大限に生かし、応援し合える仕組と勇気をもらえる場をホールドしていきたい。そして、そんな拠点を京都から、フューチャーセンターとして広げていきたい。今回はその一歩目です。
と、意気込んでみたものの、わたしにはそれらを実現する力はありません。笑
今回の一歩目を踏み出せたのは、この想いに賛同してくれた凸凹フューチャーセンターのみーにゃん、としやさん、やまえもん、どらえもんさん、すずさん、きみつなプロジェクトの鈴木耕平、そして、応援してくれたり、当日駆けつけてくださったひとり一人の方々が力をかしてくれたから。そうして、スタートラインに立てています。
みんなの居場所づくりスタート!
この荒れ果てた場所をどうするのか。。。
きれいにしたい訳ではなくて、みんなが心地よく、好きなことを好きにしていいんだ。と感じられる場所になればいい。その形がコミュニティカフェなのかコワーキングなのか、駆け込み寺的なスタイルなのか・・・
それを私が決めるのはなんだか違う気がして。
必要なことって、時間とともに変化するから。
自分の変なこだわりで、この場所をえいやっと決めたくないし、必要なときに必要な使い方をされながら変化して行く場をめざすにはどうしたらよいかなぁと考えたとき、ふと、以前YORISOI米田家の地域創生セミナーでグラフィックファシリテーションを描かせてもらった際のRoof LCCの佐伯さんとはるかさんを思い出しました!
佐伯さんは、コミュニティファシリテーターとして活動されています。わたしが明石高専で特命助教として勤務していたときのつながりで、すごくタフで、学生を巻き込んだり地域を巻き込みながらコミュニティをつくっていくのが得意な方。
思い立った次の日には佐伯さんに連絡していました!
必要とする人が、必要なときに手を加えたり、使えるように。
また、みんなが家具を持ち寄ってパッチワークみたいにみんなでつくって行ける場所になったら良いよね。毎週オープンな運営会議をしたり、半年に一回ずつリノベーションしたりさ。という話をしてくださり、それは、なんだか私たちの想いにぴったりだ!と思いました。
見た目とか、場所とか、立地とか。
その辺りはあんまり関係ないと思っています。
きれいな場所では、きれいなアイデアが出やすい。でも、世の中そんなきれいなことばかりじゃないから。
どんな想いが紡がれているか。安心して過ごせる場所か。自分にとって愛着が持てる場所か。常に変化している場所か。
そんなことを大切にしながら5月4日までの準備を進めました。
当日までの準備を一緒に走ってくれたのは・・・
アイデアが止まらない、超多動なメンバーの後ろからいつも道路整備をしてくれる(イメージ)。Coolだけど愉しむ子ども心を忘れないとしやさん。
仲良し相棒の超超超多動なやまえもんさんと。
いつもみんなを優しく包んでくれるみーにゃん
きみつなプロジェクト代表の鈴木耕平と東京から駆けつけてくれた葛ちゃん
年齢なんてなんのその。もうすぐ還暦だけどだれよりもパワフルなドラえもんさん
元々床屋だった小さな部屋。床屋後のために排水パイプがあったり、床がとっても汚かったり、いろいろ見始めると少し気がめいってくるような状況。
実際に気がめいりながらも、がんばるぞーと童心を思い出して壁をはがしたり、デッキブラシで床を磨いたり試行錯誤をしました。
気づいたらたくさんの人が・・・
13時〜18時まで出入り自由にしていて、10人くらいの方が来てくれたらいいなぁとおもっていたのですが、1日で40名近くの方がきてくださりました。
京都の大学生や、市民活動をしている方、居場所づくりの先輩、会社経営者の方、障がい者支援者の方など、多様な方々が集まりました。
あちこちで笑い声や、こんな場所あったらいいよね。といった話がされていました。
yu-kaさんのミニライブ!
お祝いに駆けつけてくださったyu-kaさん。発達凸凹当事者の視点からライブ活動をされていて、とっても透き通った歌声で会場を包み込みました。
yu-kaさんのライブをプロデュースしてくださったあかりんさん
yu-kaさんのライブをマネジメントしてくれたとしやさん。
ライブ後の集合写真
木枠のヤスリがけ&壁のペンキ塗り
yu-kaさんのライブの後、いよいよDIYがはじまりました。元々壁の骨格をつくるためにあった木枠をそのままインテリアに使えないかというアイデアのもと、「ヤスリをかけます!」と伝えたところ、みんなで並んでヤスリがけがスタート。
この人数でわいわいするとあっという間に気がつるつるになっていく・・・
次はペンキ塗り。筆を使う前にくるくるまわしてよけいな毛をとばしましょう。
壁の色は悩んだ結果黄色に・・・
どんな雰囲気になるのか緊張しています。
ペンキ塗りは大人気。
「た、楽しい〜!」と生き生きするみーにゃん
「いえ〜ぃ」いつもカメラマンをしてくださっているYASUさんも今回はペンキ塗りに参戦。
壁が黄色になったら、今度は木枠の色塗り。何色にする??悩んだ結果、その場にいるみんなで相談。白〜!そのままにする〜!と意見が出る中、イラストレーターのしろちゃんが「半分にしたらオシャレじゃないですか?」と一言。「それ、いいね!」と採用されました。
真剣そのもので塗る。
やった〜!完成だ〜!!
お忙しい中駆けつけてくださった方も多く、いろんな方が滞在してくださりました。最後にその場にいたみんなで集合写真!
みんなの想いを描く壁ができるまで
次に、部屋の一番奥の壁にはみんなのアイデアや想いを描くことにしました。
真っ白の壁がこちら。
リースを置いてみたり、端っこにサインを・・・
一番はじめに描いてくださったくまさん。夜勤明けに、しかも午後からの用事の前にきてくださりました。
完成写真はこちら!!
いろんな想いのつまった壁。この壁をみながら、みんなでつくって行く場所にしたい・・・
「居場所づくり」なんて簡単に言ってるけれど、簡単じゃないことはわかっていて。何かをするときにその魅力を伝えるのは簡単じゃない。さらに、必要な人に必要な情報を届けられたとしても、足を運んでいいかな?と思ってもらって、ここまで来てもらうことは本当に難しい。
でも、物事に万能薬はないし、1度で成功するなんて、厚かましい。一歩ずつ、できることから進める中で、一緒の夢を描きながら走ってくださる方に出会えたらそれは幸せなことだし、そういう無理のない自然な流れで、一人ひとりが自分を大切にしながら一緒にいられるコミュニティに成長していってほしいと思います。わたしは、その場に居続けることで、それぞれの人が学びを自分に統合していけるようなホールドの仕方をめざせたらな、と感じています。
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次回のみんなの居場所づくりは・・・!
6月3日に第1回みんなの会議をひらきます^ ^
まだ名前のないこの場所で「どんなことをしてみたいか」「どのように運営していきたいか」「どんな家具を置きたいか」どんな風に使えるとうれしいかを話します。使いたい方、運営してみたい方、話を聞いてみたい方、大歓迎です!過去の事例や、海外の事例など、参考になりそうな情報をお持ちの方もぜひお越しください^ ^
https://www.facebook.com/events/164937107519935/
5月26日は、ABDの創始者でり、年齢も仕事も性別もこえていろんな人が集まってくるそうさん(竹之内そうさん)がファシリテーターとしてお越しくださります。
One day cafe.kyoto 特別編
〜プロアクションカフェで踏み出す社会を変えるあなたの一歩
https://www.facebook.com/events/130949631079774/
凸凹フューチャーセンター
One day cafe.kyoto
https://m.facebook.com/onedaycafe.kyoto/