フォーラム「多様性が拓くみらいについて考えよう!」@同志社大学 無事に開催終了しました。
凹は価値だ
参加者がくるかわからない。
でも、発達凸凹の人も家族も研究者も、みんな一緒に対話することで見えてくるものがある気がする。と始めた対話の場。
第1回は参加者2名でした。
毎月「One day cafe.kyotoという発達凸凹の?について語るcafe」を続けてきて、今回は2年経つのを節目に、凸凹フューチャーセンターフォーラムとすることにし、ドタバタ(本当にドタバタバタバタ・・・・)と場づくりを進めてきました。
毎回、参加者の対話をグラフィックでその場で見える化して、そして、大切なエッセンスをグラフィックでハーベスト(収穫)して、蓄積し、次に繋げてきました。
そして、2018年8月25日に、障害当事者、研究者、支援者、先生、会社員、お母さん、お父さん・・・こどもからご年配の方まで、80人の対話の場となり、同志社大学で開催させていただくことができました。
実現したのは、たくさんの人に支えてきてもらったから。
もしも、私たちが完璧だったら、誰も助けてくれなかった。
自分たちの凹を隠さずに来たことで、不完全だからこそそこに余白が生まれて私たちにはもったいないような人たちが力をかしてきてくださった気がします。
完璧じゃないから助け合える余白が生まれる
当日のことを振返る前に、一番に感謝の気持ちを伝えたい人、凸凹フューチャーセンターのみーにゃん。
浮き沈みのあるメンバーをいつも笑顔でホールドして、優しく待ってくれる。みーにゃんもまた凸凹があるのに、それを強みに変えてしまえる魔法使いみたいな大好きな人。完璧じゃないことを素直に外に見せて、その熱い想いでいろんな人に助けられながら次々に夢を叶えていく人生の先輩。
今回、二人でのCOファシリテーション&グラフィックファシリテーションにしました。
私一人では、参加者の中には鈴木と合う人合わない人がいて、ここに集まる人がみんな心地よく過ごせるために、みーにゃんにも一緒に場をホールドしてもらうことで、より安心して過ごせる場を目指しました。
二人でのcoファシリテーションは、この前参加した世界のグラフィックファシリテーション大会で見て感動きたことの一つ。すごくいいけれど、簡単ではないことがわかったので、今後もっと練習していきたいことの一つになりました。
グランドルール
2年前から変わらないルール
今回初グラフィックファシリテーションに挑戦してくださった岡さん作
まずは自分がしんどくならないように自分を大切に。なぜか日本人は、椅子にじっと座ってなきゃ!みたいな雰囲気があるけれど、走り回ったって転がったっていい。まずは、一人ひとりが心地よく過ごしてほしい。
そして、人の話をよく聴く。だけじゃなく、自分の声もよく聴いてほしい。特に、普段支援職についている方は、自分のことを後回しにして人の話を聞く姿勢になって自分の声が後回しになってしまう人も少なくないから。
そして、グラフィックファシリテーションは「誰が話したか」ではなく「何を話したか」を描くように、ここでは個人が特定される形では残さない。だから、だれもが背負っている役割「支援者」「当事者」「研究者」「お母さん」「お父さん」「恋人」をここでは手放すことができて、誰もが一人の人として話すことを促してくれる。
3人の魅力的なゲストの協力
キークエッションをくださった同志社大学総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションコース客員教授の関根 千佳先生
ゲストトークとして話題提供をして下さった京都教育大学の小谷先生
尼崎ENGAWA化計画代表藤本遼さん、
そして、自分の考えや気づきをこの場に共有してくださった参加者のみなさんと共につくりあげる時間。
お二人からは、終了後に、このようなうれしいメッセージをいただきました。
すべては正しい、ただし一部として
どなたにゲストに来ていただくか。何ヶ月も前から悩みました。
私自身、過去に研究者である時期もあり、また、支援者でもあり、当事者でもある。また、場を創る人間でもある。研究は、発達凸凹の特性を扱うけれど、人は生きて行く上で、幸せや感情を揺れ動かすような経験が積み重なって成長していくんじゃないかと感じていて。人間ってきっと「わー、幸せ」って思う瞬間を目指して、生まれてくるけど、長生きしたって3万日しかない寿命。46億年の地球の中で、本当に一瞬でしかない。楽しいことも悲しいことも一人占めするにはもったいなくて。どれだけ特性を生かした仕事ができても、どれだけ支援してもらって暮らしが楽になっても、一人だと、時々孤独。だからしんどいこともたのしいことも、共感したり、時々ぶつかったりする人間の関係性の中で生きていると感じるんじゃないかな。
そんなことを考えながら、支援や研究の視点にも、当事者の見えない「想い」や「気持ち」を大切にする「方法」がもっと広がればいいなと感じていました。
つまり、密かに期待していたのは、「一見みんな違うことをやっているように見えるけど、やり方が違うだけで同じ方向を目指している」ということを、そこにいる人達の心からでてくる言葉として聞けること。
これまでの2年間で、発達障害者から、定常発達の人への「いいよね普通で」という差別を聞くこともあったし、支援者がつくる「支援温泉」のような、障がい者が自ら解決する力を搾取するような支援も見てきた。でも、全部全部、お互いの「生の声」「思い」を聞く機会がないから起きている出来事のような気がしてきた。
ゲストトークの話題提供と、参加者全員での対話の時間
今回、関根先生からキークエッションをいただき、さらに、小谷先生と藤本くんからの話題提供をグラフィックファシリテーションとして描きました。
さらに、二人の話を聞くことで参加者から湧き上がってくる「問い」をグラフィックファシリテーションに書き込んでもらい、問いの雨を降らせました。
この時に、2,3人の少人数になって対話しながらグラファシの前で話すことで、より深まったり、まだ言葉にならない想いが人が話すのを聞きながら言語化されたり、自己内省が起きることを期待して。
そして、休憩時間を挟み、そこにいる人が全員参加してかき込んだグラフィックファシリテーションを見ながら、前半のゲストトークへの振返りをしました。自分で描いた文字が入っているグラフィックはもはや人ごとではなく、自己拡張として少しずつ自分ごとになっていく。みなさんが一体化していくのを感じました。
そして、後半のOSTで、その問いを持って参加者から話したいテーマを出してもらう。という流れでした。
今回のフォーラムが決まって、すぐにそうさんから「何かお手伝いしましょうか」と声をかけていただいて。
ABDの創始者で、年齢問わずいろんな人から親しまれているそうさん。厚かましいと思いつつも、OSTのファシリテーターをお願いして本当に良かった!
そうさんだから生まれる温かい空気感と、パリッとしたファシリテート。わたしにはないから憧れるし、だからこそ一緒につくれて楽しいと感じる時間。
参加者から出されるテーマは、すぐに10テーマ出てきました。そして、テーマ毎にわかれてそのテーマについて対話しました。
参加者が湧き上がってきた「この場で話したいテーマ」を描いているところ
トーキングオブジェクト(サークルの真ん中に置く対話のシンボル)とはバザールカフェさんにお借りしたレインボーのくまのぬいぐるみ
一人ひとりが、今この瞬間に話したいテーマをサークルの真ん中にきて発表しました
すごくみんなが真剣に対話する場だった。
テーマ毎に別れて対話しているところ
そして、ゲストのみなさんが本当に魅力的で、自然と参加者と一緒になって、同じ目線で真剣に考えたり悩んだり笑ったりする場でした。
答えのないテーマだから、みんなで対話を紡ぎながら考えていく。
最後のクロージングでは、全員で今日の気づきや学びを一言の単語で表現して終えました。
ここにいる一人ひとりの人の想いが言葉や身振り手振りになって出てくる場であることが多様性を表現していて、場の多様性が、一人ひとりのうちなる多様性を引き出しているように感じました。
何度も何度も伝える練習をして、私たちは生き方を学ぶ
ボール投げだって、跳び箱だって練習が必要
自分の凸や凹に気づくにも時間がかかるし、それを人に伝わるように伝えるのも、一回で完璧に伝えるのは難しい。
「凸凹を生かし合う」「安心安全の場をつくる」って言葉で言うのは簡単。それができるようになるために、ファシリテーションを学んだり、コーチングを選ぶ人もいたり、対話の手法を模索したり、グラフィックファシリテーションで内省したり、自分のあり方に気づいたり、気づいて変わろうとしたり、何かを手放したり、人との関係性の中で練習していく時間が必要。
私たちは人よりもちょっと凸凹の差が大きい。だから、大人になりながらも理解できないことがたくさんあったり、むじゃきにびっくりするような言葉を発してしまったり、人に迷惑をかけることも少なくなくて。そのことで、私自身は、自分を責めて生きてきました。
社会に出てからが特に苦しくて、
日本の社会いると、完璧以外を排除する空気を感じて、全てが本番になっていて、そしてマルチタスクを求められて息苦しい。
だから、私たちは、凸凹のある人もない人も、生きるための「練習」を安心してできる場をつくりたい。
実際にこの数年「練習」を繰り返してきて感じていることは、多くの人が、組織や会社、所属する箱の中にいるために、自分自身の中にある多様性に蓋を閉めている気がするということ。凸凹フューチャーセンターに来る人で、涙が出るほど感動して帰っていくのは、発達凸凹当事者よりも、社会や組織の中で、ありのままの自分や、心からの感情・言葉に蓋を閉めることに慣れてしまった人たちの方。ストレートに思ったことしか言えない凸凹さんに触れて、雷に打たれたような衝撃を受ける人もいる。
これって、会社や組織にとっては都合のよい人かもしれないけれど、日本社会全体の損失なんじゃないだろうか。
安心安全な場
今回、一言も安心安全という言葉は使っていないのに、参加した人から「安心して居られました」「休職中なんだけど、家を出なきゃ。と思って。このイベントを選んで良かった。」「自分の言葉で話しができました」といった言葉をもらいました。
凸凹フューチャーセンターがつくる場には、障害を持った人もくるし、休職中の人もくるし、そうじゃない人もきます。
障害を持った人がちやほやされる場をつくりたいわけではないし、愚痴をこぼすだけの場をつくりたいわけでもない。一人の人として、お互いが尊重しあって対話する場をつくりたい。そんな想いで、プログラム設計を変えたり、新しい対話の手法を取り入れたりして毎月続けてきました。
マイノリティの人も安心して話せる場づくり
私は今、見えない「願い」や「想い」を描くことを通じて、この世界に携わっています。でも、これから描くのをやめるかもしれない。し、描きながら場をつくるのかもしれない。
誰もが老いれば障害者のような立場になるし、世の中に障害を持った人はたくさんいるはずなのに、その方々が来たいと思えない場づくりを私たちはしてないだろうか。という問いを、今回のフォーラムでもらったから。
私たちがつくるモノや場は、誰かを悲しませてないだろうか。そもそも、自分ごとにしてもらえてるだろうか。それって本当に人に寄り添った場なんだろうか。商品なんだろうか。まちづくりなんだろうか。今回新しく生まれたこの問いは、しばらく大切に抱えていきたいです。
ただの有志団体のイベントで、ゲストのみなさんのご厚意に支えられての開催でした。本当に感謝しています。協賛してくださったエンカレッジさん、成人発達障害サロンしぇあさん、そして、展示ブースに出展協力してくださったみなさん、この場には来れなかったけれど広報や運営面で応援してくださったみなさん、ここでひとり一人のお名前を挙げて感謝の気持ちをお伝えすることはできませんが、心から感謝しています。
展示ブースで紹介している様子
みーにゃんが作成してくれた素敵なチラシ
神戸自助会こねくとのしょーこさんがプレゼントしてくれた看板
「話の見える化」グラフィックファシリテーションや運営準備で、場をホールドしてくれたプロボノのみなさん
考えすぎなのか?
学生の頃から、よく、「さよは考えすぎ」と言われてきてしんどくなってきた。でも自分のしたいことを進めていけば、私より考えすぎの人がいっぱいいます。笑
私は私でしかないから。嫌いなことも含めて。
人生、丸々っと練習の連続。
私は今、みんなが憧れるような会社を辞めて、
お金もない、肩書きもない。想いだけがある。
こんな私に、いいね。と言って一緒に力を合わせてくれる人がいることに心から感謝しています。
グラファシを活用した八尾市産業振興会議がはじまりました
昨年、八尾市の事業、みせるばやおができるまでのプロジェクトに半年間伴走させていただきました。
ものづくりのワザを魅せる場ーみせるばやお。ものづくり体験ワークショップを通じて 「誰もが、いつでも、気軽に、クリエイティブを」感じることができる空間です。
半年間八尾市に通ったこの出会いがきっかけで、今年からは、2年間かけて進める産業振興会議でグラファシを活用した対話の場に携わらせていただくことになりました。今回の第2回産業振興会議では全体の進行を担当させていただきました。
平成10年に設立された産業振興会議
八尾市では、中小企業支援の進め方についての意見を聴くために、「八尾市産業振興会議」を設けています。産業振興会議は、市内の商工業者や市民、学識経験者などで構成されていて、市民や事業者の声、社会や経済の全体的な動きなどを踏まえながら、施策の充実や中小企業地域経済振興基本条例の理念および総合計画の目標の実現を図ります。
ロの字の机レイアウトにマイクを回しながら議論を進めてこられた会議を、より、委員の方々が話しやすく、専門的な知見や意見を生かせられるようにと、今年から大きく変えていこうと決めた八尾市の担当者のみなさん。本当に先進的だと感じると同時に、参加者にはワークショップの経験がない方も多く、しっかりと場をホールドするためにこれまでの体験や事例を総動員しています。
正解のない未来のまちを想像しながら、産業振興をどのように進けばいいか。
模造紙の前で対話したり、対話のプロセスを眺めたり、自ら模造紙に書き込みながら立って対話したり。今回も、問いを3つ立て、それぞれについて模造紙の前で椅子だけ持って集まり、対話を模造紙に描いて行きました。途中からは、話した内容について全体を俯瞰しながら、さらに気づきをかき込んだり、話の繋がりに矢印を引きながら、ひとり一人の中にある考えや価値観を共有しました。
誰が話したかではなく何を話したか
誰が話したかではなく何を話したかを描いていくことで、自分自身の発した言葉が客観的にみれたり、他の人が話したことが自分ごとになったり。10年後の未来に何が正しい、間違っているという答えはないので、難しい。でも難しからといってシンプルにエイやってしてしまってはトランプさんみたいにメ「じゃ、とりあえずキシコとの間に壁を建てよう!」みたいなことになっていまうかもしれない。
今回だけでなく、これまでグラフィックを活用する場で感じてきたのは、批判的に聞こえる言葉でも、一度模造紙に描くことで、人を攻撃するのではなく、場の声として扱われて、違う視点が生まれてきたり、炎上しそうな発言が出てきても、模造紙に一度描かれることで、発言者が「受け止められた」と感じやすく、自ら考えを変えていったりする。何度もこういう場を経験していると、ただ「描く」という行為そのものがそこにいる人の関係性の質をよりよくしていっていると感じます。万能薬ではないので、必ずはじめに「見ても見なくてもいいです。自分のタイミングで活用しでください」と伝えることも忘れない。
ただ、残念ながらこういう見えない変化は測れないし、グラフィックのある時とない時を比較できないので、証明できない…
でも、見方を変えると、証明できない中でもそのパワフルさを感じ取ってグラフィックを活用する場が増えていることはすごいことかもしれないな。
話がそれてしまいましたが…
まずは無事に?第2回目を終えられたこと、八尾市のみなさん、委員のみなさん、忽那座長、池本副座長に本当に感謝しています!
グラフィックファシリテーション世界大会〜EuViz2018報告会
EuVizでの経験を文字に残したいなぁと思いながら、情報量も感じたことも多すぎてまだまだまとめられていない中、もがきながらの準備を経ての報告会、開催しました。
EuVizから帰国して1ヶ月
EuVizから帰国してまだ1ヶ月経つか経たないかの中、神戸のナミさん、ありちゃん、京都のゆうすけと私の4人で報告会を開催しました。
経験してきたことがまだまた消化しきれないもどかしさや、言葉に落とし込めない苦しさを感じながら、今日の日を迎えた気がしていて。
参加者のみなさんに話を聞いてもらうことで、言葉になってきたり、その時は気づかなかった気持ちに気付けたり、本当にありがたい時間をいただいたなぁと感じています。
4人の視点
色んな知識や経験は、言葉にした時点で、それは経験した人の解釈が入った表現になる。
EuVizで起きた壮大な空間での出来事が、私が見て聴いて肌で感じたことからしか伝わらないのはなんだか恐ろしいと思い、報告会をするなら、せっかく日本人が8人も参加して、関西に4人いるなら、それぞれの視点を色んな方に知ってほしいと思いました。
すごい量の学びがそこにはあって。ここでの経験を忘れてしまう前に残したい。仕事で行ったわけでもなく、報告書を書く義務もないのだけれど、残したいという気持ちをいつもより強く感じているので、今日の報告会を機会に、これから少し一人の時間をとって、Euvizでの4日間も文字にも書き留めていきたいなと思います。
次へ
今回の報告会、2時間でした。
長々と伝えるよりも、今回、4人の記憶や気持ちが新鮮なうちに感じていることを少しシェアさせてもらい、そして、ここに来てくれる方が何に関心があるのかを私たち自身も受け取った上で、もう少し時間が経つのを待って、経験が統合されたくらいにもう一度 Visual Practiceの場を待てたらいいな、って。
タイミングが合う方はぜひお越しください♪
9/17ありちゃんとなみさん企画
EuViz報告会@神戸
https://www.facebook.com/events/1047572405420107/
9/17 Visual Practitionar
グラフィックファシリテーション入門(でむ)
https://www.facebook.com/events/227043378141727/
???かくしかlab
EuVizについてタオルマンがトーク!
9/22描く人も描かない人も描くことについて一緒に対話する場
Visual Practitionar DAY 2018
https://www.facebook.com/events/194561567895299/
11/24or12/2
タオルマンとでむ企画@京都
Visual Practice!~学んで実践する1日(仮)
Visual Practitionar〜グラフィックファシリテーション入門講座@大阪のお知らせ
日本や世界の学びの現場、支援現場での活用に焦点を当てたグラファシ講座をさせていただけることになりました^ ^
企画してくださっている京都精華大学の貞國先生は発達凸凹の学生への合意的配慮も大切にされていて、理解を深めるために One day cafe.kyoto(凸凹future center)にも足を運んでくださっています。
また、明石高専のグラファシ部、 すー。の 多田裕亮くんと Miyuちゃんに講座のグラフィックをお願いすることになりました!
10代からグラフィックをはじめた期待の若手Visual Practitionarです^^
絵がかけなくても大丈夫です。グラフィックファシリテーションに関心を持たれている方、この機会に一緒に描きませんか?
平成30年度全国高専フォーラムのポスターセッションでグラファシの活用を紹介
平成30年度全国高専フォーラムのポスターセッション。国立明石高専の大塚教授にお声かけいただき、グラフィックファシリテーションを活用したアクティブラー二ングの試みについての紹介を一緒にさせてもらいました。
明石高専で特命助教としてリサーチアドミニストレーターをしていた2014年。太田先生、大塚先生が切り拓いてくださったおかげで、教育現場にグラファシを活用創造教育が実現しました。
グループワークに取り入れたり、毎回の講義をグラフィックレコーディングした模造紙を半期に一度貼り出して振り返りに活用したり、手探りでしたが、グラファシのパワフルさを感じました。
この取り組みは神戸新聞にも掲載していただきました。
現在、明石高専では、大塚先生を中心に、マインドマップ、フューチャーマッピング、リードフォーアクション、グラレコ、グラファシを活用いています。
また、16歳の女の子が主体的に立ち上げたグラファシ部の「すー。」にも注目です^ ^
https://m.facebook.com/groups/286499188534073
いよいよ今週末です〜多様性が拓くみらいを考えよう@同志社大学
「様々な立場の方から生まれるの問いの連鎖が楽しみ」
いよいよ今週末の開催となりました!
私が発達凸凹を意識したのは、教育現場で、発達凸凹の学生と出会ったことがきっかけです。
「発達障害なんです。助けてもらえますか」と。
日本人の6〜10人に一人は発達凸凹と言われているにも関わらず、学校側には支援の仕組みはまだなく、発達障害に関する知識も乏しく、何より私自身、目の前にいるこの子に寄り添う手段を持っていませんでした。
アクティブラーニングという、学生同士が対話をしたり、グループワークをする授業形態の際に、緊張して話せない子や、話しすぎる子がいる中で、どうにかみんなが安心して参加できる方法はないかと探して探して…
見つけてきたのが、凸凹フューチャーセンターの特徴の一つでもある「話の見える化-グラフィックファシリテーション」です。
この「話の見える化」は、「誰が話したか」ではなく、「何を話したか」を目の前で文字とイラストで書いていきます。そのことで、すぐに確認できたり、話についていけない人も確認できたり、小さな声にも光を当てることができます。今では、私たちにとって、立場が違ったり、バックグラウンドの違う人が一緒に対話するときに安心して話すことのできる大切なツールの一つとなっています。
私たちは、今回のような「対話の場」を2年前にスタートしました。第一回は参加者は2人。
今では全国から多い時で40名を越える方が集まるようになりました。
当事者だけ。保護者だけ。研究者だけ。支援者だけ。で話をするのは、価値観が近く居心地がいいですが、それぞれの役割や肩書きを手放して、ひとりの人として話すことで気づけること、学べることの豊かさを感じています。
また、支援という言葉よりも「共助」という言葉に惹かれています。普段「支援される側」とレッテルを貼られている人が、発達凸凹のお子様のいる保護者を励ましたり、アドバイスしたり「支援する側」になることもある。これは共助だと感じています。
誰かが枠をつくることで、その枠にはまる人が出てきるんじゃないか。その枠を壊したい。
答えはないですが、障害をもっていると言われる人間が力を発揮できない社会自体が大きな損失をうけているのではないか?と感じるようになっています。
そんな想いで、私自身は発達凸凹という見えない障害や、一人ひとりの想いや願いを、ペンを握り、見える化する事で向き合う方法を選んでここにいます。
今回のフォーラムでは、研究者として、指導者として、ファシリテーターとして、まちづくりをする人間として…それぞれの視点から社会や障害と向き合うゲストがお越しくださります!
様々な問いを持った人が、その問いを自分の中にしまいこむのではなく、集まった人たちと対話することで、また新しい問いが生まれる。
そんな場になればいいな、と感じています。みなさんとお会いできるのを心待ちちしています!
https://www.facebook.com/events/499257550544296/
広島県福山市でOne day cafe.fukuyama〜発達凸凹の?について語るcafe〜 開催!
初、京都を飛び出して開催!
One day cafe. fukuyama
2年前から毎月、開催してきた対話の場
発達障害当事者や研究者、支援者、ご家族など、さまざまなバックグラウンドの方でどうしたら安心して話せる場ができるかな、どうしたら本音を引き出せるかな、と長い間工夫を重ねながら続けてきました。
ここで、安心安全の場をつくるためにグラフィックファシリテーションを描き始めたことがきっかけで、そのパワフルさに魅了されて、今では仕事にするまでになりました。
夢への小さな一歩
5月に、そうさん(竹之内さん)がファシリテーションをしてくださり、One day cafe.kyoto特別編としてプロアクションカフェを開催しました。
その時に、私が叶えたい夢として出したテーマは、One day cafe.kyotoの全国開催。
自助会でもない、研究会でもない、保護者会でもない、いろんなバックグラウンドの価値観の違う人間が同じ空間で対等に対話する場。
そのパワフルさと必要性を感じて、発達凸凹の文化を変えていける気がしたから。
その時に、色んな方に助言をいただき、たくさんの方にパワーをもらった結果、こんなに早く夢への一歩を踏み出す方ができました。周りから見れば小さな一歩だと思いますが、私にとっては奇跡の一歩です。
One day cafe.fukuyamaを企画
今回、日本発達障害学会が広島県福山市で開催されて、そこでポスター発表をすることになったのを機会に、One day cafe.fukuyamaを企画することになりました。
学会の準備とcafeの平行しての準備は大変で、有志団体として続けている私たちとしては、心が折れそうな時もありましたが、凸凹フューチャーセンターのみーにゃんやとしやさんを中心に、心が折れたらバトンを渡し、また受け取り…と、なんとか当日を迎えることができました。
福山のみなさんの温かい雰囲気に包まれて
当日は、約40名にお越しいただき、福山のみなさんの温かい雰囲気に包まれて無事に開催することができました!!
広島県福山市で自助会を主催されているよつばとさん(三島啓さん)をゲストトークにお迎えしての時間。
また、後半のOSTの対話の場でも、興味深いテーマが多く、いくつかこちらでもご紹介します。
今回は、凸凹フューチャーセンターだけでなく、広島にお住いのワークショップデザイナーであり、ファシリテーターのまさやんやはるさんという強力な助っ人も来てくださり、大勢の方にサポートしていただき実現した時間。今回も、みーにゃんの温かいファシリテーションが、安心な時間をつくってくれました。
時間の都合上、支援者の方のゲストトークがなかったり、後半のOST形式の対話の時間が短かったり…
また、参加者のほとんどがはじめての参加者の中、反省点や気づきも多くあり、私たちにとってもより良い対話の場をつくるための学びを多くいただきました。
今回の気づきは、次に繋げていきたいです。
私たち自身も初めて出会うみなさんに少し緊張して至らない点もたくさんありました。それでも一緒にこのような場をつくる機会をくださったよつばとさんや参加者のみなさん、また開催を応援してくださったみなさんありがとうございました!
最後に、うれしかったこと
発達凸凹の特性があるせいで大変な思いをすることもあり、生きづらさと共に一生懸命に生きてこられたよつばとさん。
そのお話を私たちに話してくださったことに感謝して、グラフィックファシリテーションで描いたものをギフトとしてお渡ししたら、「うれしいです」と、涙目で喜んでくださりました。
私は、こんな風に人の人生やストーリーを絵巻物で紡ぎたいんだな、と改めて感じました。
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今月は8/25に京都でも開催します!
One day cafe.kyoto
凸凹フューチャーセンターフォーラム@同志社大学
https://www.facebook.com/events/499257550544296/