大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

ワークショップデザイン論から学ぶ、人を巻き込む問いの練り上げ方

公開講座「ワークショップデザイン論から学ぶ、人を巻き込む問いの練り上げ方」

 

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京都市とまちしごと総合研究所が企画されている活動推進化プログラムでグラフィックを描かせていただきました!

 

全部で5回の公開講座

現在第一回〜第三回までが申し込みを受け付けています。

人気の公開講座(無料ですよ〜!)です。 

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 ↑

参加者の方に塗ってもらいました^^

 

はじめに

ファシリテーターはまちしごと総合研究所のまっくすさん。

 

この講座を開講するにあたり、まっくすさんからグラフィックファシリテーションの声かけをいただいた際、「みんなと、つくってみる」ことについて話してくれました。

 

グラフィック(ハーベスト)についてもハーベストを通じて実現したいことを丁寧に話してくださりました。

 

「参加される方々が、その場で生まれた学びを取りこぼすという恐れから解放されること」

「1つ1つの気づきを大事にしてもらえる状態を提供すること」

「学びを振り返ることができ、かつ参加できなかった方々が学びを得ることができるようにしたい」

 

そして、スタッフの事前打ち合わせでは、「講座をつくることを通じて、手伝うメンバー自身が成長したり、学びを得たりしてほしい。」と話されました。

 

 

まっくすさんの周りに、成長したい人が集まり、そして、活躍していく人が集まる理由も納得な気がしました^ ^

 

どんな場にしたいか。を、聞いた上で、今回は、この場の空気や場の感動ももちろん大切にするけれど、ファシリテーション<ハーベストで、安斎さんの講座の内容は取りこぼしのないように見やすくまとめること、そして、今回の講座は参加者と参加者と一緒に活動している人たちにとって必要な内容なので、来ていない方の顔も思い浮かべながら、その方々にも伝わる内容量にすることを、わたしの目標にしました。

 

公開講座スタート

 

講座を通じて
○学びを発見して
○共有してつながって
○新しい一歩目を
そんな、まっくすさんのよびかけから講座が始まりました^ ^


公開講座の講師は、東京大学特任助教の安斎先生

 

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今年の1月に初めてお会いしてから、グラフィックレコーディングを描かせてもらうのは今回で4回目!4回も描いているにもかかわらず、わたしの似顔絵は相変わらず下手くそですが…orz

 

安斎先生の講座は、何回聞いても本当に気づきが多くて、そして、すっと頭に入ってきます。

 

 

ワークショップの問いのデザイン
○いかに学びと創発を生み出すか?
○いかに自分のプロジェクトに人を巻き込むか

この二つが今回の講座の射程。

 

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近年、クリエイティビティの求められる企業や

新しい学びが必要な学校において

ワークショップはその要請に合致しているために、注目されています。

 

100年も前から、ずーーーーっと「新しい手法だ!」と言われ続けているワークショップ。

 

1990年頃から続いているにも関わらず、常にその時代にとって新しいと感じられるものを提供することができる手法。

 

ワークショップのエッセンスは「非日常」「協調性」「民主制」「実験性」。

 

 

ひねりのある問いが創発を生む

前半のお話で面白かったのは、安斎先生が実際に研究された「ワークショップの問い」の話し。

 

ワークショップをする際に

①心地よいcafeとは?

と聞くのと、

②危険だけど心地よいcafeとは?

と聞くのとで、何か結果が変わるのか。

 

実際に安斎さんは日本全国をまわって、この2種類の問いでワークショップを開催されました。

 

結果、①だとすぐに結果が決まったり声の大きい人の意見が通りやすい傾向にあるのに対し、②は対話の連鎖が多くなったそうです。沈黙の時間も生まれやすくなり、それがワークショップの中でのコラボレーションを生み出しやすくしている一つの要因という結果がでたそうです。

 

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問いのコンビネーションが大切
問いたいことをいきなり問うのが良いとは限らない。

 

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動機付け→視野の拡大→本題

 演習では、このような段階を踏んで問いをつくることに挑戦しました。

 

効果的な問いのパターンや切り口を探すアプローチについてお話があり、実際に一人一人が問いを考えました。

 

ワークショップで考える問いと、参加者に投げかける問いが必ずしも一致するわけではないというお話に、参加されている方の顔もだんだんと真剣そのものに。

 

 

人を巻き込むコミュニティの問いのデザイン

 詳細についてはグラレコにも描いているので割愛しますが、特に印象に残ったお話をひとつ。

 

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パリのカフェの話。カフェにやってくる新参者から常連へと移行していく話が、まさにコミュニティ形成の軌道となっていて、おもしろかった!

 

ポイントとしては以下のようなことが挙げられました。
○定期的に新しい風が吹く仕組みが必要
新規参入者(カフェでいう初めての来店者)が気軽に周辺参加できるということ
→場の新陳代謝につながる
→同じ人ばかりで熟達が進むと、場が固着していき、学習が停滞する

 

○熟達者のやり方が可視化されているかが鍵
既存の構成員(カフェでいう常連客)の上手な学び方の手本が可視化されているということ
→手本が見えることで、周辺参加者が「ああなりたい!」「ああすればいいのか!」と思えるようになり、つながっていく

 

コミュニティのコアにいる人達だけでいつまでも運営していても、場の固着化が進む。持続可能な組織にするためには、徐々に新しい風が入る「周辺参加の仕組み」って、とても大切。この視点、自分のコミュニティを思い返して意外と抜け落ちやすいんじゃないかと感じて、ハッとしました。

 

 

問いは成長する

 安斎さんからの最後のメッセージ。

 

「問いは成長する。」

「問いを他者にさらしてアップデートする。」

「問いに暫定解を出しながら、問いを成長させる。」

 

 近日、問いの本を出版されるそうです!安斎さんの問いへの想いが伝わってしました。

 

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---

 人によって刺さる問いが違う、というのはおもしろいなと思いました。

 

わたし自身、「問いは苦手だ」と思って生きてきました。問いを投げかけられるのは苦手です。そっといておいてほしい。笑

 

今回の安斎さんの講座で、気づいたのは、よくよく考えてみると、良い問いは、本人が問われていることに気づかないくらい自然に思考に導いてくれるんだということ。

 

自分がいれば解けるかも、と思わせるような問いを投げられられたとき、知らず知らずのうちに巻き込まれてきたかも。笑

 

ファシリテーションをしていると、必ず必要な問い。時間をかけて、これから問いをつくるときには丁寧に考えていきたいと思えた時間でした。

 

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参加者の方が、手にした問いを大切にして、人が繋がり、まちづくりに繋がっていくときに、今回の学びのハーベスティング(ファシリテーショングラフィック)が少しでも役立てばいいなと思います。

 

写真 by東信史さん、あるちゃん

グラフィックファシリテーション

by Demu 鈴木さよ

 

 

Art of HostingのHarvesting 実りの収穫 公開!

Art of HostingのHarvesting 公開!

 

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Harvestingチームのあいこちゃんと麻衣子さんが中心になって作成してくださった4日間の実りをまとめたサイトが公開!

http://aohj2017.weebly.com/

*AoH(参加型リーダーシップを学んで実践する場)

 

つい数ヶ月前までは、AoHってなに?

Harvestingってなに?お菓子?

 

と思っていたのですが、

今となっては、知らなかった時にはもう戻りたくないくらいの魅力に魅了されています。

 

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学んで、終わり。
ではなく、みんなの学びや気づきを収穫して、次のアクションにつなげるためのHarvesting。

 

「実り(その場で生まれたアイデアや学び、創造されたもの等)」

その場でグラフィックにするだけでなくて、終わった後にもサイトにまとめたり、動画を作成したりしていました。

 

次のアクションのために活用できるように、実りの種を大切にしているのです。

 

で、合ってるよね、あいこちゃん、麻衣子さん?! 

 

私は、7人のHarvestingチームの1人でした。

 

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Harvestingチーム、みんなの学びのじゃまにならないように、地味----に動画を撮影したり写真を撮影したり見えないところでガンバッテたんだよー笑

 

特に、私は微力ながら、4日間の振り返りmovie制作に愛を込めました!


このmovieが

参加者の方にとっての振り返りに。

AoHを知らない方には、この楽しさ&深い学びが伝らるものになっていればいいな。
きっと、あなたもAoHに参加したくなる。(洗脳。笑)

 

 

そして、わたし自身、イノシシのようにがむしゃらにグラフィックを描いて来たけれど、そろそろHarvestingしないと、大切な実りが腐って落ちてしまうかも…と気づきました。

 

自分と向き合って、これまでのグラフィックファシリテーションの活動をHarvestingをしてみようと思いました!

サイトつくれるかなー

 

☆MOVIE
Produced by 監督:HARU 制作:SAYO

https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=Y5P8n4JpnaA

Art of Hosting 2017 in Ayabeに参加しました。

 

直感を信じて参加を決めたArt of Hosting and harvesting!

心から交わす対話と、個性豊かな参加者の方々、

そして、おいしいごはん。

お肌つやつやになって帰ってきました笑

 

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初めての経験や、カオスな場に身をおくと、

いつも見えないふりをしている自分の弱さがひょっこりと顔を出してきます。

 

今回そんな自分にどっぷりと浸かり、そして、その中で学びを得る時間をもらいました。

 

慣れ親しんだ人たちと慣れ親しんだやり方でやることに慣れてきていたんだな、わたし。という気づき。

 

うまくいかないときにこそ、人間の本質が現れる。

楽しく学びの多い合宿である一方で、自分の弱さや、向き合いたくない自分と向き合うことのできた時間でした。

 

AoHを終えてから、何人かの方とAoHの直後の「一番新鮮な学び」をHarvestさせていただく時間をもらいました。

ゆりさん、あいこちゃん、麻衣子さん、ゆうすけ、あずさん、いくさん、耕平。大切な時間を、一緒に振り返ってくださりありがとうございます。

 

そして、今日からもまた、誰かと学びをHarvestできることを楽しみに、思い込みや間違いも含めて、今の気持ちを徒然と残すことにします。

 

 

 

 Art of Hosting and Harvesting Conversations and Work that Matter

〜大事な話をホストし、収穫し、次に繋げていくためのアート

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“参加型リーダーシップを学び、実践する合宿型トレーニング”

 

複雑性に対応するための理論をレクチャーや体験を通して学び、そして、対話を通じて起こる変化そのものを合宿の中で体験します。理論を学ぶための時間、対話を実際にやってみる時間、対話を実際にホストする時間にわかれ、トレーニング後、すぐに自分の課題に沿った対話を起こすことができるよう構成されています。

 

対話は、目的そのものではなく、目的を達するための重要な「方法」としての位置付けで、トレーニング中に、今世界で実施されている様々な対話の手法を体験し、実践する機会です。具体的な対話の方法としては、ホールシステムアプローチ(大規模集団の対話の手法)のワールド・カフェ、オープン・スペース・テクノロジー、AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)、プロアクションカフェなどを行いました。

*参考:AoH サイト

 

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ハンマー方とかプレッシャーの中で学びや気づきを押し込むようなことは一切なくて、すべての学びはその人に属しているという、とてもやわらかくて心地よい中での学び。

 

学習するコミュニティの実践。意図、理論、枠組み、スキルなどを取り入れる過程での気づきも失敗もすべて学びにつなげていく空間だと感じました。

 

時間が経って気づくこと、何日も経って気づくこと、いろんな気づき。

 

まだまだ気づけていない学びがあると感じています。

 

 

Art of Hostingに参加して感じたこと

*詳しいコンテンツは、Harvestingチームのあいこちゃんと麻衣子さんが中心となって作成してくれたサイトで見れます。リンクは本文の一番最後。  

 

終わった後にじわじわとくる感覚。「あの時間は何だったんだろう。」

 

今回、私自身は参加者ではなく、Hostingチームの中でもHarvestingチームとしてジョインしていたことで、感じたことが多くの方とは違う視点になっている、ということに、振り返りを通じて気づきました。

 

現時点で、感じている学びや気づき

・プロジェクトを進める中での経験を、「学び」として受け取る方法

・場をホールドすること。それは自分自身のあり方そのものだということ

・“大切な話”を持つための8つのプロセス8Breaths

・異なる視点(レンズ)をもってストーリーを聞くことでより深まる気づき

・自分自身のストーリーを話すことの大切さ

 

 

特に、8Breathsで紹介された8つのプロセスは、今後も自分自身にも、共に恊働する仲間とも共有していきたい内容でした。

 

衝動ともいえる強い「想い」から物事を始めたのに、対話が起こらなかったり、アクションにつながらなかったり、プロセスが行ったり来たりすることは珍しくなく、世界が必要としていることにも関わらず、続かないことはたくさんあります。

 

そのときに大切な言葉や創発したものの意味を見出して、書き留めたり促進する重要な役割の一つがArt of Harvesting (ファシリテーショングラフィックを含む)だと。

 

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人生のHarvesting

大切な話し合いを行動につなげるために、プロセスをデザインして実践するための、記録や共有手段としてのグラフィックハーベスティング

 

この考え方を知って。

未来のアクションに繋げるために、色んな人の人生のHarvesting、コミュニティのHarvestingをしていきたいと思いました。

もっとファシリテーショングラフィックを生かしてきたい思いました。

 

誰かと話して感じたこと。たくさんの仕事をこなして得た知識。今、自分がどんなことに関心があるのか。そんな、その瞬間・その時にしか感じられない「未来のアクションに繋がる実り」を、気づかないうちに、私たちは放置して腐らせてしまっていることが多いのかもしれません。

 

特にめまぐるしい速度で進む社会の中で、大切なものが置き去りにされてくることも少なくない。

 

本来のAoHの解釈とは少し違っているのかもしれないけれど、大切なことをたいせつにするためのヒントに気づかせてもらった気がします。

 

なぜ、わたしはファシリテーショングラフィックを描くのか。

また、新たな視点が加わって楽しみになってきました。

 

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ペンを手放して蘇ってきた感情
今回、Harvestingの大切な役割の一つとして、「Be Hosted」その場に参加することで感じることをハーベスティングする。というミッションがありました。

 

ペンを手放して、参加者としてどっぷりつかることで気づいたこと。

 

この数年、企画に参加する際には常にペンを握り、コンテンツやその場の感情を写す鏡に徹することも多くて。自分自身の心がどう感じるのかを大切にしているつもりでも、100%は難しい。

 

周りの心とどのように共鳴しているのかを感じるとることが、後回しになっていることもありました。

 

ペンを手放し、目の前の人・自然・自分の心に集中して4日目の朝。

 

急に。

目の前の人の声がクリアに聞こえてきて、自分でも気持ち悪いくらい、なぜか涙がこみ上げてきて、一気に心への栄養補給がはじまったことに気づきました。

 

目の前のできごとの詳細にまで神経がいきわたるようになることで、感じとる情報量が一気に増えて、急に感情が返ってきた感覚でした。

 

年を重ねるごとに鈍くなっていた心。

傷つきたいない、失敗したくない、恥ずかしい思いをしたくない…

そんなつまらない感情が膨らんでいって、封印されていた感覚が蘇ってきたのを感じて、その場にいる人に感謝したくなりました。

 

 

Harvestingチームとして参加して

 

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今回、チームとして動くArt of Harvestingというものを知りたくて、参加者としてではなく、Harvestingチームとしてジョインしたのですが、学びも気づきも悔しさもいろんなことが一度にぎゅっと詰め込まれすぎていて・・・

このあたりについては、もうすこししてから、学びとして言葉にしたいな、と思います。

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今回、マックスさんからAoHのことを教えてもらって、5分後には申し込んでいた瞬間から、なんとなく自分の中で、このAoHへの参加は人生の大きな転機になる気がしていていました。

 

この年になると、「まったくの初めての経験」に飛び込むことが減ってくる。だから、初めて会う人と、初めての経験の中で、短期間でひとつのものをつくるということをまっさらな気持ちで経験したかった。

 

長期間の有給をとるために、このタイミングで今の仕事を辞めることにしたり、AoHの前後に予定をできるだけ入れないようにして、「余白」をつくることにしたこと。いつもめまぐるしく予定を入れてしまう私にとって、AoHを終えて1週間、とても良い時間を過ごすことができました。

 

AoHを教えてくれたマックスさん、Harvestingを率いてくれたあいこちゃん、そして、Harvestingチームとして一緒に過ごした麻衣子さん、こばりん、はるくん、ゆりちゃん、ありちゃん、そして、グラフィックファシリテーションと発達凸凹の取り組みについて話す機会をくれたたまさん、話をきいてくださったみなさまに、心から感謝しています。

 

まだまだ消化しきれないAoHについて、気づきを学びにしていく時間が続きそうです・・・

 

以下のサイトは、近日公開予定のリンクです。

aohj2017.weebly.com

ありたい自分を自由に選択しながら生きいきたい

8月6日、ハムの日、誕生日を迎えました!

 

普段はあんまり意識しないけれど、今回は、

NHKニュース深読みファシリテーショングラフィックをしているなっちゃんの1日グラフィックファシリテーションアドバンス講座!

ということで、とても楽しみにして当日を迎えました。

 

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そして、夜は、ヘロヘロになりながら通りかかった鴨川沿いで、カッパを見つけ、Tマンと、そこにカッパ研究会のみなさんが加わったメンバーでカオス晩酌をしていました笑

この一年はカオスな予感です。笑

 

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8月6日、原爆の日に生まれて、子どもの頃から、誕生日には、大勢の日本人の命が無差別に失われた日に自分が生まれたことに

大げさですが、意味を感じて過ごしてきました。

年を重ねるごとに感じることは変化してきていて、わたしの定点観測です。

 


グラファシ講座は、ずっともやもやとしてきていたことをなっちゃんがバシーッと言葉にしていってくれる、まさしくわたしが、必要としていた講座でした!!

 

グラファシと向き合う中で、自分が感じたことよりも、どうすれば相手を幸せにできるかを優先してしまう自分に気づきました。

 

自分がハッピーでない人間に周りをハッピーにできるとは思えないので、「わたしはどうありたいのか」を白紙から考えるつもりで受講しました。

 

丸一日の講座で、約6枚の模造紙にかきました。

その間ほとんど文字をかきませんでした!

 

どう感じるのか。

自分を中心に据えて、感じた感動を表現することで、周りに感動を伝えてファシリテートする。

 

アートは好きなので、正直、即興アートとの境目がわからなくなりそうだと感じたし、関与する場が毎回感動するような展開にはならないので、その部分をどう表現するのかとか、どのスキルを伸ばすのかとか。

 

福祉関係や感情や共感の苦手な発達障害者のサポートとして書くときには、正確に伝えながら、場を本人たちに受け渡してファリシテートするので、感情よりも文字が重要になってくる。とか。考えることはたくさんありました。

 

そういうことも含めて、白紙の自分の心にどんどん書き加えられていった新たなもやもやとの出会いに好奇心が目を覚ましてわくわくしています!

 

正直、まだ整理しきずもやもや〜っとしています。

 

でも、きれいに整ったファシグラの前では、みんな写真を撮って、すごいねすごいねって言いながら早々に去っていくけれど、

 

わぁっとその時の雰囲気が伝わるファシグラの時は、参加者の対話が勝手に生まれる。ということは間違いない事実です。

 

これまで描いてきた模造紙は400枚を越えようとしています。

 

結局、10年くらい前から私が目指しているところは変わっていなくて。疑問に感じはじめると止まらなくて、得意の批判的思考が爆発します。そもそもその問題や課題は正しいのか。


今、最も自分の疑問や課題を解決してくれるのにパワフルだなと感じているのがファシリテーショングラフィックなのです。

 

これまで好奇心旺盛なせいでぶつかったり転んだり噛み付かれたり?して経験してきた点が、繋がっていく感じです。

 

転んだこともない人に、転んだ人の痛みはわからないように、経験がしたことがないとことに共感してみても、少し嘘くさい。

だからたくさん経験して、経験できないことは話を聞かせてもらって、寄り添えるようになりたい。

 

頭のいい方ははじめから気づいてるのかもしれませんが、見た目に美しいグラフィックレコーディングはできても、人の心に寄り添うグラフィックファシリテーションは誰にでもできるものではないと気づきました。

 

 

誰のために、それをするのか。

何のために向き合うのか。

わたしは、今、どうありたいのか。

 

 

 

今回のなっちゃんの「感じる」ということに焦点を当てた研修はわたしにとって必要で大切でした!

 

 

感じるって年を重ねるごとに鈍くなっていく。傷つきたいない、失敗したくない、恥ずかしい思いをしたくない…そんな大人の事情により、自分の感性は封印されていく。ということに、自分では気づかない。


特に、「男みたいな考え方だね」とよく言われる思考回路のわたしには、努力を重ねないと感性を失うのは一瞬なのかもしれないと思いました。

 

長い間、充電期間に入っていましたが、この一年は、封印してきた、「感じて表現する」ことに力を入れたい!

 

20年間踊ってきたバレエやコンテンポラリーダンス、日本舞踊、絵画をもう一度再スタートしたいと思います。感じとるセンサーも磨き直したい。

 

今月からは、なっちゃんが声をかけられた精鋭のみなさんと、グラフィックファシリテーションのプロコースが始まります。年甲斐もなく、楽しみと不安でどきどきしっぱなしです。

 

いつも支えてもらったばかりのわたしですが、、何気ない「頑張れ」という言葉が励みになっています!


大勢が苦手ですぐ人酔いしたり、人の感情を受け取りすぎて寝込んだり、根っこがチキンですぐ落ち込む人間ですが、次の一年、走りきれるように。

 

どうかこれからもよろしくお願いします!

 

障がいのある方のサポートとしてのグラフィックレコーディング

障がいのある方のサポートとしてのグラフィックレコーディング。大阪市立大空小学校の木村元校長先生の講演。ずっと温めてきた場づくり、ひとつ実現して動き出しました!

 

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わたしは自分の名前ぐらいしか手話はできません。だから聴覚障害の友人とは、私の口元を読みとってくれることを頼みにコミュニケーションをとってきました。

 

ファシグラをはじめてから、

「手話はわかる人としか使えないけれど、これを使うとみんなの対話に入れていいね」

 とよろこんでくれたことが頭から離れなくて、
手話のかわりに活用できるようにしたいなぁと何度となく思っていました。


だから、臨床心理士のいわいさんから、障害に携わる教職員が集まる研修会で、ファシリテーショングラフィックをかいてほしいと言われたとき、本当に必要とする人のために描けるチャンスなんじゃないかと背筋が伸びました。

 

今回、事前に何度も話し合いながら、グラフィックをスクリーンに映し出す方法で、リアルタイムに話の内容を描いて講演会の理解を深めるサポートとして行いました。

 

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滋賀県高島市障がい者自立支援協議会研修会で、『「みんなの学校」が教えてくれたこと』というタイトルで、みんなの学校の映画上映会と、あの木村校長先生!の講演会が企画されていました。人気の講演会、150名の予定をしていた会場に200名近くの方が集まっていました。

 

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前半で、映画「みんなの学校」を上映。後半は、みんなの学校の舞台となった大阪市立大空小学校の元校長、木村泰子先生の講演でした。

 

 

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大空学校は、「みんなでつくるみんなの学校」を合言葉に、障害をもった子供も子供も持たない子供も一緒に学ぶ学校です。

 

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「地域の学校って誰のもの?」
木村先生のお話は、こんな問いかけから始まりました。大阪市立大空学校立ち上げ時、の8種のさまざまなバックグラウンドの教職員24,5人が10年先に必要とされる学校について話し合ったそうです。

 

でも、誰も意見が出なかった。

 

そして、「学校のこんなところは良くない」を出し合うことにすると次々に出て来たそうです。意見が。


そして、「先生がメインとなっている学校はぜったいに良くない」という考えにたどり着きました。

 

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主語を「先生」から「子供たち」に

暴言を吐く子どもがいたとき、その子をクラスから排除しようとするのは先生の都合ではないでしょうか。

 

主語を「子供」にして、子供のことを考える。その子がどう感じているのかが大切であって、大人がどう思うのか、大人がどうするのかは関係ありません。教員の存在する意味は「安心して過ごせる学校にすること」でありそうすれば、自ずと子供たちが主語になるはず。

 

そんな風に、小学校の理念「すべての子供の学習権を保証する」を大切にしていった結果、木村先生が務められていた9年間の間に、いじめられたり、先生の言うことを聞かないといってせめられたり、他と違うからと発達障害のレッテルを貼られ、学校に通えなくなっていた50人以上の子供たちが、大空小学校に転入してきました。

 

子供たちは地域の宝
クレーマーを言ってきた親はゼロ。そして、地域の宝である子供たちのために教育に携わるサポーターは増える一方だそうです。教員だけでは気づけない子どもたちの変化や家庭に関する問題も、地域の人が知らせてくださります。

 

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学力って何?
木村先生たちは、学力を2つに分けています。

見える力(=能力)
見えない力(=人間力)

 

特に、見えない力は、なりたい自分になるために必要な力です。


このような力を伸ばすために4つのことを大切にされていました。

1.人を大切にする力
2.自分の考えをもつ力
3.自分を表現する力
4.チャレンジする力

 

これらを子どもたち一人ひとりがどのように習得していくかがを考えた時にじゃまになる子どもは一人もいません。

 

  

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「差別」や「いじめ」、はじめから子供は持ち合わせていない

差別やいじめなどは、大人がするから子供にも存在するようになります。そして、障害をもった子どもを「支援しているこども」というのも
勝手に大人が「支援している」思っているだけで子供にとってはそれが当たり前だったり自然なことだったりします。   

 

 

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障害はなおすものでも何でもない

障害を持つ子どもを除外することで、子どもたちが失っているものの大きさに私たちは気づくべきです。彼ら彼女たちと過ごす中で多くを学び成長するのは周りにいる普通と言われる子どもたちであったり教員です。

 

他の学校では通えなかった子どもたちが、大空学校では、自分から通えるようになったり、学力の話では、全国学力調査でB問題(考える力)は全国1位の秋田県の平均を越す結果となったそうです。

 

障害をもった子どもだからできることや、優しさや、周りの子どもたちに与える気づきや考える力。彼らを除外するということは、そんな大切な機会を奪うことになります。

 

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全部は紹介できませんが、心に響くお話がたくさんある時間でした。ここで聞いた話はグラフィックファシリテーションを続ける上でも共通するところがあるように感じました。

 

あーよかった。で終わるのではなく
自分ごととして落とし込んで考えていきたいと感じています。


今回の試み。
常にグラレコをカメラで撮影して、リアルタイムにスクリーンに映し出すので、後から書き直せない状態での一本勝負。90分を手話のかわりに残すには腕が足りなかったし、最後の振り返りにも使えるようなレベルで描くのは至難の技でした。だいたいの苦戦シーンは予想でいていたはずですが、実際にやってみると、思っていたよりももっとよくできそうで、意外と工夫次第でもっと良くなる気もしていたり、ポジティブな自分がいます。

 

障害があるのは社会側。
障害を感じさせない場づくりができるように、たくさん失敗しながら、まずは1つの手段としてとことんグラフィックファシリテーションを探求してみようと思います!

世界のGraphic Facilitation

Mara! You're so cool!


Nuelandという、世界で有名なファシグラ文具のサイトで、友人がアンバサダーに

 

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https://global.neuland.com/cat/index/sCategory/16996

 

Maraとの出会いは、Graphic FacilitationのFacebookグループ。

 

ファシグラをはじめてから、

自分の絵の下手さ具合はどうにもならないし

どうせ下手なら、下手なりにいろんな方から意見もらおう^ ^

どうせ無知なら、世界の頂点を知ってから自分の無知さを嘆こう!

 

と、得意の勢いだけの行動で

Facebookグループにはじめて投稿したとに

Maraからコメントをもらいました。

 

ベルギーも日本のようにまだまだファシグラは普及していないらしくて

でも、そんな環境の中で彼女はファシグラを使った組織開発で起業した社長です。

 

ある日

 

日本に行くからね!

ファシグラについて語りましょう!

と突然連絡が来ました。

 

 

わたしは全然日本のファシグラに詳しくないし

何なら、当時は必要に迫られて大学の授業で独学で描いてるだけで

何を話せるのかわからないままに、

(そもそも英語もあやしい状態)でMaraが日本に来る日になりました。 

 

 

とーーっても優しそうな旦那さんとほんとに京都にきた!!笑

 

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そして、めちゃくちゃ、熱い。

 

「結婚や出産を機に、仕事を辞めたり、つきたい仕事につけなくなる女性が多いのは、

まちがっている!これは、世界の課題だわ!」


と、強く語る姿。

 

出産して、従来どおり働けないために

職場でやりがいの感じれない部署になるのをきっかけに、

グラフィックファシリテーションで独立した女性。

 

彼女もわたしも発達凸凹で、文字情報から覚えられなくて苦労した幼少期があったからこそ、

ファシグラの価値がほんとにすごいと感じているという話で共感の嵐でした。

 

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「あなたも夢を諦めている場合じゃない。

いつまでもボランティアで描いている場合じゃない。

それはファシグラの価値を下げてくし、あなたもハッピーにならない。

起業しなさい!私たちで変えていかきゃ」

みたいなことをガシガシ言われました笑

 


そして、いつのまにか彼女は世界のHPに!

 

わたしはどこへ向かうのか…
カメの歩みだけど、、約束した世界大会は来年行くからね!

 

その前に、Nuelandのペンは高級すぎて私には買えない。。

まずはペンがほしい~!

 

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すてきな出会いとファシグラざんまいの4日間、無事に終了

スケジュール管理の苦手なわたしにとって、

ひやひやドキドキ。


会場間違えたり

時間忘れたり

大事な模造紙置き忘れてきたり

最終日右腕が筋肉痛になっていたり

色々裏側ではやらかしていましたが(涙)

 

無事、ステキな方々に出会えたグラフィックざんまいの4日間が終了しました!

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おもしろい方が集まる場に呼んでくださり

励ましの言葉をくださったり
手を差し伸べてくださったり

本当にありがとうございました!

 

ファシリテーターとは?チームとは?を考えるライフナビアカデミーさんの

ファシリテーター育成講座にはじまり、

 

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大切な友人の幸せいっぱいの結婚式、

(ウェディングで描くと、幸せいっぱいの気持ちに…♡)

 

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多様な方々が熱く明るく笑顔で語る場

市民を巻き込む新しい福祉のシカケづくり

福祉×◯◯

 

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計150名近くの方が明石ウィズに集まって

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福祉と聞くと、真面目な話や少し暗めの話題になりがちなイメージだけれど…

そんなイメージが完全に払拭された時間。

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首藤さんのお話は面白くて90分があっという間でした。

 

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ライブ作成をして配布してくださったペーパー

白浜健一郎さんと久保さんの作品。すごい!

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ファシグラも首藤さんのエネルギー溢れる話と会場の熱量を合わせて温かい雰囲気に。

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最後の対話の場・カケザンWSでは

前向きで自分ごととして考えている意見がたくさん出ました。

 

 

yu-kaちゃんがファシリテーター

海の日フォーラム 発達凸凹の若者本音シェア会

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本音で話せる雰囲気をつくる

温かいyu-kaさんのファシリテーションをファシグラでサポート

 

 

(株)Happyの首藤さんのことば

「なぜそれをするのか」は

わたしの中でも常にぐるぐるぐるぐる考え続けていることの一つで

 

経験を重ねる中で

変わる部分と

変わらない部分があって

 

背筋を伸ばして、姿勢良く生きていきたいし
隣で泣いている子がいたら笑顔になれるように微笑み返したい。

 

むこうからやってくるしんどいことは

意味があってやってくるから

成長するチャンスだと思いたい。

 

簡単に人と繋がれる社会だから

目の前にいる人との時間を大切にしたい。

 

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明石高専の学生さんと

撮影by川原さん

 

 

インターネットの普及で
世界は狭くなっていく一方で
気をつけないと、隣の人が遠くなっていく。

 

相変わらず、大勢の人の中に入ると何を話したらいいか

パニックになることもあるし

エネルギーの高い場は疲れるのが早くて

目の前の時間を大切にできなくなることもあって矛盾はたくさんある。

 

でも、

矛盾があるから、考え続けることができて

完璧になれないから、自分にないものを持ってる人との出会いが楽しみになる。

 

 

子供の頃のように、朝目が覚めたら身体が動かなくて布団から出られない…

みたいなこともやっぱりまだあったりして

でも

一回一回を全力で、

自分にできる精一杯で

場づくりに関わっていきたいと改めて感じています。

 

その手段の一つが、「今」のわたしにとってグラフィックファシリテーションなんだと思います。

 

その人、その組織、その集まりが

目的に向かって、ありたい姿に成長していくために
ファシリテーショングラフィック×◯◯

の可能性を
最大限に活かしたいなと感じる4日間でした。

毎回、一回一回、

場によってまったく違うファシグラの活用を考えるのが楽しいです^ ^

 

 

描き終えて

1人になるといつも湧き上がってくる感情

「もうちょっと、この話はこう表現できたら

うまく手が動いてくれなくてもどかしい、悔しい」…

 

こう、なんというか、100メートル走で

走るイメージもフォームも頭の中ではばっちりなのに

手足がもつれてうまく動いてくれない感じに近い気もするし

 

耳の奥につまった大きな耳あかがとれなくて

もどかしくて、悔しい感じに近い気もする笑

 

 

場が共感したところは共感が伝わるように表現したいし

ネガティヴな共感もきちんと伝わるようになりたい

 

美しい整った文字とイラストの並びでは伝わらないところを

表現できるようになりたいです。

 

まだまだ未熟だから、思い込みや勘違いもたくさんあると思うけれど

間違ってたら直せばいいや〜ん(好きな方の名言)でやっていきたいです!

 

はっ!最近、耳かきしてなかった…