大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

U35〜Hola!大浦に新しい芽がでる予感

Hola!大浦の部活〜

 

f:id:dem34:20190222230909j:image

 

U35の若手にまちを盛り上げるきっかけを。大浦に関連する地域資源、場所等を活用して、自分たちがほしい商品やサービスを提供する起業モデルが生まれるきっかけを。

 

地元の大浦振興協議会のみなさんの願いからスタートした3回のワークショップのホストをさせてもらいました。

 

毎回、大浦振興協議会、大浦町のみなさん、大阪府立大学の勝山先生や東垣さん、鈴木さんとチームとなって準備を進めていくところもこの場に惹かれていく理由の一つでした。

 

おもしろかったのは、大切な話合いを次に紡ぐことに特化したファシリテーター、タオルマン、みーにゃん、鈴木がコファシリをしたこと。自分が描かなくても誰かが大切な言葉を描いて残してくれる。わたしが描いている間は、誰かが場を見回しながらホストしてくれる。そんな風にグラフィック描きながら、3人でワークショップをホールドさせていただきました。

 

 

ワークショップ

 

f:id:dem34:20190222231118j:image 

 

初めて会った同士、話すのが苦手な人、話すのが得意な人、普段家にいる人、アクティブな人、ワークショップは嫌いだけど、呼ばれてきた人、大浦に興味のある人ない人、いろんな人が来る中で、たった2時間の中でできることは限られてる。

 

だからこそ、参加方法にグラデーションのある場を目指しました。

 

参加しても参加しなくてもいい。

疲れたら見てるだけでもいい。

自分のペースで過ごせばいい。

話しても話さなくてもいい。

やりたいことがなければそれでいい。

そこに居るだけでも気づきが生まれるから。

 

例えば、そんな場を目指しました。

 

1日目のチェックインでは、「大浦」と書いた紙を床に置いて、自分の大浦との距離感を体で感じました。

 

立ってみて感じること。

 

おもしろいな、と思ったのは

何かしたくて集まったメンバーじゃないからこそ出てくる真実の言葉がいっぱい聞けたこと。

 

やる気がある人、、というと語弊があるかもしれないけれど、やりたいことがある人ばかり集まると、なんだか胡散臭いくらいポジティブなことばかり出てくることがある。それは、ちょっと世の中と乖離していたり、現実離れしていたりすると感じることもある。

 

今回は、そういう感覚はなくて、

「あぁ、これが大浦に対するU35の真実なんだな」ってわかって安心できた。

良いとか悪いとかはなくて、ただただ、これがスタート地点なんだな。と。

 

そして、無理して「良いこと言わなきゃ」という空気感がないからこそ言える言葉でした。


f:id:dem34:20190222231131j:image
f:id:dem34:20190222231104j:image
f:id:dem34:20190222231125j:imagef:id:dem34:20190222231109j:image

 

途中、伊根町から来てくださった、伊根わくわくプロジェクトの池野さんに地域の中で活動さらている先行事例をお聞きして。

 

「やりたいこと言ってみると実現するよ」

というメッセージをもらいました。

 

f:id:dem34:20190223201433j:image

f:id:dem34:20190223202007j:image

 

それを受けて、参加者全員で

「やってみたいこと」

「できること/得意なこと」

「好きなこと」

をお互いにインタビューしあって模造紙にかく↓

人が書いたところに、

「それならわたし応援できるよ!」

「これとコラボしたら楽しいんじゃない」

などなどを書き足していく。


f:id:dem34:20190223201442j:image

 

そんな風に1日目は

ちょっとだけ、なんかできそう?みたいはタネをたくさん撒く時間にしました。

 

2日目はタオルマンが大浦のみなさん、参加者のみなさんと一人で頑張ってくれました。

 

どんな風にしたらアイデアを発散できる?

どんな風にアイデアを深掘りできる?

 

さぁ、出して。

と言って出てくるものではないアイデアについてのワークをしました。

 

f:id:dem34:20190223202730j:image
f:id:dem34:20190223202735j:image

 

そして、最終日。

 

f:id:dem34:20190223202806j:image

 

全員のお名前はここではあげられませんが、毎回、大浦振興協議会のみなさんや大浦町のみなさんと毎回開始2時間くらい前に集まり、チェックインからスタート。


f:id:dem34:20190223202814j:image

 

それぞれが今日はどんなにしたいか、参加者にどんな気持ちになってほしいか。毎回チューニングをしてからスタートしました。


f:id:dem34:20190223202818j:image

 

この日は、伊根わくわくプロジェクトのみなさんとオンラインでつないで、プロジェクトの様子を聞く時間をつくりました。


f:id:dem34:20190223202810j:image

 

そして、後半では

いよいよ大浦の資源を活用してできそうなこと、やってみたいことの妄想を膨らませながら、実際に計画を立ててみるということをテンプレートに書き込んでみました。

 

もりだくさんの時間となったし、やりたいことがないよ、という人には居心地の悪さを感じた人もいるかもしれない。

 

ただ、最近感じているのは、

「今、わたしはやりたいことがない。」ということがわかるのも大きな気づきだし、

「よくわからないけど、やってみたくなった。」ということが起きる可能性もある。

「やりたいことはある気がするけど一歩目の踏み出し方がわからない」

という人もいるかもしれない。

 

わたしたちがそれを判断する必要がないと思ったから、まずは本人が自分で気づける機会をたくさんつくってやってみた。

 

この3回のワークショップの直後に何か生まれるかもしれないし、何も生まれないかもしれない。

 

まいた種は今日明日で芽がでるわけじゃないし、芽を出しなさいと言って出るものでもない。

 

大切な想いを持ち続けていることで、いつがでてくる芽があるから、私にできることは、つついたり、こそばしたりしながら、芽がでるように土を耕したり、水をやったり、何かあった時にたすけられますよ、という空気感と、ゆるやかさと、想いを受け取る器をつくることに専念した時間でした。

 

 


---

たくさん人が集まったから。

盛り上がったから。

楽しい場がひらかれたから。

「…それが、いい場なの?」

---

最近感じていたこと。

 

今の社会。

やりたいことがある人や、使命感をもってやっている人が、動きすぎたり考えすぎたりして疲弊しちゃったり、心の余白がなくなってきたりし始めている感じがしてきていて。

 

一方で

やりたいことがないよ。と思っていたり、やり方がわからないよ。と言っている人に潜在的な可能性を感じる今日この頃。

 


そんな中、大浦でたくさんの気づきをもらいました。

 

ワークショップでは、

話しても話さなくてもいい。

無理に参加しなくてもいい。

やりたいことないなら、それでいい。

無理に盛り上げる必要はない。

そんな、ゆるりとした空気感を大切にしながら進めてきました。

 

と言いつつ、誰かのキラキラした種を見つけたら、ちょっと熱っぽくなったりして

「芽を出そうよ!」「わたし、手伝うよ」と声をかけちゃったりして。


ということで、次回、U35の集まりがゆるゆる始まることになりました。

 

大浦の大自然の山に登ったり、炊飯器をもって漁場に行って海鮮丼食べたり、干物作る。みたいなことも実現しそう!そのほかにも、ロードサイクルのイベントやビールづくり、レモネードづくりもはじまるのかな。

 

大浦を盛り上げていく芽が出てきそうです^^

 

 

今回のこの場、地域支援づくり課の河原さん、館長や、地域振興協議会の真下さん、吉田さん…、勝山先生、鈴木さん、東垣さん、本当にたくさんの方が一緒になって生まれてきました。微力ながら、この場に仲間に入れていただけたことがうれしいです!

 

f:id:dem34:20190223202908j:image

 

これから大浦に行くことが増えそう。

みなさん、まだ知られていない、大浦の大自然を一緒に開拓しませんか?