対話のパワフルさは、見えない。伝わりにくい。〜同志社大学プロジェクト科目の成果報告会
「障害があるとかないとかではなくて一人ひとりの凸凹を大切にすることが大事なんじゃないかと気づいた」
「完璧じゃないから助け合える。弱さを見せられる強さ。対話ができることで、ぶつかっても、また話し合えるという信頼や安心感が生まれました」
「毎回授業のはじめにチェックインをして今の気持ちを話す。お互いの状態を知ることからはじめる大切さ」
同志社大学プロジェクト科目の成果報告会。
対話のパワフルさは、とても伝わりにくい
春学期、半年間かけて学んできた対話の場づくりや多様な人の声に耳を傾けて実践してきた学生のみんなの報告は、どこかから借りてきた誰かの言葉ではなくて、自分の言葉で語られていて、眩しかった。
一方で、「対話」のパワフルさはとても伝わりにくい。私も3年前は知らなかった一人。
今でこそ、対話型組織開発の本が多くの人の手に取られているけれど、教育の世界ではまだまだその必要性は伝わらない。
今まで自分が活動している時は、伝わらなくても、まぁ、そんなもんだよね〜。なんてのんびりと思ってきたのに。
まさか、自分の中から、「悔しい」という感情が湧いてくると思わなくてびっくりしました。
自分の言葉で一生懸命ポスター発表する学生さんの想いが、周りには伝わらない。経営者でもつくれないような、お互いを大切にしながら対話する場をひらいたみんなの成果は、届かない。
こんなにすごいのに!
それが伝わらない、届けられない自分の力の至らなさを思うと悔し涙が出てきました。
きれいごとを並べるのではなく、自分らしくそこに居る姿に、私自身がたくさんのことを学ばせてもらっていて、それに応えたい。後期は、大切なことはそのままに。さらにできることをもっと増やしたい。