大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

八尾市、フジテレビの一大プロジェクトに伴走

八尾市さん、フジテレビさんの一大プロジェクトに、昨年11月から伴走させていただきました!

 

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88プロジェクトから生まれた「みせるばやお」の設立総会&ふるさと納税クラウドファンディングが昨日スタートしています。
https://fbyg.jp/projects/monozukuri
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ものづくりに関心のある方や、お子さまに本物のものづくり体験をさせてあげたい方、住み続けたいと思うまちづくりに関心のある方に、今、とっても注目を浴びている八尾市の取り組みが届いたらいいなぁ、と思い、徒然と文を綴らせていただきます^ ^

 

 


八尾市が熱い!

 

近鉄八尾駅前のLINOAS8階にものづくりのワザを魅せる場をつくることだけが決まっていて、どんな場にするか、何をする場にするかはゼロから決めていくという88プロジェクト。

 

継ぎたいワザや働き続けたい仕事がそこにある、夢と想いが詰まったまちづくりの実現をめざして、八尾市からは、後藤さんや松尾さん、津田さんといったとても熱い方々がご担当されました。

 

そして、40社近い八尾市の企業の方々が集まり、昨年の11月からこれまでの話し合いを経て、LINOAS8階に「みせるばやお」が2018年8月8日に誕生することになりました。

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みせるばやおとは?

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近鉄八尾駅前のLINOAS(リノアス)8Fホール (約550m²、約166坪)のスペースをイノベーション推進拠点にしようと、平成29年11月より中小企業を中心とする35社が集まり、検討を重ねてきました。その結果、「地域貢献」という大きな大義のもと、八尾の中小企業が叡智を結集して「魅せる 場」を創るというひとつの答えが出ました。

テーマは「ものづくり体験」。子どもを中心とした来場者が楽しみながら、ワクワクしながら「ものづくり体験」を行うことで、教育ひいては クリエイティブ人材の育成となる。参画企業がこの場をつくっていく中で、お互いを理解し合い、信頼し合い、交流を深め、協働していく。
そしてコラボレーションが生まれ、ものづくりイノベーションへとつながっていく。

こうした活動が中小企業にとって、最大の地域貢献となり、自社の、そして地域のブランディングとなると考えます。

(ホームページより)
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www.youtube.com

 MADE IN YAO  この動画、大好きです。

 


「誰もが いつでも 気軽に クリエイティブを!!」

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魅せる場づくりで「ワザを紡ぐ」
古くは物部守屋がものづくりの拠点として活動し、栄えた八尾。

我々が日々、行っているものづくりは一度、失われると二度と取り戻すことは出来ません。

 

先人が我々に伝えてきたように、ものづくりの魂を次世代にも紡ぐため、そしてこの地域の魅力を後世の子どもたちにも伝えるために、中小企業の叡智を結集した「みせるばやお」(拠点施設)が2018年8月8日にオープ ンします。

今後、「ものづくり体験ワークショップ」を通じて、子どもたちをはじめ、来場者が楽しみながら、市内企業の魅力を知ることができる施設の創設をめざし、「みせるばやお」を発足させ、4月より会員とともにものづくりを楽しみながら伝えるプログラムの開発、施設運営に取り組んでまいります。

 

子どもたちに自分たちの想いや夢を「伝えること」「魅せること」が地域貢献となり、ともに施設運営を考えることが「共創」に繋がり、ひいてはこの八尾の地が飛躍し、新たなものづくりのイノベーションにつながる。

 

中小企業1社では持つことの出来ないスペース、ヒト、リソースをシェアリングする。アイデアやワザなど持ちうる全てを魅せ合い、共有することで一つの大きな波(イノベーション)を創りたい。

そんな夢と想いの詰まったプロジェクトに、ぜひご参画ください。
 
みせるばやお/八尾市
(ホームページより)
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日本一、世界一の八尾市

 

八尾市ってすごいんです。でも、あんまり知られていないということは課題の一つだという話からはじまりました。日本一、世界一の商品を生み出している会社もあったり、エネルギッシュな若手の社長が会社だけでなく、地域を元気にしていたり。何度も八尾市におじゃまして、大切な対話を描くことを通じて伴走させていただきました。

 

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 田中市長からのメッセージ(グラフィックファシリテーションby 鈴木&タオルマン)

 

今回はファシリテーターは大ちゃんが担当していたので、わたしがファシリテーションをしたのはキックオフのときのみ。その他は、プログラム設計に入ったり入らなかったり。グラフィックレコーディング寄りの関わり方もしました。

 

 

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キックオフ。「近くにいたのに、初めて深い話を聞いたわ」

お互いを知るところからスタート

 

初回の全体会議では、今回のプロジェクトに参画する意思のある企業のがすべて集まりました。

 

どのような時間を過ごすのがいいか、何を大切にする時間にしたいか。集まった社長のみなさんに何を持って帰ってもらいたいか。ファシリテーターと何度も相談して、当日のプログラムを考えました。

 

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八尾市の企業がこれだけ集まるのはめずらしく、お互いに顔や存在は知っているけれど、何を誇りに思っているのか、どんな価値を社会に提供しているのかを話す機会はこれまでほとんどない企業の方もおられました。

 

従来の会議で、コンテンツの話や内容の説明をはじめにすることが一般的な中で、「価値観」や「想い」を語ってもらうというプログラムに戸惑いを感じておられる方もいるだろうな。と思いながらも、初めて顔を合わせる方々が集まる貴重な時間だからこそ、一方通行の説明ではなくて、双方向の対話が生まれる仕掛けをたくさんつくろうと腹をくくりました。知ることで、「この人、いいな」と人から関心を持ったり、「この会社と何かできるかも」という「もしかして」の種をたくさん蒔きたいと思いました。

 

そこで、キックオフのゴールは「八尾市の魅力的な企業同士がお互いの魅力を知るきっかけをつくること」「プロジェクトに自分がどのように貢献できそうかを考えるきっかけをつくること」「88プロジェクトへのアイデアを出すことで自分ごとにすること」にしました。

 

ワークショップに馴染みのない方も多い中、当日はアイスブレイクから始まり、チェックイン、グループワーク、チェックアウト…

 

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プログラム自体は、参加した方々同士が「ぶっちゃけね。」「近くにいたのに、初めて深い話を聞いたわ」「◯◯さんとこと連携したらおもしろいんちゃうか」といった声が聴こえてきて、成功(?!)でした。

 

でも、正直に言うと、プログラムの間、運営側のみなさんに心配をかけました。ワークショップの組み立て自体が、問いを重ねることで、本当に引き出したいアイデアがより豊かに引き出せるような設計だったので、初めてこのプログラムを経験する方にとって、前半のワーク中「なかなか本題に入らない。いつアイデアが出てくるんだ」という気持ちにさせてしまったと感じました。事前に伝えたつもりでしたが、さらに詳細を何度も確認しておかなかったことを反省しています。

 

そんな中でも、終始、より良くするんだ、と意見をくださったり見守ってくださった運営側のみなさんの温かさ。その温かさと真剣さが参加企業の方々にも伝わる時間となりました。

 

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NLPを学んだ仲間との仕事

 

今回、プロジェクトに携わらせていただくきっかけをくれたのは、昨年NLP(神経言語プログラミング)の研修でバディ(学びのパートナー)として一緒に切磋琢磨してきた大ちゃんでした。大ちゃんは今回のプロジェクトのファシリテーター。そして、同じNLPの同期だったうわぽんも事業計画をつくったり大切な柱をつくる役割としてメンバーに。びっくりするくらい素早く的を得た資料を毎回つくってくる姿を見ながら、たくさんのことを学ばせてもらいました。

 

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特別な時間になったのはこれまで一緒に活動してきて、共通言語をもつ大ちゃん、うわぽん、そして、グラフィックファシリテーションのパートナーてして支えてくれたタオルマン、里子さんの存在があったからです。緊張しすぎて倒れそうな時にも、いつも通りのタオルマンが隣にいるのは本当に心強かったです。この場をかりて、本当にありがとう!

 

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緊張感とともに、同じ場で学んだ仲間がいるという安心感がその場を包みこんでいて、一人では到底できないことが実現していく感覚がありました。まだまだ未熟だけれど、丁寧なあり方と持てる限りの知識を総動員しながら、目の前の人、場の可能性を最大限引き出しながらホールドできるグラフィックファシリテーションをめざしたいです。

 

 

グラフィックファシリテーションのふり返り

 

すべてのグラフィックファシリテーションは、みせるばやおのホームページにて公開されています。一方で、グラフィックファシリテーション協会理事長の夏子さんが言っておられる「成果はグラフィック(絵)ではなく、場」という言葉がぴったりの時間でした。そこで紡がれていく対話と熱量を描き留めていくことで生まれる安心感を信じて、一回一回全力でに描かせていただきました。

(バリバリの関西弁で、スピード感が関東や京都とは全然違う!描く早さが鍛えられました笑)

 

 

グラフィックファシリテーションの成果は、数値で測れないし、売上として見えるわけでもないです。だから、描く人間が場を荒らしたとしても見えないし、描くことで安心感が生まれてその結果、対話が豊かになっていたとしても、気づく人は少ないかもしれません。だから、1回1回、とっても大切に扱わないといけない。

 

88プロジェクト自体が、今後の日本のモデルになるようなスタートをきることになり大成功している中、私自身は、グラファシ担当として、もやもやや違和感を感じた時にすぐに声に出すことができなかったことが本当に悔しいです。

 

みんな同じように何かを良くしたい!と思って対話していても、描いている未来が違っていたり、登ろうとしている山が違ったりすると、はじめは小さなすれ違いだったものが、どんどん大きな溝になったりする。それを「あ!なんか今私たちすれ違ってるね」とか、「なんかもやもやしません?」と言えるのは、ずっと対話に耳を傾け続け、対話を感じ取って模造紙の上に描き続けているグラフィックァシリテーション担当だからこそ見えているものもあるのかもしれません。

 

感じた違和感は、感じた瞬間に伝えることで、それがあっていようとあってまいと、次へのアクションへの肥になる。

 

だから、次からは、感じた時に、責任を持って言葉にしたい。

 

大切な場だからこそ、肌感覚で感じたことはその場にいるみんなで共有していきたいしそれを場の声として引き出していくのがグラフィックファシリテーション担当の大切な役割の一つだと感じました。そして、ステークホルダーが多いほどに、その重要性は増していく。

 

 

「みせるばやお」が生まれる瞬間に関わらせてもらい、様々な学びをいただきました。

 

今回のプロジェクトでは、八尾の未来を描く社長のみなさんの勢いや想いに特等席で触れさせていただき、本当にたくさんの学びをいただきました。ここで感じたこと、学ばせてもらったことは、しっかりと次のプロジェクトや次に一緒に新しいものを生み出す方との繋がりに生かしていきます!!

 

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→タオルマンやでむのグラフィックや会議で描いている様子が動画配信されています。