大切なものをたいせつに

北極海航海に2度いくほど海が好き。 疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい、と17歳でイギリスに1年間滞在、その後、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務、大学勤務の中でその場で「話の見える化」を行うグラフィックファシリテーションと出会う。会議、ワークショップ、講演会、教育現場等、これまでに500以上のの現場に携わる。発達凸凹への活用を中心として、組織開発や教育現場での活用法を探求している。 https://www.tagayasulab.com/graphicfacilitation

幸せの自給率。ブータンのお話聞いてきました。

綾部で高野翔さんのお話を聞いてきました!

 

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世界一幸せの国と言われているブータンでは、国がお金をかけて「幸せの指標」の調査しているそうです。


「本当に困った時、助けてくれる人は何人いますか?」という問いに、「50人」と答えるブータンの若者。


「本当に困った時、助けてくれる人は何人いますか?」

あなたはなんて答えるんだろう。

 


JICAの仕事で約4年間ブータンで過ごされた翔さんの原体験のお話は、メディアを通してみるものや、本で読むものと全然違い、すっと心に入って響いてきました。もっと聞きたかった!

 

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ブータンにはGNHという9つの幸せの指標があります。幸せを測ることが目的ではなくて、カルテのようなイメージ。悪くなっていたら、そこに対処する方法を考えてよりよくするために使います。

 

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人口約1割にあたる8000人を対象に、20人くらいの若者が一緒にワイワイ言いながら調査に行き、国民1人あたり2時間もヒアリングする。翔さんは、ブーダン滞在中に、このGNHの調査にも同行されました。

 

「幸せを外に求めがちだった自分に気づいた。幸せは自分の内側で感じる。ただ、生じるのは人との関係性の中でだ。」

という言葉を聞いて、私自身、自分のやりたいことも分からず、ただただ毎日イライラしていた新入社員時代を思い出しました。

 

 

「幸せ」という言葉が苦手です。


苦手だけど、向き合いたいこと。


自分が幸せって実感してないと、誰かが「あー幸せ」って言った時に「いいねぇ」と共感できない。

 

自分の幸せが何かわかっていないと、際限なく求めてしまう。

 

大切な人の幸せが何なのかわからないと、すれ違ってしまう。

 

そんな風に感じてきました。


苦手な理由ははっきりしないけれど、なんとなく、私たちの周りには思い込みの「幸せ」の形がたくさんある気がして。


幸せって、一人ひとり違うし測るのが難しいイメージ。

 

日本でも幸せランキングがあるらしくて、一位は福井だそうです。何を測定しているかというと、「病気になったときにかかれる医者の人数」「娯楽施設の数」などの物質的な数。

 

一方でブータンで測られるのは、感情や気持ちも含まれています。

 

翔さんのお話を聞いた後、みんなで自分が幸せを感じるのってどんな時?と考えました。

 

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「BBQしている時」「おいしいごはんを食べている時」「お花見をしているとき」「大切な人と過ごす時間」「やりたいことを語る時間」…

 

考えていくと、自分の幸せは自給できるんじゃない?日本人って、自分より集団の幸せから考えがちだけど、自分の幸せから考えてみてもいいよね。

 

自分の幸せがはみ出していって、まちづくりになる。そんなお話をしました。

 

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ブータンでは、指標がある事で、どんなことをしたらいいか対策がとれる。それを国レベルでしている。ってすごいなぁ。

 

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参加されたみなさんの雰囲気もすごく良くて、綾部にまた行きたくなりました。翔さん、企画者の草刈さん、みなさん、ありがとうございました!

 

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photo by 草刈さん

 

最後に。綾部駅前にあるNORI CAFEさんで道を聞いたら、会場まで車で送ってくださりました…!温かい…。クッキーもカレーもおいしいcafeでした♪

 

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ますます綾部に行かないとー!

 

 

先生方に向けてグラフィックの講座の打ち合わせ@伏見工業高等学校

7月に予定している先生方に向けて実施するグラフィックの講座の打ち合わせに伏見工業高等学校にお伺いしてきました。

 

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定時制や発達凸凹の子ども達と向き合う現場で教育に携わられている先生方が打ち合わせに来てくださり、私自身とても勉強になる機会をいただきました!

 

伏見工業高等学校は、京都市で初めての通級学級をスタートされます。モデル校として注目される中、もしかするとサンプルとして、こういった教育プログラム開発の「プロセス」を残すことで、必要なエッセンスを他校に伝えられるかもしれない・・・等気づきを共有してくださりました。

 

 

講座の機会をいただくときには、毎回受講される方にあわせて講座の内容を変えています。どんな目的でグラフィックを必要とされているのか、いま何を課題に感じておられる方々なのか。現場によって活用方法は全然違うので、事前にこのようにお話をお聞きするのがとっても大切に思うのです。

 

今回も現状のお話やどのようにグラフィックが作用しそうかといった話を含めて、とても熱心にお話を聞いてくださり、また聞かせてくださりました。

 

本番は7月下旬、先生方が抱える課題を解決したり、描く学校をつくる一助となったり、必要な子ども達に学びの選択肢が増えるように講座の内容を考えていきたいと思います。

 

じわくら2018@京都大原のレポート

先週末、じわくら2018@京都大原をホスト(企画)したメンバーのクロージング(振返り)でした。

 

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2年前、議論の可視化のイベントで登壇されていたゆりさん。息子さんと旦那様まで巻き込んでスウェーデンの大学院にいっちゃうくらいの行動力の持ち主で、いろんな人を巻き込みながら信念を貫いている憧れの女性。

 

こんな風に対等な意見を交わさせてもらいながら一緒に企画できること自体、わたしにとっては夢みたいなことでした。準備中、何を言っても「いーねー」や「私はこう思うけど、さよさんはどう思う?」と否定することなく受け止めては率直な意見をくれる。それが心地よくて、ほっとしました^^

 

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じわくらが終わってからの約3週間、ここで起きたことが言葉にならなくて。感じたことがたくさんありすぎて、ただただ、じわくらが終わった直後の鼻息荒いまま、数週間をすごしてしましました。ガス欠のまま走り続けて結構疲れました。笑

 

好き勝手な文章ですが、じわくら2018@京都大原で私自身が感じたことと、この場で起きたこと、そして、これから、このような場を必要とする人に届くように残しておきたいことを、残しておきたいと思います。

 

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私の勘違い?からはじまったらしい

 

去年の11月に上毛町のじわくら2017@上毛町におじゃましました。ゆりさんのことはとても好きになったけれど、じわくらで扱っておられるものが形のないものなので、1回では私には理解するのが難しかった。

 

理解できていない以上に、ゆりさんの考え方や空気感がとっても居心地いいなぁと思って、この場に凸凹フューチャーセンターの同士にもいてほしいなぁと思ったのがきっかけです。

 

「関西でじわくらしないんですか??」ときいたら、「さよさんが京都で企画してくれたらいいわよ^^」と言われて「なるほど!」と真に受けた。建前が通じないばっかりに、一人勝手にじわくらを京都で開催するものなんだと思い込み、今年に入って、「いつにしますか、じわくら@京都?」なんて連絡をしてしまいました。笑

 

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じわくら中ずーっつウクレレを弾いていたタオルマン

参加者から「ここの場はウクレレ弾いててもいいんだ」って思うと、安心してそこに居られました」という声も。

 

 

じわくらってなに?

 

よびかけはこちら。

ゆりさんと考えました!

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「誰かがつくるのではなく、わたしたちが創る未来

大切な人と一緒に暮らしたいと思える未来のために」

 

じわくら(持続可能な私たちの暮らし)を「みんな」で育んでいくために必要な知識だけではなく、「肌で感じ」「自分の頭で考え」「実際にやってみる」を通じて、今、自分たちにできること、未来に向けて考えるべきことを共に学ぶ時間を過ごしてみませんか。

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Webページは、愛依子ちゃんが作成してくれたものを、今回仕様にリメイクしました!

 

以下、ゆりさんが書かれたメッセージ。わたしの好きな呼びかけ文を紹介。Web中に書かれています。

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(本文より)

私はそのプロセスを "For" でなくて "With" で進もう!と呼びかけたいと思っています。
今を生きるみんなが当事者として、協働しよう!ということです。

"For" は「誰かのため」と言いながら、当事者抜きで話し合いを大事なことを話して決めてしまうこと。
当事者にしかわからない多様な思いに耳を傾けることなく決められた「みんなのためにこうしよう!」は、新しい問題や諦め、苦しみを生み出してしまう可能性があると感じています。少なくとも私は、自分の意見を求められいないのに「せっかくあなた方のために考えてあげたのに、いうことを聞かないなんて、なんてありがたみがわからない人だ!」なんて態度を取られたら、ものすごくがっかりしてしまいます。

"With"は、私たち一人ひとりがこれからの世代を生きる当事者として「ともに」やっていくこと。一部の人にとって快適なやり方でどんどん進むのではなくて、ちょっと面倒でも、一人ひとりを大切にしながらやっていくこと。それがめぐりめぐって、結果的にみんなのためになっていること。 

多様な私たちがともにやっていくには、行く先を語り合うための共通言語を共有することが必要です。そして「さあどうしようか?」って問いかけて、一緒に聴き合い、一緒に話し、一緒に決めて、そしてできることにどんどん取り組みたいのです。

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今回のじわくら2018@京都大原では、鈴木はホスト、そして主にグラフィックをつかったハーベスト(大切な学びの実りを、話の見える化や写真、映像、踊りなどあらゆる方法で収穫して残し、次につなげる技術)の担当を努めました。

 

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じわくら2018@京都大原!

  

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2日間のランドスケープ(プログラム一覧)

 

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プログラムはゆりさんの進行で、とても丁寧に進みました。

 

 

 

プログラムの内容は、ぜひ参加して体験してもらいたいので秘密です。笑

 

いつもだったら「えー」って言われるかも。って気にして、できないことを、何でもやってみようと思える時間でした。

 

例えば、今回の合宿の場所。

大原の中でも山奥で、車じゃないとアクセスできないようなキャンプ場でした。でも、何かするときに場所ってすごく大事だから、じわくらをするならこんな場所がいい!と思えるまで、調べたり通ったりして、見つけたのがここ。不便さを乗り越えられないかな、と思いきって相談した。

 

大げさかもしれないけれど、不便だからこそ、わざわざこようという人が集まってくる。それってすごく特別な気がしました。

 

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例えば、芝生の上でグラフィック。

「外で描ける?」と聴かれてはじめて、こういうの好きだったけど、忘れてた!と気づく。

 

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自分一人ではできる。でも、ほんとはずっと「みんな」とやってみたかった。やりたいって言ったらどう思われるだろう。と、言葉に出せなくて「みんな」とできずに今まできたことがどんどん叶って行った時間。

 

同じようなことが、社会の中でも起きている気がします。自分一人だとできる。でも本当はみんなでできたらもっとすごい可能性がひろがること。それを、完璧じゃないと受け入れない社会に慣れてくると、声に出すのが怖くなったり不安になったりして、「一歩前」に踏み出せなくなる。これってその人に原因があるのではなくて、社会側に「本音」を出してもいいかな、って思える「安心」や「安全」が足りてないからな気がするのです。

 

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集まったひとり一人がとっても多様だった。

というよりも、たった2日間だけだったけど、ひとり一人が自分のなかの多様性を自分なりに出せていた空間だから、よけいにそう感じたんじゃないだろうか。

 

今回、その場にいた人が惹き込まれたハイライトの一つに、高野さんのブータンのお話がありました。

 

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ブータンに滞在していた時のお話。

みなさんは、幸せの指標持っていますか?

 

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高野さんのお話を聞いた後に、みんなで出した幸せの指標。いろんな面白い指標が出てきました。

 

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凸凹の可能性に確信

 

「発達凸凹(発達障害)」についての話になりますが、障がい者手帳を持っていたり、発達障害の特性のあるメンバーが何人か参加していました。そのことで、参加者の多様性への心のあり方がひろがったように感じています。

 

凸凹フューチャーセンターは、私が同士と一緒にじわじわと続けてきた月一の対話の場を中心としたコミュニティです。主に発達凸凹(発達障害)に関するテーマを参加者から出しています。

 

この数年で色んなことを感じてきましたが、「障害」という役割(レッテル)を貼られることで"支援される側"にされ、能力を発揮できない環境が定着していること。それは、社会の損失だと感じるようになりました。

 

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率先して手伝う。(だって、みんなで良い場にしたいし)

率先して思ったことを口にする。(だって疑問に思ったことは言いたいし)

違うと思ったことを違うという。

話したいことを延々と話す。

 

感じたことを感じるままにする。

 

普段、支援される側のような扱いを受ける発達凸凹にとって、悪く言うと「空気読めない」「場を壊す」みたいな言動は、見方を変えると、すごく人間的だし、心が感じるままの行動だったりする。そんな特性を、受け止められる場をつくれていることが、参加者のうちなる多様性を引き出していったように感じました。

 

今の社会側が、障害の有る無しに関わらず、考えや本音のような思ったままの考えを言うと「否定されるかも」「馬鹿にされるかも」といった恐れや怖さがあちこちにこびりついていて、本当に話したいことが話せないことが当たり前になっている。

 

大原では、素直に話す人がいること、そして、それを受け入れる場つくることによって、大切なことをお互いに大切にしながら発言できる空間になっていたように思いました。

 

私にとって、なんとなく肌感覚で感じてきたことが、証明されたような時間でした。

 

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大切な気づきをくれた凸凹フューチャーセンターの同士に感謝しているし、こうして全員がじわくらに参加して、共通言語を持てたことがうれしい。共通のいかだを手に入れて、これからどんな大海にでるのだろう。

 

じわくらが終わった後、きよちゃんが言ってくれた言葉「自分の中にある多様性に気づけました」という言葉が忘れられません。

 

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グラフィックハーベスティングとグラフィックファシリテーション

 

2日間の鈴木の大きな役割の一つにこのグラフィックがありました。

前回じわくら2017に参加したときにもグラフィックを描いてお手伝いしたのですが、そのときにとっても後悔したこと、「じわくらのやさしい雰囲気に合わせた絵がかけなかったこと」でした。

 

一生懸命描くあまり、自分の絵になっていたことを後悔していて、今度こそ、じわくらの雰囲気に合ったやさしい色づかいと、どのようにも受け取れる雰囲気のグラフィックハーベストをしようと思っていました。 

 

参加した人がどう感じたのか、まだ聴けていないけれど…

グラフィックハーベスティングは丸2日間で合計20枚くらい?描いたけれど、場から乖離せずに、そこにいる人の息づかいや想いをじゃましないようなもの、その場で起きたもやもやや笑顔を反映したような、ふとしたときにぼんやりとしたイメージで見たくなるようなグラフィックになっていたらいなぁと思います。

 

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グラフィックファシリテーションも1回だけ取り入れました。私たちの「不安」についてその場にいる人から出してもらった後に、その不安の関係性を繋いでもらうというワーク。

 

模造紙に描いて見える化していくことで、その場にいる人同士の化学反応を生み出しながら考えていくことにしました。

 

そして、ワークの後に、もう一度みんなの「不安」を描いた模造紙を見ながら今度は、その場にいる人たちで対話しながら関係性をペンで結んでもらいました。

 

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 模造紙は床に。人の距離感を近く。お互いの考えに耳を傾けやすい場の設定に。

 

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「分断を生んでいるのは何だろう」「正解じゃなくていい」「安心して発言したい」「聴く姿勢だけでなく信頼がないと」。その場が本当に声にしたいと願う言葉が生まれてきた瞬間に立ち会えた気がしました。

 

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「何がしたいですか」

 

「これしてね」「あなたはこれね」と決めつけることなく、毎回、「何がしたいですか」「いつまでにできますか」と聞かれ続けると、役割を自分でとるのが当たり前になる。そして期限も自分で決める。相手のことを信じていないとできないことだし、私自身も信じられていることがわかるから、自分で決めたことを責任もってやりたいと感じる。

 

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そんな当たり前に思えることが、これまでの組織の中では当たり前でなかったな、と感じる機会にもなりました。この心地よい進め方を体験できて、じわくら2018のホスト(企画者側)になってよかったと感じています。

 

 

ありがとうございました!

 

ここに集まった人に常に感謝の気持ちを伝えながら、みんなと一緒に起きたことすべてをみんなの学びに変えてしまうゆりさん

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じわくらが卵から孵るくらいのときから大切に大切に育ててきてくれたホストの一人。福岡市上毛町から駆けつけてくれた、LOVEが溢れていた愛依子ちゃん。今年結婚するダービットと共に。

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テキパキと仕事をこなして行く姿がかっこよくて、でもなんでも「やってみよう!」と挑戦するときの目が子どもみたいにキラキラしてる美雪さん。私がまだ言葉にできなくてうんうんいってることを、とてもすてきな言葉で表現しくれる。

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忙しい中、「1日目だけ参加だけど行くね。」と来てくださった大塚先生

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そして、はるばる、日本全国から京都大原まで集まってくださったみなさん。何か意味があって同じ時間に、同じ空間に集まった。そんな風に感じています。 

 

一人ひとりとゆっくり話すような時間はとれなかったけれど、一緒に2日間をつくれたことは私の勇気になり、エネルギーになりました。うまく感謝の言葉にできないけれど、プチイノベーションを起こしていく先で、みなさんと重なる未来を楽しみにしています!

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偶然集まった人と、お互いに持っている資源やスキルを有機的に繋げて最大限に発揮する。完全になるまで待つのではなくて、不完全なままでも、一人ひとりができることを見つけてカメの歩みでもいいから一歩目を踏み出すような力がここにはあった気がして、それは、私がこれからつくっていきたいものに近いものでした。

 

知らないことが多いからこそ挑戦できることや、違う分野を専門にするからこそ提案できるような多様性をまるまるっと受け止める空気感が心地の良いな。

 

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最後に、大原を会場にするにあたって、素敵な民宿きつねさんを教えてくれたありちゃんや、当日の写真をハーベストしてくれたYASUさん、そして前日から急遽お手伝いに来てくれたドラえもんさんに感謝しています。そして、今回(そしておそらく来年以降も)開催地になった大原について、魅力だけでなく、よそものがおじゃまする上で大切な作法や、その土地が大切にして育んできたものを教えてくださり、地元の方とつなげてくださった「もっと大原研究所」の代表安田さん、そして、すてきな旅人の憩いの場を週末に開催してくださっている久保さん(久保さんがfacebookで発信してくださっていなかったら大原をこんなに身近に感じることはありませんでした)、当日大原の歴史のお話をしてくださった大原工房の上田さん、宝泉院の住職の藤井さんに心から感謝しています!

 

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ゆりさんに会いたくなった方

次にお会いできる場?は、 Art of Hosting 牧之原 2018です^^

 

発達凸凹について気になった方、グラフィックを描きたくなった方は

凸凹フューチャーセンターもチェックしてください^^

 

まとまりのない、ながーーーーい文章を最後までくださった物好きな方(笑)、本当にありがとうございます!!

夏子さんのお手伝いでグラフィックファシリテーション

夏子さんのお手伝いで丸亀製麺などを手掛けるトリドール 労働組合様の第15回定期大会&記念式典におじゃましてきました。

 

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昨年、夏子さんに声をかけていただき、0期生として卒業したプロコースでは、年齢も業種も越えたメンバーと一緒に切磋琢磨できたことが何よりも忘れない時間になりました^^ 

 

今回も、何のために描くのかをしっかり握って「大切なところはこの色にしない?」「ここはもっとこんな風に…」と、グラフィックがどんどん出来上がっていく過程がすごく刺激的。

 

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答えがないから、同じものは二度とできないから。グラフィックは人それぞれだから。

 心揺さぶるなっちゃんグラフィックに惹かれます(*ˊᵕˋ*)

 

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高石市図書館で「妄想未来会議」ワークショップ

場とコトLABの代表でワークショップデザイナーの中脇さんに声をかけていただき、みらいの図書館を考える「こんなのあったらええな」「こんなのできるんちゃうの」の妄想未来会議ワークショップ。

 

高石市図書館のこれからの方向性を示唆するワークショップでした!

 

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中脇さんのファシリがワクワクをかきたてる!!

今回、後半のアイデアワークショップは丸丸っとファシリテーションを任せていただき、女性参加者約20名のアイデアを描きました。

 

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高石市は、子育てに力をいれていて、市のホームページのタブにも「子育て」とあるくらい。

 

今回、アイデアを引き出すぞー!・・・と思っていたのすが、話を聴いて行くうちに、子育てを経験した女性ならではの本質的なお話や希望、想いが聴こえてきて、ポンポンとアイデアを出して行くよりも、この本当の要望を引き出した方がおもしろいんじゃないだろうかと感じながら気づいたらなかなか堀下がげていきました。

 

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突拍子もないアイデアを引き出した方がよかった?これでよかった?

本質的なニーズがここで明らかになったことで、図書館に必要な具体的なアクションに落とし込んで行けるようにも感じつつ、少しの迷いも残る。

 

「よい場だった」と参加者の方が言っても、私自身のファシリテーションに納得がいかなくて、悔しくて眉間にしわがよる。。

 

それに気づいた中脇さんが、予定も変更して、ファシリテーターとしての視点から、フィードバックをとても丁寧にくださりました。普段、ファシリテーションについてのフィードバックを率直にここまでいただけることがないので、すごく勇気になったし、もっともっと腕を磨こう。感性をピカピカにしようと感じられる時間。

 

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すごい人を肌で感じると自分の未熟さが感じられるし、

まっすぐな言葉をもらうと、自分に足りてないことと向き合えます。

 

中脇さんのように、どれだけすごい人になっても、

目の前の人間に目線を合わせて話してくださるんだろうな、

と感じる方に出会えることが幸せだし、それはすごいパワフルな生き方だと感じました。

 

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この日はこれまでの私に、見えていなかった世界が広がりました。

 

 

一般向けWSは、6月23日(土)
誰でも参加できます♪もがく鈴木も見られます笑
http://takaishi-lib.jp/event/eventdetail/20160612.html

父を弔う画集をつくる

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昨年、母であり画家である、出村幸代の画集づくりをあっきーさんにお願いしました。

 

今年は父の弔いの画集づくりをお願いしています。

 

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あっきーさんがのんびりと和やかに写真撮影や画集の相談を進めてくださるので、もう会えることのない父の描いた絵を眺めながら、向き合えています。

 

「お父さん、なかなかいい絵を描いてたんだね」とか母と言ったりしながら、もう増えることのない父の絵の数々を眺めました。

 

 

 

昨年、あっきーさんにつくってもらった画集がとてもすてきで。

 

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現在、画集はフランス中の美術館、博物館に置いてもらっています。

 

写真は、昨年の9月に開催したフランスパリの個展のときのもの。人に説明したり、話すのが苦手で不器用な母なりに、自分の表現したものが手元にあるというのは、励みになるようです。

 

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来年のパリ個展のときには、父や母の画集をもって、彼らの絵を通じて日本のことを紹介できるように。フランス語、すこしは会話できるようにしておきたいなー

 

 

 

オフィス家具の新たな意味を発明するワークショップ@東京大学

東京大学/ミミクリデザイン代表取締役の安斎さんに声をかけていただき、「オフィス家具の新たな意味を発明するワークショップ」で、グラフィックファシリテーションの伴走をさせていただきました💡

 

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(ごめんなさい。相変わらず似顔絵は下手…涙)


安斎さんが手がけられるワークショップは毎回わくわくする場ですが、今回は特に、ジェットコースターみたいにわくわくと緊張が自分の中に混在する時間でした。安斎さんの問いの投げかけと、ミミクリデザインのみなさんがファシリテーターとして場をホールドしていて、数時間の中の出来事と思えない豊かなアイデアを浴びた時間でした。

 


さらにそこに外部コーディネーターとして、ツクルバの代表の中村さんとデザインディレクターの立岩さん、webデザインで有名な田中さん、そして、イノベーションが生まれる瞬間を取材し続けておられるモリジュンヤさんとが加わるという豪華さ。

 

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製品開発の依頼側からも、工場長、営業、技術者、事務といった多様な知識を持った方々が参加されているだけでなく、デザインのプロ、研究者も加わりました。

 

集まった人の間にどれくらい共通言語が存在しているのか、存在していないのか。言葉にはどのくらいの共通点と相違点があるのか。


出てきた言葉は出来るだけ絵でイメージ出来るようにしつつ、「〇〇なんだよね」→で、それが?!   の話し手の表情をできるだけ多く書き、同じ言葉を聞いても、人によってポジティブに捉えたりネガティブに捉えたりする文脈や行間のずれを意識できるよう心がけました。


あとは、専門性が多様な方々が集まっていたので、知らない言葉が出てきた時、人って耳に蓋を閉めてしまうところを、対話の中で耳に蓋を閉めてしまったとしても、グラフィックにその単語が残ることで後から見返して、この文脈ならこう意味だったかな?と振り返れるようにしたい。と、リアルタイムに場のイメージや認識を見える化していくことで安心感に繋げられるようにしたい。の、2つを軸に、出来るだけ話す言葉と同じ速さで多くの言葉をイメージを描き残すことに挑戦してみました。結果、あまり美しいとは思えない絵が合計14枚になりました。14枚の模造紙を一度に貼れる壁にハグ。


どれだけそれが機能したかわかりませんが、具体的なアイデアが出つつ、2つの問いを行ったりきたりしながら、大切な軸になる価値観みたいなものがこの場にいる人たちの共通認識として重なってきたように感じたので、場をホールドして生まれるべき化学変化が起きることに貢献できていたらいいな…と願います🙏🏻


ここから、新たな意味を吹き込まれたオフィス家具が生まれてくるのが楽しみです。

この場にいれたことに感謝…🙏🏻✨