京都精華大学の授業がはじまりました。
昨年度、グラフィックファシリテーション講座にうかがった「ことば演習」
今年度は、講師側で半年間2クラスを担当させていただく事になりました。
教科書はこの授業のそうまとめをしている西本先生の執筆で、その中で、昨年の様子やグラフィックファシリテーションについても記載してくださっています。
国語ではなく、自分の作品を世の中に生み出していくときに、まだ世の中にない価値をどのように伝えていくのか。どのようにメッセージを伝えればよいのか。そんなことを学んでいく授業です。(すごい大事な授業)
コミュニケーションに苦手意識をもつ学生さんが絵を描く事もコミュニケーションになるんだ!と、少しでも自己肯定感を少しでもあげることができるのであれば、と嬉しい気持ちです。
入学してまだ間もないので、授業の初回は対話を多めに。
3人一組のストーリーテリングトリオやワールドカフェ形式でコミュニケーションって何だろう。あとは、何のために自分は表現したいのか。
について考えました。
体験から学ぶ。
実践から振り返って学びを収穫していく形式でいこうと思います。
余談ですが、「コミュニケーション」って言葉、実はくせ者だと思っていて。
企業の会議でファシリテーションする際に、「コミュニケーション大事だよね」って言いながら、みんな頭の中で違う絵をイメージして描いていることが多い。
お互い「コミュニケーションとっているのに!なんでわかってくれないんだ!」
と思っているときは要注意。
相手のイメージしているコミュニケーションで寄り添えているか。
相手が受け取れる形でコミュニケーションがとれているか。
今回も、クラスみんなでコミュニケーションについて考えると全然違うイメージがたくさん出てきました。
これから世の中にない作品や漫画、音楽、イラスト、芸術を生み出していくみんなが、自分の表現したものを世の中に伝えていけるように。
6人に一人発達障害の特性をもっている人がいると言われています。芸術の世界には特に多いと感じています。突き抜けたらそれは才能になるけれど、コミュニケーションの苦手さや細かいことができないことへの自己肯定感の下げ方は、生きづらさに拍車をかけるし、才能の開花を妨げる事もある。
生きづらさを抱えた学生が「ここに居ていいんだ」と思える授業にできたらいいなぁ。
自信はないけれど・・・^^;
考えながら、実践しながら生きていくための、伝えるための武器を色々な角度から共有できたらいいなと思います^^
同志社大学のプロジェクト科目スタートしました。
同志社大学のプロジェクト科目、スタートしました。
3月に学生向けにプロジェクト紹介をして、
「多様性が拓く未来について考える」プロジェクトに関心を持ってくれた2年生から4年生の学生さんたちが集まってくれました。
説明会は1分間スピーチだったので、みーにゃんがこんな素敵なグラフィックを描いてくれました。
「多様性が拓く未来について考える」プロジェクト
〜公開フォーラム開催を通じて多様な個性が生きるチームづくりと対話型リーダーシップを学ぶ
貧富の差、能力の差、生まれ持った能力の差、
生まれの違い、容姿の違い
障害が有る、ない…
世の中は平等じゃない、と私は感じるけれど
でも、対等に話せる話し合いの場(対話の場)を創る力は努力次第で身につけられる。
対話の力を信じる凸凹フューチャーセンターとして、この授業の初年度、学生さんたちと一緒に実践を積んでいきたいと思います!
Visual practice! グラフィックファシリテーション基礎編@富山
Visual Practice-グラフィックファシリテーション基礎編開催!
富山県高岡市にあるコワーキングプレイスCOMSYOKUでは今回が2回目の基礎講座でした。
はじまりは、発達障害と向き合おうとしたこと
「話の見える化」が、発達障害の当事者や、支援者向けにグラフィックファシリテーションが役立つんじゃないかという仮説の元、試行錯誤で講座を本格的に始めてから、何十回と講座を重ねさせてもらって、私自身が学びをたくさんもらってきました。
グラフィックファシリテーションby肥後ゆうすけさん
今では、「企画するよ!」と声をかけてくださる方のおかげで、企業や行政、学校、一般の方向けには北海道から富山まで、「話の見える化」に関心を持ってくださった方向けにその土地、風土に合わせてプログラムを変えながら開催するようになりました。
グラフィックファシリテーションはただのツールだから、どんな風に活用したいのか、自分はどうありたいのかが大切になってくること。
問いを自分に問い続けた結果
だんだんと「一人ひとり違って当たり前ということを言葉にせずとも感じられること」
「一人ひとりが気づいていない内側の多様性を引きだすこと」
「話の見える化を活用することで、対等に話せる。本音を話せる場をつくる手段と一つとなること」
「周りに対して自分から行動することができるかもという可能性を感じる」
そんなことを持って帰ってもらえる講座にしたいな、と思うようになってきました。
毎回さまざまな方がお越しくださる場で、1日が終わる頃には来てくださったみなさんが昔からの知り合いみたいに話せるような関係性になっているのがわくわくして、この講座を続けています。
言葉にならないけど、確かにあるもの
対話を通じて新しい価値観が生まれたり、言葉にしてしまうとなんだか違うものになってしまうんだけど…と言いながら、言葉にならない「こんな感じ」を一生懸命みんなで表現していく。
今回は、実際の対話を鈴木が描くデモンストレーションで「幸せ」について対話しました。
話すのが苦手な人も「苦手だなぁ」という気持ちを味わいながら対話してもらう。
たった20〜30分の時間なんだけど、グラフィックがあることで、その場にいる人の考えが繋がったり整理されたり、モヤモヤに気づいたり。
そもそも、幸せについて考えたこと初めて!
という人もいれば
私ってどうなったら幸せと感じるのか自分でわかってなかったかも。
という人も。
今回、最後になんだか生まれてきた絵はこんな感じ。
初めは、その場にいる人の声をそのまま拾って紙の上に載せていく。
次に、書き込んだり、繋がりを見つけていく。
その中で、関係性がさらに構築されながら、その場にいる人たちで一緒に概念が上っていく。
最終的に、言葉の一つ一つの意味よりも大きな視点でメタファーや視座の高いイメージが生まれてくる瞬間などは、「新しい価値観」「これまで名前がつかずにそこにあったイメージ」が産まれる瞬間で、鳥肌が立ちます。
グラフィックファシリテーション実践
そんな風にグラフィックがあることで起きることを体感した後は、実際に一人ひとりがグラフィックファシリテーションにチャレンジ。
描くときに大切にすることを体感してからのチャレンジだから、みなさん描くだけでなく、聴く姿勢もすごく真剣。
描いた後には、描きっぱなしではなくて、話してくれた本人へ「私はこう受け取ったよ」のフィードバック。
普段の生活で人の話に真剣にフィードバックすることもあまりなければ、自分の話を描いてもらうこともないので、話した人にも描き手にもいろんな気づきが生まれます。
100人いたら100人違う表現があるから
これが正しいという描き方はないのだけれど、より対話を促進したり、話しての気持ちを受け止めるグラフィックになるように、一人ひとり私からもフィードバックをさせてもらいます。
話をしっかり聴いて描いていると、話されていないんだけど、話し手が大切にしているメッセージが聞こえてくることがあります。
例えばこんな感じ。
自分の伝えたいことを伝えるスキルとして
自分を表現したい。
今回、伝えるスキルとしてグラフィックファシリテーションを活用したい。という方が多かったので、プログラムを少し変更して、KP法と組み合わせてグラフィックファシリテーションを活用しました。
事前に言いたいことを1メッセージ1枚に絵として描いておくことで、頭が整理されて、ブレないプレゼンになります。
さらにそこに絵があることで、思考よりも心に訴えるものになる。
発表した後も、そのグラフィックをきっかけに対話が始まる。
KelvyBirdのGenelativeScriving
最近、時間があれば紹介するようにしているのがKelvyのGenelativeScriving。
私が得意とするグラフィックファシリテーションは、描く言葉の粒が小さくて、言い換えると、話された事実を出来るだけたくさん紙の上に残していきます。その後に、その場の声として聴こえてきたことや気づきを新しく描いていきます。
一方でKelvyのスタイルは、初めから概念をあげていて、その場で話されていないんだけど、聴こえてきた声やエッセンスを紙の上でまとめていくスタイル。
どちらが正しいとか良いとか悪いじゃなくて、どっちも大切だし、どちらも知っていることで可能性が広がる。
初めてGrdphic Facilitationに触れた方にはマニアックな内容に違いないんだけど、これから探求していく上で武器の一つとして知っておいたらいいのかな、という思いで。
最後に…
参加したみなさんからいただいたうれしいメッセージです。
"移動は大変でしたが、それを超えるくらいの「参加して良かった!!」というキラキラした気持ちが胸に広がっています"(鳥取、女性)
"沢山の気づきがあり大変有意義な1日でした。目標に向かって頑張ろうと思います"(富山、女性)
広報もあまりせずきかなりマイペースに続けている講座なので、こうして見つけて来てくださる方のアンテナの高さ、想いの熱さに感謝です。
叶えたい夢への一歩や、ぐるぐる悩んでいた課題を解決するための一歩として、この講座が少しでも役立つようなことがあればうれしいです。
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■Visual Practice-
グラフィックファシリテーション体験会
5月16日(木) 19:00〜21:30 @大阪Biz粋
https://www.kokuchpro.com/event/7129594e92f2b08e66f9de0978d60ce6/
5月18日(土) 14:00〜16:30 @大阪Biz粋
https://www.kokuchpro.com/event/fbf5278785d79f2345057a2aa8f370e0/
■Visual Practice-
グラフィックファシリテーション基礎編
4月21日(日)10:00-18:00@大阪Biz粋
https://www.kokuchpro.com/event/8c05a7d24c095bcacc70c9be4e0f6ba4/
6月23日(日) 10:00-18:00@大阪Biz粋
https://www.kokuchpro.com/event/d7fe1b4f2be5cebb6722c439fb185f5f/
6月30日(日)10:00-18:00@北海道札幌
https://www.kokuchpro.com/event/66938a4605c5f93af3da6e4097514c58/
『ナラティブアプローチが見せてくれる可能性』参加してきました。
終電で最後までいられなかったけど、本では感じれない感覚を得られたので参加してよかった!
ゲストは国重浩一さんと宇田川元一さん。
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ナラティブアプローチ
=相談相手や患者などを支援する際に、相手の語る「物語」を通して、その人らしい解決法を見出していくアプローチ方法
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昨年から仕事で入らせてもらっていて、もやもやしていたこと。
死を待つ方、治らない病気の患者さんのお話を聴くことで(描かせていただくことで)、短時間の中で何かとてつもない変化がご本人に起きているんだけど、そのことを言語化できずにいました。
「あの時こうしていれば」「後悔しかない」そう語っていた方でも、たった1時間ストーリーを語りきる頃には、自ら前向きになっていく。
そのダイナミックさ。
ストーリーを語ってもらう理由は、製品開発だったりマーケティングのためのインタビュー調査のためなんだけど、その領域を超えて、ここで起きていることが、ナラティブアプローチの理論によって腑に落ちてきた。
「いい場でしたね」と言うのは簡単だけど、私は一時の魔法をかけたいわけじゃない。必要な人のために、意図的に起こせるようになりたい。そのために、わたしには経験も知識も知恵ももっともっと必要だー
本人も気づいていなかった自分の気持ちや想い・ニーズにたどり着く瞬間
今月は会議やワークショップ、新人/管理職研修、グラフィックファシリテーション、発達凸凹の活動やお手伝い等色々。呼んでもらえるうちが花だと噛み締めています。笑
今の仕事は不安定だし、責任も大きくて不安や大変なことも多い。なのに、休みが週休2日で働いていた時よりも疲れないから不思議。
企画者、主催者、パートナーさんが本当は何を求めているのか、何を受け取ってほしいと感じているのか。
本人も気づいていなかった自分の気持ちや想い、ニーズに気づく瞬間に立ち会えるのは醍醐味。誰かの人生の脇役として立ち会えたことに心が震えたりします。
今週は、月曜から、毎日20枚近くのグラフィックを描いています。会議や研修、そして、明日いつ命をおとすかわからない病気と共に生きておられる方のライフヒストリーを描くお仕事。
涙される方、話が見える化されたことで感情を受け止められて、後悔を手放した顔になる方。
人の人生を描くと、その方の価値観が深く出るので、肩のところにいるもう一人の私が「私も!」とか。「そうなの?」とか反応し始めることがあります。それを聴き流しながら、
相手の言葉を色のつかない共感で受け止める。。。。むずかしい!
私一人ににできることはちっぽけだけど。
その場に貢献してるか、学んでいるか。
自分に問いながら、一つ一つ、一人一人を丁寧にうけとめられるようになりたいなぁ。
3-6月のグラフィックファシリテーション講座のご案内
対話の場、face to faceのコミュニケーション、安心安全な場づくり、本音の話せる会議に関心のある方へ。
最近、風土改革や、職場や組織の関係性の構築、話を聴き合える関係性づくり、多様な価値観をもったステークホルダーの共創や協働のためのグラフィックを活用した場づくりの依頼がほとんどで、毎回その場そのコミュニティそこにいる人にあった形を模索しながら試行錯誤で日々実践&改善しています。
先日の人材育成・風土改革をめざしたありたい姿を描く企業研修では、必要な話し合いをするために、1日で30枚の模造紙に描きました。
ここで培わせてもらっているノウハウや秘訣をあますことなくお伝えしながら、練習&実践を繰り返すVisualPractice講座。私自身、来てくださった方から学ばせていただくことが多くて、毎回ワクワクしています。
大阪は谷 芳明さん、富山はコワーキングプレイスCOMSYOKU、札幌は関口さんが企画をしてくださるので、楽しいだけじゃなく、学びの深い場にしたいとはりきっています^^タイミングが合う方、ピンと来た方は、ぜひお越しください!プログラムデザインは、毎回参加者に合わせて考えています。
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3月30日(土)@富山
3/30* VisualPractice!〜グラフィックファシリテーション 基礎編
https://www.kokuchpro.com/event/d82b912c37388814123fb83918a11c05/
3月31日(日)10:00-13:00 @コワーキングプレイスCOMSYOKU
Visual Practice-話し合いの場での実践編
https://www.kokuchpro.com/event/3fa2fdb34718beb6672b4fe9d0cc640d/
3月31日(日)14:00-17:00 @コワーキングプレイスCOMSYOKU
Visual Practice-場づくり実践としてのファシリテーショングラフィック
https://www.kokuchpro.com/event/3fa2fdb34718beb6672b4fe9d0cc640d/
4月21日(日) @大阪
VisualPractice-1DAY@大阪 グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.kokuchpro.com/event/8c05a7d24c095bcacc70c9be4e0f6ba4/
6月中旬@大阪 予定
VisualPractice-1DAY@大阪 グラフィックファシリテーション基礎編
6月30日@札幌
VisualPractice-1DAY@札幌 グラフィックファシリテーション基礎編
https://www.kokuchpro.com/event/66938a4605c5f93af3da6e4097514c58/
官民協働フォーラム2019の記事が公開されました
最近、未来のビジョンや2050年を描くような場でよく出てくるのが、まちがスマートシティやコンパクトシティになっていく絵。まちごと考えていく仕組みづくり。その時に必ずでてくるのは官民協働の重要性。
1月に、タオルマンと場づくりに携わらせていただいたフォーラム。
自治体・民間企業・地域の3つのチカラで地方創生を実現する「プラットフォームの進化」などについて書かれている記事です!
http://michikara.com/event/2019-report/
ブログはこちら
http://sayo-dem.hatenablog.com/entry/2019/02/01/174502