大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

Visual practice! グラフィックファシリテーション実践編@富山

3/31にグラフィックファシリテーション実践編を開催しました。

 

 

 

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初の試み

今回、初の試みで、ファシリテーターとして活躍されている谷口彩さんにゲスト講師として高岡まで来ていただき、午前中はCOMSYOKUスタッフの鈴木、午後からは谷口さんに講師をしていただき、参加者のみなさんと一緒につくりあげていく場となりました^^

 

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ポイントとしては下記の4点。

 

●フレームを使ったVisualizationの活用を体験する

●「何のために描くのか」を意識していく

●どんな時にVisualizationを活用する有効性が高まるのか、各々の活用場面に沿って考える

●インプロの手法によって、Visualizationを活用する場の役割を演じることから気づきを得る

 

 

自分自身が学びたいことは何かを自分で確認する

 

午前中は、まずはじめに、4Fold PracticeというArt of Hosting and Harvestingのフレームワークをつかって、今、自分自身が学びたいことは何かを確認しました。

 

そして、フレームワークをつかったVisualizationの活用。

模造紙に大きな円を描いて、4等分に。4人一組で「話す人」「聴く人」「描く人」に分かれて、話をフレームの中に描き合うことで起きることを体験しました。

 

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このフレームワークをつかって、2回対話を実施しました。

①どのようなことをVIsualizationに期待しているか

②会議や現場で感じている課題について

 

4人で同じ模造紙に描いて行くとおこる現象として、4人の話が「無意識レベルで繋がっていく」「話を見える化してもらうだけで、それを眺めているうちに、話し手自ら解決策や気づきを生み出していく」「ただ話しているだけだと流れていってしまう言葉が、見える化されることで議論がしやすくなり、共通点が見えてくる」「心理的な距離感が縮まる」こういったことは、毎回このフロームを使うと共通して起きることのように感じます。

 

さらに、今回の参加者のみなさんから出て来た気づきとして、VIsualizationを活用することで、深い議論に入る前段で、「距離」や「対場」、「向かう方向性」等の差を埋めることが可能になっていくのではないかという話がされました。

 

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言い換えると、相手と議論する上で、まずは「自分自身がどのような感じ方をする人間なのか」、「自分の感じ方を知る」ことをグラフィックが手助けしてくれる。

 

このような深い気づきを経て、午後のワークへと進みます。

 

 

グラフィックを活用する上で必要となってくる全体を俯瞰するための視点

 

午後からは、プロジェクトマネジメントをしている谷口さんならではの、グラフィックを描くだけではなく、グラフィックを活用する上で必要となってくる全体を俯瞰する視点。

 

会議やプロジェクト内でグラフィックを活用する際に、「どのような目的で活用するのか」「参加者にはどのような人がいるのか」「誰と目的を握っておけば良いのか」など、考え得る役割と一緒に、当日までの準備から活用後のことまでお話いただきました。

 

そして、後半では、実際に「ファシリテーター」「グラフィックファシリテーター」「参加者」「観察者」にわかれて、実際にグラフィックファシリテーションを活用した場においてどのようなことが起きているのかを体感しました。

 

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最後に・・・

 

今回のVisual Practice実践編を通じて、この場自体が「話の見える化」を活用して、様々なバックグラウンドの人たちがお互いを否定し合うことなく、安心して話せる空間の中で課題解決していくプロセスそのものだと感じました。

 

ご参加くださったり、一緒にこの場をつくってくださったみなさまありがとうございました!

 

 

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基礎編のレポートはこちら

sayo-dem.hatenablog.com

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