大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

Visual practice! グラフィックファシリテーション基礎編@富山

Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編開催!

 

富山県高岡市にあるコワーキングプレイスCOMSYOKUでは今回が2回目の基礎講座でした。

 

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はじまりは、発達障害と向き合おうとしたこと

「話の見える化」が、発達障害の当事者や、支援者向けにグラフィックファシリテーションが役立つんじゃないかという仮説の元、試行錯誤で講座を本格的に始めてから、何十回と講座を重ねさせてもらって、私自身が学びをたくさんもらってきました。

 

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グラフィックファシリテーションby肥後ゆうすけさん

 

今では、「企画するよ!」と声をかけてくださる方のおかげで、企業や行政、学校、一般の方向けには北海道から富山まで、「話の見える化」に関心を持ってくださった方向けにその土地、風土に合わせてプログラムを変えながら開催するようになりました。

 

グラフィックファシリテーションはただのツールだから、どんな風に活用したいのか、自分はどうありたいのかが大切になってくること。


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問いを自分に問い続けた結果

だんだんと「一人ひとり違って当たり前ということを言葉にせずとも感じられること」

「一人ひとりが気づいていない内側の多様性を引きだすこと」

「話の見える化を活用することで、対等に話せる。本音を話せる場をつくる手段と一つとなること」

「周りに対して自分から行動することができるかもという可能性を感じる」

そんなことを持って帰ってもらえる講座にしたいな、と思うようになってきました。

 

毎回さまざまな方がお越しくださる場で、1日が終わる頃には来てくださったみなさんが昔からの知り合いみたいに話せるような関係性になっているのがわくわくして、この講座を続けています。


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言葉にならないけど、確かにあるもの

対話を通じて新しい価値観が生まれたり、言葉にしてしまうとなんだか違うものになってしまうんだけど…と言いながら、言葉にならない「こんな感じ」を一生懸命みんなで表現していく。

 

今回は、実際の対話を鈴木が描くデモンストレーションで「幸せ」について対話しました。


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話すのが苦手な人も「苦手だなぁ」という気持ちを味わいながら対話してもらう。

 

たった20〜30分の時間なんだけど、グラフィックがあることで、その場にいる人の考えが繋がったり整理されたり、モヤモヤに気づいたり。


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そもそも、幸せについて考えたこと初めて!

 

という人もいれば

 

私ってどうなったら幸せと感じるのか自分でわかってなかったかも。

 

という人も。



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今回、最後になんだか生まれてきた絵はこんな感じ。


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初めは、その場にいる人の声をそのまま拾って紙の上に載せていく。

 

次に、書き込んだり、繋がりを見つけていく。

その中で、関係性がさらに構築されながら、その場にいる人たちで一緒に概念が上っていく。

 

最終的に、言葉の一つ一つの意味よりも大きな視点でメタファーや視座の高いイメージが生まれてくる瞬間などは、「新しい価値観」「これまで名前がつかずにそこにあったイメージ」が産まれる瞬間で、鳥肌が立ちます。

 

 

グラフィックファシリテーション実践

そんな風にグラフィックがあることで起きることを体感した後は、実際に一人ひとりがグラフィックファシリテーションにチャレンジ。

 

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描くときに大切にすることを体感してからのチャレンジだから、みなさん描くだけでなく、聴く姿勢もすごく真剣。


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描いた後には、描きっぱなしではなくて、話してくれた本人へ「私はこう受け取ったよ」のフィードバック。

 

普段の生活で人の話に真剣にフィードバックすることもあまりなければ、自分の話を描いてもらうこともないので、話した人にも描き手にもいろんな気づきが生まれます。


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100人いたら100人違う表現があるから

これが正しいという描き方はないのだけれど、より対話を促進したり、話しての気持ちを受け止めるグラフィックになるように、一人ひとり私からもフィードバックをさせてもらいます。


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話をしっかり聴いて描いていると、話されていないんだけど、話し手が大切にしているメッセージが聞こえてくることがあります。

 

例えばこんな感じ。


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自分の伝えたいことを伝えるスキルとして

 

自分を表現したい。

今回、伝えるスキルとしてグラフィックファシリテーションを活用したい。という方が多かったので、プログラムを少し変更して、KP法と組み合わせてグラフィックファシリテーションを活用しました。


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事前に言いたいことを1メッセージ1枚に絵として描いておくことで、頭が整理されて、ブレないプレゼンになります。

 

さらにそこに絵があることで、思考よりも心に訴えるものになる。


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発表した後も、そのグラフィックをきっかけに対話が始まる。


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KelvyBirdのGenelativeScriving

最近、時間があれば紹介するようにしているのがKelvyのGenelativeScriving。

 

私が得意とするグラフィックファシリテーションは、描く言葉の粒が小さくて、言い換えると、話された事実を出来るだけたくさん紙の上に残していきます。その後に、その場の声として聴こえてきたことや気づきを新しく描いていきます。

 

一方でKelvyのスタイルは、初めから概念をあげていて、その場で話されていないんだけど、聴こえてきた声やエッセンスを紙の上でまとめていくスタイル。

 

どちらが正しいとか良いとか悪いじゃなくて、どっちも大切だし、どちらも知っていることで可能性が広がる。

 

初めてGrdphic Facilitationに触れた方にはマニアックな内容に違いないんだけど、これから探求していく上で武器の一つとして知っておいたらいいのかな、という思いで。

 

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最後に…

参加したみなさんからいただいたうれしいメッセージです。

 

"移動は大変でしたが、それを超えるくらいの「参加して良かった!!」というキラキラした気持ちが胸に広がっています"(鳥取、女性)

 

"沢山の気づきがあり大変有意義な1日でした。目標に向かって頑張ろうと思います"(富山、女性)


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広報もあまりせずきかなりマイペースに続けている講座なので、こうして見つけて来てくださる方のアンテナの高さ、想いの熱さに感謝です。

 

叶えたい夢への一歩や、ぐるぐる悩んでいた課題を解決するための一歩として、この講座が少しでも役立つようなことがあればうれしいです。

 

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■Visual Practice-

グラフィックファシリテーション体験会


5月16日(木) 19:00〜21:30 @大阪Biz粋

https://www.kokuchpro.com/event/7129594e92f2b08e66f9de0978d60ce6/


5月18日(土) 14:00〜16:30 @大阪Biz粋

https://www.kokuchpro.com/event/fbf5278785d79f2345057a2aa8f370e0/

 

 

■Visual Practice-

グラフィックファシリテーション基礎編


4月21日(日)10:00-18:00@大阪Biz粋

 https://www.kokuchpro.com/event/8c05a7d24c095bcacc70c9be4e0f6ba4/


6月23日(日) 10:00-18:00@大阪Biz粋

https://www.kokuchpro.com/event/d7fe1b4f2be5cebb6722c439fb185f5f/


6月30日(日)10:00-18:00@北海道札幌

https://www.kokuchpro.com/event/66938a4605c5f93af3da6e4097514c58/